震災で人気/放射線測定器

大震災後、放射線測定器が人気

堀場製作所が増産、被災地需要に対応  

福島原発の問題が発生するまでは、原発、放射能汚染ということには、おそらく大方の国民は、そこまで敏感にこの言葉を受け止め、あるいは関心を示していなかったんではないでしょうか。ところが、東日本震災後、特に、福島原発事故の影響で、放射能に敏感になり、その結果、放射線測定器がよく売れており、生産企業は増産に追われているそうだ。

京都にある堀場製作所もその企業の１社で、空気中の放射線量を測る測定器の増産を始めている。東日本大震災の前まで年間100台程度の生産だったものが、月産400台に引き上げ、京都工場の人員体制を拡充し、東日本大震災の被災地を中心とした需要に対応しているとのことだ。

　堀場の放射線測定器「ラディ」は毎時0.001～9.999マイクロシーベルトまでが測定範囲で、原発内など高濃度の放射性物質の測定には不向き。しかし、微弱な放射線量まで精密測定できるうえ持ち歩けるため、作業場所の安全性を確認するのに役立つという。

　震災後に100台以上を自治体に寄贈したが、ここにきて事業者や個人などにも需要が拡大。既に、1500台程度の引き合いがきている。部品調達などの関係で、フル稼働でも月産400台ペースが限界だが、「これからの復興作業で、安心した作業環境をつくるのに役立てばとの思いで、生産に追われているそうだ。

京都では、この他にも、オムロンの体温計、ジーエス・ユアサの長時間停電に機能する電源システムなどが、復興支援に役立っているとのことだ。

 　　　　　　　　　　　　

 　　　　　　　　　　　　　　　　放射線測定器(堀場製作）

　

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