この時期,ジィーというシブイロカヤキリの鳴き声が響き渡る夜に,とある場所で地面を比較的大きい甲虫がのそのそ歩いているのによく出くわす。
ゴミムシではないかと思っていたが,検索結果で見た写真からするとオサムシの方が近いように思えるので,オサムシだということにする。
建物の中に迷い込んできたオサムシを外の緑に帰そうと仏心を出して捕まえようとした。歩くのは速くないが,動き回るのでなかなか捕獲できない。ようやく捕まえて草むらに放り込んだ。
その後,妙な臭いが鼻を突いた。どうも自分の手から臭ってくる。初めて嗅ぐような変な臭いなので何が原因なのかすぐにはわからなかったが,ついさっきオサムシを捕まえたその指が臭くなっているのではないかと思い至った。
さっそく検索してみたところ,オサムシは臭いにおいを出す昆虫であることがわかった。
触った指が臭くなる甲虫といえばカメムシの仲間だけだろうと思っていたのだが,オサムシもその手の昆虫らしい。近縁種のゴミムシの中には,ミイデラゴミムシというかなりやばいガスを噴射する猛者もいるとのことである。これは俗にいう「へっぴりむし(屁ひり虫)」だそうで,確かに聞いたことはあるが,オサムシも似たような習性を持っているのは知らなかったし,ましてや今回のようにオサムシが発した臭いに悩まされたこともなかった。
昆虫にとってみれば執拗に追い回した挙句,体をつかんで持ち上げるような暴挙をくらったのだから,それに対抗するための必死の自衛行動だったのだろう。オサムシからすれば今回の僕の行動はありがた迷惑といったところだったろうが,僕にしてみれば,善意でしたことなのに変な臭いをつけられて,恩を仇で返された気分である。
ゴミムシではないかと思っていたが,検索結果で見た写真からするとオサムシの方が近いように思えるので,オサムシだということにする。
建物の中に迷い込んできたオサムシを外の緑に帰そうと仏心を出して捕まえようとした。歩くのは速くないが,動き回るのでなかなか捕獲できない。ようやく捕まえて草むらに放り込んだ。
その後,妙な臭いが鼻を突いた。どうも自分の手から臭ってくる。初めて嗅ぐような変な臭いなので何が原因なのかすぐにはわからなかったが,ついさっきオサムシを捕まえたその指が臭くなっているのではないかと思い至った。
さっそく検索してみたところ,オサムシは臭いにおいを出す昆虫であることがわかった。
触った指が臭くなる甲虫といえばカメムシの仲間だけだろうと思っていたのだが,オサムシもその手の昆虫らしい。近縁種のゴミムシの中には,ミイデラゴミムシというかなりやばいガスを噴射する猛者もいるとのことである。これは俗にいう「へっぴりむし(屁ひり虫)」だそうで,確かに聞いたことはあるが,オサムシも似たような習性を持っているのは知らなかったし,ましてや今回のようにオサムシが発した臭いに悩まされたこともなかった。
昆虫にとってみれば執拗に追い回した挙句,体をつかんで持ち上げるような暴挙をくらったのだから,それに対抗するための必死の自衛行動だったのだろう。オサムシからすれば今回の僕の行動はありがた迷惑といったところだったろうが,僕にしてみれば,善意でしたことなのに変な臭いをつけられて,恩を仇で返された気分である。