日本自動車メーカーのタイへの生産投資が急加速
タイが世界への輸出拠点として期待されている。
今週の日経ビジネスに「気がつけば、タイが自動車王国に」という標題で記事が掲載されている。世界への輸出拠点としての期待から、国内とは対照的に大型投資が相次いでいるとのこと。
これからの自動車王国といえば、何と言っても世界の工場中国だろうという認識があったので、以外といえば以外であったが、新聞各社の報道でもタイへの日本の自動車メーカーの投資情報が相次いでいることを考えると頷ける。
日産自動車が新型マーチをタイから日本に逆輸入し始めたことは有名だが、マツダが米フォード・モーターとの合弁会社オートアイランド・タイランドに約300億円を投資すると発表しており、三菱自動車も11年度には1000~1200cc程度の世界戦略車を約400億円投資しタイで生産する。
この他にも、スズキが12年春の稼動を目指してタイに200億を投じて新工場を建設中、トヨタもプリウスの生産を年内にもタイで開始する見込みだそうだ。記事の言葉を借りると「怒涛の勢いで投資を加速」ということらしい。
日本の自動車メーカーは中国、インド、ブラジルなどへの投資も進んでいるが、それらはあくまで現地市場の販路拡大であり、タイへの投資は、世界各国への輸出が前提だそうだ。日本の生産拠点の代替をタイに求めている最大の理由が、タイ政府による優遇策が投資の呼び水ということらしい。
国内、とりわけ地方が自動車メーカー及び関連企業を誘致することが、税の減免など様々な優遇措置を用意していることだとしたら、残念なことだが、タイの国策に地方がとても太刀打ちできるものではないといわざるを得ない。ひとえに国策としての施策が問われるが、どうもこの流れを、もう「止めることはできないのではないでしょうか。
かごしま企業家交流協会
http:// www.kagoshima-kigyouka.com/
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