ぼちぼち・・・の春でいい

春ですね。

春は、喜びの季節でもあり、悩みの季節でもあります。

合格し最高の喜びを手にする受験生

失敗し、落胆この上ない受験生

出会いもあり　別れもある

鳥歌い花開く活気に満ちた季節なのに

心のバランスが崩れ、何となく不安感におそわれる悩みの季節でもあります。

それは、春になると脳内に多くなる何らかのホルモンの作用だとも言われます。

でも、それだけではないように思います。

冬の間は、その寒さ、大雪などの悪天候、風邪やインフルエンザ蔓延などの理由から、いろいろな活動を「しなくてもいい」と免除されています。

お互いに、「しないこと」を許し合っています。

本当は、今、着手すべき仕事、すぐにも会うべき人、行くべき場所・・・

そんなことをすべて

「暖かくなったら～」

という一言で、自分にも相手にも世の中にも、「しなくていい」許可を出しているのです。

でも、それも、2月までのこと。

もう、免責の期限切れです。

長い冬休みはおしまいです。

そろそろ、重い腰を上げなければなりません。

そんなプレッシャーが心に少しずつのしかかってきます。

なんか動き出さないと～

なんかやらないと～

と、自分を責め立てます。

「ピカピカの一年生」に象徴されるように、世の中のみんなが一斉にスタートし、希望に向かって走り出しているかのように思えます。

でも、本当は不安なんです。

スタートラインに並んで、ドキドキしている運動会での子どもたちのように、みんな、不安なんです。

でも、運動会じゃないのだから、ピストルの音と共に走り出すことはありません。

一人ひとり、自分の気持ちに添って、自分のペースで、ぼちぼち歩き出せばいいのです。

１歩・・・2歩・・・ゆっくりゆっくり・・・風を感じ花の香りを楽しみながら・・・