爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

昔の農家

2021年09月05日 | 日記
爺が少年時代から青年時代に見た農家特有の構えや間取り、涼しかった環境が懐かしい。小さな農家でも、屋敷内で数羽のニワトリが伸び伸びと遊んでおり来訪者を知らせる存在でもあった。

家の中は床をはった部分と,土間と呼ぶ土のままの部分があり、土間には,食事の用意をするためのカマドやフロ,家族と一緒に農業をしてくれる牛馬が一角に同居していた。

また、カマやクワなど農具の置き場として、雨の日や冬の間は,麦・稲・大豆・蕎麦などの脱穀、タワラや縄作りといったワラ仕事、蚕の世話など土間は農家の仕事場だった。

便所は玄関の入り口にあり、土間に降りて下駄をはいて家の外へ出て用を足していたので、寒い冬や夜のトイレが嫌だったろう。地下に桶を置いて二枚の板を渡した簡易なものが多かった。

 
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