よかど!鹿児島

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中部地区の沈滞/どうなる日本経済(30)

2010-02-11 15:11:43 | どうなる日本経済

中部経済産業局が管内5県の09年の工作機械メーカー主要8社の受注総額を発表

世界的な設備投資の急減を受け、前年比72・3%減の1379億円。

それによると、前年を下回るのは2年連続。比較できる1993年以降で最大の下落率を記録、総額も最低だったとのこと。

中部地区が、トヨタ自動車を核にして日本経済を牽引してきた感があるが、現在の衰退ぶりを示すものとして注目するデータではないだろうか。

発表内容によると、海外受注は72・1%減の882億円。

国別にみると、中国が39・5%減の233億円で、落ち込みが比較的小さく、ドイツを抜いて前年の3位から2位に浮上。最多の米国は69・6%減の246億円。海外受注全体に占める割合は米国が1・4ポイント増の27・9%、中国が13・9ポイント増の26・5%となり、高い経済成長率を達成した中国が米国に肉薄している。

国内受注は前年比72・5%減の496億円。主力とする一般機械向けが73・6%減、自動車向けが76・5%減と落ち込みが大きくなっている。

中部経産局は、今後の見通しについて

「主力の一般機械、自動車向けや欧米向けは不透明感が残るが、リーマン・ショック以降の激しい落ち込みは底打ちした。中国向けが緩やかな回復を引っ張る傾向が続くだろう」としている。

同時に発表した09年12月の受注総額は

前年同月比31・9%増の191億円。海外受注が42・2%増の135億円、国内受注が12・3%増の55億円だったとのこと。

少し、明るさが見えてきた感もあるが、今後の動向は日本経済の動向を見る上でも、しっかりと見ていく必要があるのではないだろうか。

 

かごしま企業家交流協会

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