よかど!鹿児島

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収益源が新興国へシフト/どうなる日本経済(95)

2010-12-20 06:58:51 | どうなる日本経済

日本企業の収益源が新興国向けに転換してきている。

新興国での利益は10年前の4倍に急拡大

2010年3月期に上場企業の地域別営業利益を集計したところ、新興国が2兆6,300億円と2000年3月期の約4倍に増え、連結営業利益に占める割合も9%から36%に上昇しているという。

これは有価証券報告書などで地域別営業利益を開示した3月期決算企業(金融、新興市場を除く)のうち、連続比較が可能な420社を集計したものだそうだ。

これによると、興味あると変化を見ることが出来る。10年3月期の連結営業利益は、7兆3400億円と00年3月期と同水準で、金融危機の不況を反映している。しかし、どこで利益を稼いだかを示す「世界利益地図」をみると、なるほどと言える変化が起きている。00年3月期は日本が74%、米州15%、欧州が2%で、新興国は9%だったものが、07年3月期に新興国が米州を逆転し、10年3月期は日本が52%、米州が10%、欧州が2%、新興国が36%と大きく変わっている。

業種別に見ると、電気のアジアの利益は、10年前に比べ、2.6倍の7,600億円、他の業種も2~5倍が多く、一方自動車・部品は54倍の5,400億円と急拡大し自動車関連が新興国へ急速にシフトしていることが分かる。

90年代にアジアなど新興国で最も現地生産が進んだのが家電や電子部品など電機、それが2000年代になると、新興国の経済力が高まり、自動車メーカーの新興国進出が活発化、今後は鉄鋼、化学といった素材産業の現地生産や建設、小売など非製造業海外進出が焦点になっている。いずれにしても日本企業の新興国シフトは止まりそうにない現状である。

かごしま企業家交流協会
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