何気ない風景とひとり言

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エラワン・ミュージアム (タイ)

2020年07月01日 | 史跡探訪-タイ編

【タイ・バンコク】エラワン・ミュージアム(The Erawan Museum)は、2003年、ベンツトンローグループ財団によってバンコク東部のサムットプカーン県に建造された庭園博物館。
骨董品等の芸術作品を展示する美術館と寺院とを兼ねた博物館で、建物の上に聳え立つ3つの頭をもつ「エラワン象」と呼ばれる巨大象のモニュメントは、博物館のシンボル。 「エラワン」とは、ヒンドゥー教のインドラ神(帝釈天)に仕える男の名前で、男はインドラ神が外出する時に乗り物として巨大像に化身、宇宙を自由に駆け巡ることができる神象として天界の神々から「 エラワン象」と呼ばれた。
「 エラワン象」は高さ29メートルで、重量は250トン。 巨大象の内部は寺院(ダーウドゥン天上界)になっていて、仏舎利や様々な時代の仏像が祀られている。

完成した3年後に「エラワン・ミュージアム」を訪れたが、当時はまだ観光パンフには記載されていなかったと思う。 アーチ形の看板が設けられたゲートから、台座の上に聳える黒い巨大な象が見えるが、まるで白ずんだ空に浮かぶシルエットのようだ。
ピンク色の台座は、身舎にタイ特有の装飾を施した円柱状の建物で、寺院を兼ねた博物館。 館内に入ると、高さ約15メートルの吹き抜け空間が広がっていて、ドーム形の天井には世界地図と星座を描いた鮮やかなステンドグラスが一面に張られていて、まるで、ヨーロッパの教会の中にいるような感覚に。 正面の階段の上に守護神たちに護られたお堂が建ち、そこから左右に、お堂を取り囲むように蛇がうねるような階段が天界に伸びている。 エラワン象の後ろ脚の螺旋階段から象の体内に....天上界とされる体内は、須弥壇や壁などが鮮やかな青色に彩色された神秘的な寺院になっていて、幻想的な雰囲気の中に多くの仏像が安置されている。
建物の周りは庭園になっていて、幾つかの精霊像を配置した池の水辺で子ずれの見学者が涼んでいた。 庭園を散策してゲートに戻る途中、鮮やかな伝統衣装を着てタイ舞踊を練習する女の子たちがいたので、練習風景を撮影させていただいた。 いままでタイ舞踊の練習風景を見たことがないので、目を輝かして楽しそうに踊る女の子たちの撮影はラッキーだった。

△エラワン・ミュージアムの大きな正面ゲート

△建物の上に博物館のシンボルである「エラワン象」と呼ばれる巨大象のモニュメントが聳え立つ
 
△3つの頭を持つエラワン象は銅製で、像高は29メートル、重量は250トン....内部は空洞で寺院になっていて諸仏像を安置/エラワン象の右後ろ脚から頭部へ昇る螺旋階段があり、最上階は寺院になっていて仏舎利や様々な時代の仏像を展示

△エラワン象ははインド神話に登場するヒンドゥー教のインドラ神(帝釈天)の乗り物....宇宙を自由に駆け巡ることができる想像上の生物
 
△エラワン象を支える台座であるピンク色の円柱状建物は高さ約15メートルのドーム構造(写真はNETから拝借)/入口上の装飾部に水牛に乗った守護神像が配されている

△建物内は吹き抜けの高さ15メートルの空間が広がっていて、正面の階段の上に様々な守護神に護られたお堂が建つ....お堂を取り囲むように精緻な彫刻が施された蛇がうねるような階段が天井に伸びている
 
△建物の天井には世界地図と星座を描いたステンドグラスを張っている/仏教・ヒンドゥー教・キリスト教の3つの宗教を融合させた世界観が広がる
 
△お堂前の左右に鎮座して仏敵の侵入を防ぐ守護神像
 
△床から曲がりくねった螺旋階段傍に聳え立つ彫刻が施されたスズ(錫・ピューター)製の仏柱/仏柱にはタイ仏教の宗教画が彫られている
 
△エラワン象の内部(最上階)は幅12メートル、奥行き39メートルの寺院(ダーウドゥン天上界)....幻想的な空間に鎮座する釈迦如来立像の印相は、左手が施無畏印で右手は降魔印(と思う)

△博物館を囲むように池泉回遊式庭園があり、池の辺に精霊像などが配されていて入園者の憩いの場になっている

△キンナりー(緊那羅)という天に住む音楽好きの精霊
 
△如意棒のようなものを手にするこの像は何の精霊?/水を操る蛇の精霊(蛇神)「ナーク」(と思う)

△園内でタイの伝統舞踊を練習する女の子たち

△タイ舞踊の練習の合間に一休みしている踊り子たち....頭上のトンガリ帽子は仏塔を表す
 
△豪華絢爛な衣装で独特の美しさであらゆるものを表現するタイ舞踊....「指先の芸術」と言われ、頭の先からつま先にいたるまで身体全体で美しい曲線を描く
コメント
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