爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

おのぼりさん

2007年06月02日 | ブログ

「おのぼりさん」 田舎から都会見物に出てきた人を、からかう言葉であるが近年あまり耳にすることはない。

10年ほど前のこと東京都内のPホテルで開催のN協会の総会に出席する10人ほどの役員に同行したときの本当にあった話。

例年はJRとタクシー利用、何故かこの年は地下鉄を利用して会場へ向かったのである。

下車してから出口を探すまで出たり入ったりのもぐら叩き、小さいながらも社長 専務と言う肩書きの持ち主、お値段のはるスーツを着込んだ紳士諸君、前後 左右 上下の案内表示など等見渡しながら歩いている姿、よく見かける風景である。

たまりかねたか先輩のY氏 「何も全員でキョロキョロすることはなかろう、代表ひとりがキョロキョロすればいいじゃないか」と滑稽なる提案。

一同納得、直ちにY氏より最年少のK氏を指名、一同異議なしで決まり。

以後、ひとりキョロキョロするK氏の先導で紳士諸君は前方確認のみで会場にたどり着いたと言う世にも珍しい話。

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