喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

文部科学省日米国民交流・若手教員のアメリカ派遣物語の続き3 ~コロラド団同窓会の参加者勢ぞろい~

2016-08-09 | 感動
 13年前の平成15年度文部科学省日米国民交流・若手教員としてアメリカ派遣された。
派遣先は、ロッキー山脈ふもとのコロラド州。
州都デンバーやフォートコリンズで10名の仲間とともに2カ月以上過ごした。

 その仲間との同窓会を松山で開くことになった。
静岡出身の亀さん、福岡出身の春さん、因さんと感動の再会を果たし、
1次会の会場「代官山別邸 橙」ではすでに宴が始まった。
後はもう一人の参加者、三瀬さんの到着を待つのみ。

 20分ほどしたころ電話が鳴った。
三瀬ちゃんからだ。
すぐに階段をかけあがり、迎えに行く。

 するとそこに若返ったような三瀬ちゃんが立っていた。
「お久しぶりー、11年ぶりかな。」
思わず手が出て握手。
「さあ、みんな下でお待ちかねよ。」

 階下へ案内し、一番奥の個室へ。
そしてついに。
「お久しぶりー。」
再会の感動。
テーブルの上を互いの握手の手が交差する。
「じゃあ、乾杯しよう。コロラド団の再会を祝してかんぱーい。」

 それから後は近況報告などで盛り上がった。
三瀬ちゃんは、仕事の都合で大好きなビールも飲めず、ソフトドリンクで我慢。

 さっと1次会を済ませ、2次会会場の松山国際ホテルの部屋へ。
途中酒屋によってアルコールを調達。
もちろんよく飲んだジャックダニエルはかかせない。
持ってきたじゃこてんをラクレットグリルで焼き味わた。
 こんな飲み会もいい。
アメリカではいつも誰かの部屋で飲んだものだ。
一番のつまみは、当時の写真。
持ってきたパソコンで当時の写真をスライドショーでなつかしんだ。

 1枚1枚の写真に思い出がつまっている。
1か月は、ボウルダーとフォートコリンズに分かれたので、お互い知らない思い出話にも大いに盛り上がった。
 まるで平成15年のあの時の再現のように笑い声に包まれた。
日本から遠く離れたアメリカ、コロラドの地で、時間を惜しんで楽しもうとした。

 今回は参加できなかったが、山形の今ちゃん、宮城の浦ちゃん、鳥取の八ちゃん、京都のヒロちゃん、
そして鹿児島の純ちゃんとも必ず再会したい。



 楽しい時間は、あっという間に過ぎていくもの。
記念写真の撮影。


 一生つきあっていきたい大切な仲間。

 22時頃、三瀬ちゃんが四国中央市まで帰るので、みんなで見送りに下がった。
「また会おうなー」
涙こそなかったが、寂しさと再会の感動が混じったような感じ。

 後日、三瀬ちゃんからメールが届いた。
「私、実はこの前本当に会えてよかったんです。みんなに。
ちょっとコロラド感が戻って。
また新たな気持ちで頑張ろう、というか、
人生楽しもうって、ネジ巻かれたんです。
また次会えるのを楽しみにしています。」


 いかにも三瀬ちゃんらしい思い。
そう思わせたみんなのすごさ。

 人のつきあいに地縁、血縁というものがある。
それを考えると私たちの縁は、何という縁になるのだろうか。
 つきあった長さは短くとも、なかみの濃い時間だった。
日本全国にちらばっているが、心の距離は近い。
「思縁」とでも言っておこう。

 こんな縁をつなげながら人生を豊かに生きていきたい。


         岬人(はなんちゅう)
 

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