喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

映画「永遠の0」 ~亡くなった人の数だけ悲しい物語がある~

2014-01-15 | ブログ
 昨日のブログ内容に対して、愛媛県野村町渓筋に住む荻野君からコメントをもらった。
 彼は私が初任者として勤務した野村中学校に、ピカピカの1年生として入学してきた生徒。
口数は多くないが、何事にも誠実に取り組むまじめな生徒だった。
 
 その後20年ほど経って、介護士として妻の祖母を献身的にお世話してくれた関係もある。
フェイスブックでもつながっていて、地域においても消防団や体協で一生懸命に活動している姿を見ることができる。

 そんな彼からのコメント。 

『おいらの祖父も戦争に行った人でした…
帰ってきてうちの母は生まれましたが、妹さんが生まれて間もなくして、
祖父は病気を患って亡くなったそうです。
 母も幼くてあまり覚えてないみたいです。
そんなことで祖父がいなかったので祖父の存在というものがわかりません…

 小さい頃に聞いた話ですが、
祖母には婚約してた人がいたらしく、その人は戦争に行かれ亡くなられたそうです…
その後何かの縁で私の祖父と結婚されて、母が生まれたみたいでした…

 その祖母も亡くなりましたが…
1人で育てて大変だったと思うし、
戦争のことはあまり話してはもらえなかったけど、淋しかったのかなと感じてしまいます。』


 荻野君の先祖にも戦争によって悲しい物語があったようだ。
 戦争で亡くなった先祖に心をはせる。
これは、とても大切なことだと思う。
そんな物語をしっかりと聞き、後の誰かに伝えていくことが私たちの大切な役割でもある。

 今を生きている私たちは、実は生かされているのかもしれない。


                        岬人(はなんちゅう)

  
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