
【中国・江蘇省・蘇州市】南北朝時代の梁代(南朝)天監年間(502~519)、武帝の時代に「妙利普院塔院」として創建された古刹(禅宗寺院)。 唐代貞観年間(627~649)、隠遁僧の寒山と拾得が天台山から移り住んで住持となったことから寒山寺に改名された。
伽藍が整い盛況をみたのは宋代で約1400年の歴史をもつ寺院だが、元代後期から清代末期にかけて兵火や度重なる火災により焼失と再建とを繰り返した。
現在の堂宇は、清代末期の光緒三十二年(1906)に程徳全により再建されたもの。宋代の太平興国初年(976)頃、節度使・孫承祐により七層の仏塔が建立された。
照壁がある西側の門が正規の入口らしいが、普明宝塔や寒拾殿がある東側の門から境内に入った。 【東側山門⇒寒山丈室⇒普明宝塔⇒法堂⇒寒拾殿⇒鐘楼】


東側の山門....照壁のある西側の門が正規の門らしい

寒山丈室....巨大な太湖石は「観音峰」と呼ばれる


寒山丈室の後方....左手の壁面に彫り物、その前に一直線に石碑や石燈籠が並んでいる

寒山丈室の回廊におかれた石造物


石柱の4面に仏像が彫られている....中央は如来三尊像か?/日本ではまだ見たことが無い形の石造物

寒山丈室の回廊におかれた古そうな梵鐘

普明宝塔....1995年建立、高さ52メートルの木造建築



寒山丈室から眺めた五重塔の普明宝塔/普明宝塔の最下層の中心に東西南北を向いて鎮座する仏像(大日如来像か?)

普明宝塔....唐代の楼閣式仏塔を模したもの

普明宝塔を護る獅子像


法堂....普明宝塔の直ぐ右手に建つ


普明宝塔(普明寶殿) 寒拾殿

寒拾殿


寒拾殿に鎮座する寒山と拾得の二人の高僧像..金色の両僧の格好がユニークだ!

宝形造瓦葺の鐘楼



鐘楼の屋根と裳階の反りが凄い..楼前に「聴鐘石」刻の自然石/鐘楼下層に右手に錫杖を持ち、結跏趺坐で蓮華座に鎮座する観音菩薩像
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