年頭所感にみる企業トップの言葉は大きく3つに分かれている。
「次の飛躍に備える。」「基本に返る。」「変革を進める。」の3つだ。
今年の仕事始めの1月5日の主要企業のトップの年頭所感は、6日の日経新聞によ ると「次の飛躍に備え」「基本に返り」「変革を進める好機」に区分できる記されている。
企業経営のトップの情勢認識というか、判断は、この逆風にいかに耐えて、経営基盤を固め、変革を継続していくことで危機を乗り越えるのかが伺える。
3つの発言企業のコメントを紹介します。(1月5日の日経新聞記事から)
○基本に返る
・大坪 文雄社長 (パナソニック)
こういう時こそ基本に徹し、経営理念に沿った「やるべき事業」に取り組む。
・古森 重隆社長 (富士フイルムホールディングス)
厳しい環境に適応するのに、奇手妙手はない。製品開発や販売力の強化、各事
業の課題の徹底的な見直しなどを推進し、企業体質を強化する。
○次の飛躍に備える。
・三浦 惺社長 (NTT)
大変な時にこそ、社会や産業に様々な変革をもたらすイノベーションが生まれる。 将来の成長に向けた布石をしっかりと打つことが重要だ。
・山田 昇会長 (ヤマダ電機)
顧客に指示される人材を育てることが厳しい時代の克服につながる。
○変革を進める。
・古川 一夫社長 (日立製作所)
2009年は世界経済の構造改革が始まる年。リスクチャンスに帰るべく、グローバ ルな成長を志向する戦略を一気に本格化する。
・佐治 信忠社長 (サントリー)
今こそ大きな変革や会社革新のビッグチャンスだ。会社一丸となって新しい発展の 年としたい。
どの企業トップも、危機感は持ちながら、これを逆にチャンスと捉え、この時期を、景気回復時にいかに飛躍するかのための準備期間とするかだ。という前向きな決意が伺えます。
かごしま企業家交流協会
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