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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

「やればできる」時代の悩み

2013-08-04 18:46:43 | 日記
たまには、風邪をひきたい、と言っていた人がいました。

彼女の体はよほど頑健にできているのか、
仕事に追われかなりの無理を自分に強いても、倒れることなく頑張れてしまうのです。

風邪をひき発熱でもすると、胸を張って(?)会社を休める。

もちろん、仮病を使って休んでもいいのでしょうが、
生真面目な彼女には、そんなことはできない。

「胸を張れる」のは、たぶん、彼女自身に対してなのだと思います。

さすがに、39度の高熱では、彼女自身も観念し迷わず休めるのです。

「だって、病気だもん。」と自分に言い訳ができるのです。

健康であること、平穏無事にくらせること、平和に暮らせることは
何よりの幸せであり、そうであることに感謝すべきなのはよくわかっています。

さらに、今の日本には、昔とは比較にならないほどの自由もあります。

身分制度もないに等しく、努力さえすれば、そこそこの成功を手にすることができます。

今の時代、私たちは自由の権利と引き換えに、
「あきらめること」を手放さなければならなかったのです。

努力さえすれば、頑張りさえすれば・・・できる

「できないのは、あなたの頑張りが足りないから」と責められながら生きなければならない、という厄介な思いにさいなまれてしまっているのです。

責めているのは、おそらく自分自身。

自分がふがいない状態に留まっているのは、

学問職業の自由はなかったから

女性は結婚という選択肢しかなかったから

親の家業を継ぐことが当たり前だったから

家が貧乏で高校進学は無理だったから・・・

などという、厳しい時代だった頃の言い訳はできないのです。

健康でさえあれば、努力しだいで上を目指して進むことが可能なのです。

やれば、できる!

どんな人にもチャンスがあるということは、
そのチャンスを「あきらめる」理由がないわけで、
これが、今の日本を生きる若者たちを追い込んでいることの一つであるような気がします。

あきらめるということは、欲を手放すということであり、
欲を手放すと、人は楽になるものです。

むかしは、あきらめるかどうかの葛藤すらなかったわけで、
迷わない分、ストレスが少なかったのかもしれません。
(もちろん、別な苦労はあったでしょうが。)

ダメなのは、自分じゃなく社会だ、と言い切れる強さもあり、
自分を否定する必要がなかったと思います。

今は、ダメなのは自分が悪いから、と自己責任を強いられるからつらいのです。

夢や成功を目指すことって、素敵なことです

でも、時には、あきらめるというスタンスとは違う・・・
そう、たまには、ちょっと「お休み」してもいいのではないかな、と思います。

病気にならなくても、怪我をしなくても

なんの言い訳も考えず、前に進むことを止めて一息入れることができたら、
うつになる人も減るのではないかしら?






『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

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