奈良の伝統産業を視察
守りと攻めの企業戦略
先週は、奈良県の伝統産業を市町村職員を案内して視察を行いました。
これまで、先端技術を持って取り組んでいる自動車や家電などの製造業を視察してきたが、今回は地域資源を活かした伝統的な産業を学ぶことで、何か企業誘致や企業化に活かせないかという目的で奈良県の企業を視察してきました。
その内の一つが「墨」。「(株)呉竹」では、
材料確保、人材確保に苦心しながらも、110年を超える伝統的な製造方法をしっかり守つていること。
更には、30年に渡る海外でのマーケティング経験、10年に及ぶ日本市場のリサーチを行うという努力。その成果を持って、新商品の開発、例えば、芝生用着色剤、液体融雪剤、導電性塗料によるコンデンサーへの活用、化粧品筆(アイライナー)への活用などを行っている、というすばらしい成功努力に感心させられました。
更に、従業員を大切にという精神で、託児所開設、残業ゼロ化などワークライフバランスにも積極的に取り組まれている未来型の企業経営にも感動を覚えました。
伝統産業を守りながら、事業領域の拡大という攻めの事業展開をして生き延びていく姿には、色々と学ぶものが多い企業視察でした。
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