危機のあとに好機あり
森精機製作所 森社長が 「受注は今が完全な底」 とコメント
今世の中は不況一色である。
そういう中で今日24日の日経新聞「大機小機」の標記言葉が印象に残った。 不況の底はいつか?、この点に経営者の関心は集中している時である。政治家や行政では見極めがつかない。やはり経営者の長年の経験・感や肌で感じる判断は当たっているのではないだろうか。
日経記事は、経済が人の営みの投影である限り、地球上から消費や生産がなくなるわけはない。一度得た快適さを人は簡単に捨てられない。今は振り子が逆方向に振れすぎている。米国の自動車販売台数は2億円台超。年1千万台しか売れない状況が続けば、米国民は平均20年以上同じ車に乗り続けることになる。これはあり得ない話だ。金融危機でローンがつかず、消費者心理が凍りついたことによる一時的ショック現象と見るべきで、信用が修復に向かえば巡航速度に戻る。と記者は言っている。
さらに、2月17日付けの森社長の標記のコメントである。
これを受け、景気の先行指標である工作機械受注が底入れ近しとすれば、実感としての景気回復は1年以上先だろうが、市場の底入れは意外に早いかもしれない。と記者は述べている。
まさに、危機のあとに好機ありである。
ただこの記者は、「大切なのは危機の先を見据え、次につながる胎動に目を凝らすことだ。次世代を担う技術・産業は得てして逆境の時代に誕生する。次なる価値にどうリスクテイクするか。選択眼が問われると指摘している。
なかなか簡単ではないが、まさにその通りの動きをされている会員企業もおられる。今後に期待をし、ますます景況から目が離せない状況が続くと思う。
かごしま企業家交流協会