爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

もったいない

2020年07月20日 | 日記
シルバー川柳の入選作品「もったいない気づけば我が家はゴミ屋敷」は、昭和一桁生まれの老夫婦の生活そのもの。二階にある品々は、捨てられる日を待っているものが大半である。

デパートの包み紙や紙袋、お菓子の空き箱や空き缶、段ボール等々、何かに使えるからと捨てずにとっておく。あとで利用するのは稀で、たまに利用しながら増えるばかり。

食べ物も、衣類も不足の時代を体験した世代である。形あるものを捨てることが、粗末にするという罪悪感さえ覚え、勿体ないという固定観念に凝り固まっている。

結婚63年目の老夫婦ともなれば、着ることのない衣類、読むことのない本、使うことのない瀬戸物で埋まっている。処分する気持ちになれないまま、息子たちに引き継ぐことになる。
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