爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

昭和一けた後期

2018年03月05日 | 日記

昭和一けた後期(昭和5年~昭和9年生まれ)の人は、沖縄戦での少年兵以外は戦争に参加することはなかったが、旧制中学や青年学校で軍事訓練を受けたり、学童疎開などを経験している。

昭和8年生まれの爺も、昭和20年4月、ゲートルを巻いて戦闘帽姿の旧制中学1年生になり、8月の終戦までの4ヶ月間ほど二人の配属将校から軍事教練を受けたり、出征兵士のいる農家の手伝いに動員された。

 農家の手伝いは、除草機で苗と苗の間の田の草をとる作業で、体重30キロ程の爺には重労働だったが、小昼(こびり)と称して10時に出される塩むすびは、コシヒカリよりもずーっと美味かった。

 終戦後の配属将校たちは食糧増産の指導員に早変わり、生徒は鍬を持参で通学、グランドは、たちまち芋畑と化す、これから何年か食糧難時代が続き、学校内では弁当盗難事件が頻発した。

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