県北の田舎で過ごした爺が小学生の頃の農家では、男の子は田や畑で親のお手伝いを、女の子は弟や妹の子守など、家族の重要な一戦力であり、猫の手も借りたいほど手が足りなかった。
家電製品が無かった時代のお母さんたちは、掃除・洗濯・炊事の他、雑用に追われていた。爺は玄関の掃除、簡単な買い物、風呂の水くみなどを、妹は洗濯物をたたんだりしていた。
殆どの子供たちは、必然的に家事や育児にかかわり、親のお手伝いを通して様々な経験を積んでいる。今は、結婚して初めて体験するためだろうか、家事や育児疲れの訴えが多い。
子供にとってお手伝いは、誰かの役に立つことのできる貴重な機会であり、また子供の自己肯定感を育める大切な体験になるので、子供の出番を作って欲しいと識者から世の親たちに訴えている。