流通・サービス業界での小型店を拡大する動きが広がる。
地方の流通・サービス業は生き延びていけるのかどうか。
外食では、すかいらーくが従来の半分のサイズの「ガスト」を駅前に集中出店、セブン&アイ・ホールディングスは今秋から都市部で生鮮食料品を充実させた小型スーパーを多店舗展開する方針だそうだ。初期投資を抑えながら、狭い商圏でも集客が見込める場所に小型店を機動的に出店し、収益の底上げを狙っていく。こういう考え方だそうです。
これから小売店や外食チェーンなど流通・サービス業界で小型店を拡大する動きが広がってくると、地域で生き残っている個性ある地域の小売店が、長引く消費不振に加え、ますます競争が厳しくなり、生き残りは難しくなるのだろうか?
今後、全国展開のスーパー.ファミレスが地方を制することになると、益々、地域の個性ある店舗が淘汰され、全国統一の店舗のみが生き延びることにならないだろうか。
逆に言うと、大型店は大型店で、グローバル化の流れの中で、米欧の大型店と日本の主要都市での熾烈なマーケット・ユーザーの確保について、争いをしている。この流れの中で、地方の小さな町での小型店の展開の話が出てきているということは、いよいよ地方都市でも、グローバル化の波を避けて通れない現実として、受け止めるしかないのではないだろうか。
モノづくりの世界でも、地方の中小の製造業が世界のモノづくりの競争の波を大きく被り出したのと同じ現象が、流通・サービス業界でも起きようとしていると見るべきだと思われる。今後、この動きも注目して行くべき流れではないでしょうか。
かごしま企業家交流協会
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