爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

最下位の座席

2010年12月27日 | ブログ
月給鳥になって最初の職場、年齢も給料も座席も最下位、6人の係員の末席で、上司からの指示どおり,ソロバンとペンを動かしながらの会計事務、盛り沢山な事務量で、心身とも余裕なく無我夢中の日々がしばらく続く。
当時、机も椅子も木製だが、机は両袖机、片袖机、引き出し一個の袖なし机、椅子は回転椅子、肘掛椅子、4本脚と背もたれのある椅子、それぞれ職制によって格差が、宿直時に回転椅子の座り心地を試したりして可愛らしい行動も。
間もなく始まった赤字財政再建計画により、昇給延伸、給料分割払い、新規採用の縮小時代に入り、当然のこと末席で過ごす期間も延伸、気楽な半面、時が経ち、仕事に慣れるにつれ、焦り、不満、物足りなさを。
昭和33年、初めての転勤先でも末席で同じ職務、職員構成も明治、大正生まれで占められ、語り合い競い合う同世代がいない環境で何の意欲も湧かない2年間だったが、得たものもあったなと、ずっと後に知ることに。



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