鹿児島は明治以来、関東・東海・関西地区など都市圏域へ多くの優秀な若い人材を送りだし、人材供給県として知られております。
この地方から中央への流出人口が、日本の高度成長を支える原動力になり、現在の日本のモノづくり技術を維持・発展させてきた事実があると思います。
この地方から都市圏域への優秀な人材流出現象は現在も続いており、日本の少子化・高齢化の傾向も絡まって、地方の人口減少に歯止めがかからない状況であり、むしろ、鹿児島県内では、更に人材の草刈り場の様相を呈しております。
このことが、「かごしま企業家交流協会」設立動機の一つであり、又、このブログ開設で、鹿児島の「人づくり、モノづくり、地域づくり」を考えていく背景になっております。
宮崎県の東国原知事の言葉を借りると、かごっまを「どげんかせんな いかんが」という心境です。少しでも、鹿児島をよくするためには、元気のある若者を育て、地元で働いてもらい、企業を元気にしてもらうことが大事です。 そのために、鹿児島に“関心のある”、“思い入れのある”企業経営者の方々の協力を戴き、市町村の皆さん、高校・高専・大学の皆さんと一体となった行動が必要だと思います。 一緒に出来ることから始めましょう。
かごしま企業家交流協会
http://www.kagoshima-kigyouka.com/
集団就職の若者たちが旅立った鹿児島駅周辺
(昭和32年撮影)
鹿児島駅周辺(上町地区)は、島津氏代々の居城が築かれ、市街地で最も古い歴史を持っています。明治34年に鹿児島駅が開業し、大正3年に市電とつながり、長く鹿児島の陸の玄関口として栄えました戦後の集団就職の時代には、多くの若者が故郷を離れ、大都市圏へ旅立つための出発駅として、にぎわいました旅客駅としての中心機能が西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)に移った後、往時の活気は失われましたが、現在、海に開かれ歴史にふれあうをテーマに、市民参加の鹿児島駅周辺まちづくりワークショップによる取り組みなど、にぎわい再生に向けたまちづくりが進められています。
(鹿児島駅写真・記事は、かごしま市民のひろば 2008年8月495号)