荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

天気の巻。

2015年01月31日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


都内に大雪が降るとか言ってましたが、結局ガセ。

まぁ、大事に至らずとりあえず良かったです。

昨年2月は2週連チャンで大雪が降って、それはそれは大変でした。



『都心は大雪に弱い』というセリフがあります。

確かにその通りなんですが、では田舎は強いかといえば、さに非ず。

昨年末新潟に行ったのですが、これが大雪。

JRは動かない・クルマは遅れる、という何ひとつ都内と変わらない惨事でした。



リーマン時代、痛感したのが『皆さん、台風だの雪だのになるとギャーギャー騒ぐなぁ』という事。

『午後3時には帰らなきゃ』だの『電車は動いているのかなぁ』だの、社長から若いオンナのコまでが中坊レベルの大騒ぎ。

台風だろうが雪だろうが、地震に比べれば大した事ぁない。

なんだったら、1日くらい会社に泊まったって良いじゃありませんか。




オトナなんだからさ。



『雪は金持ちの屋敷、貧乏人の庭をかまわず、平等に降り積もる』田中角榮(ニッポンの政治屋・1913~1993)

爪の巻。

2015年01月30日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


先端恐怖症です。

なので、オンナの長~い爪は苦手。

そんな指を僕の眼の前で振っているオンナがいると殺したくなります。

さて、僕はオトコにしては、かなり爪に気を使っている方だと思っています。

基本的に深爪レベルくらいまで切らないと気が済みません。

ちょっとでも伸びますと、切りたくて切りたくてたまらなくなります。

爪が伸びているオトコを見ますと『コイツ、モテないだろうなぁ』と思わずにいられません。

爪切ってりゃモテるってわけでもねぇでしょうが。

そして特筆すべきは、爪を磨いているんです、僕。

ピカピカにします。

これで酒場に出入りしていますと、結構オンナ受けが宜しいんですな。

皆さん『爪、キレいにしているって良いじゃないの』って言ってくれます。

もちろん本心は『コイツ、オトコのくせにキモいんだよ』って思っているかも知れませんが。

それにしても、いまだに僕以外で爪を磨いているヤツと遭遇した事はありません。

テレビなんかで【爪をキレいにするオトコたち】みたいな特集を、年に何回か見かける程度です。

まぁ、爪に気を使っているってのは、どこかいけ好かない感じはありますな。

僕だって、他のオトコが爪を磨いていたら『なんだ?コイツ』って思うかも。

人間なんて勝手なもんです。

捨て魔の巻。

2015年01月29日 | 華麗な生活に極めたシンプルを


もともと几帳面な性格でした。

幼稚園時、祖母が学習机を買ってくれたのですが、引出しごとにキチンと整理整頓していたことは、よく覚えております。

その後も自室を散らかして生活した、という記憶は全くありません。

就職し、ひとり暮らしを始めた【独身生活シーズン1】は、その几帳面さに磨きがかかりました。

実家ではコントロール不能だったことが、可能になったわけですから。

思う存分、キレイな部屋づくりに励みました。

ただし結婚によって、その几帳面さに陰りが見える事となります。

カミさんがザックリ系でしたから。

『朱に交われば赤くなる』と申しますが、私もだんだんとザックリして来ました。

ま、仕方ないことではあります。

やがて離婚。

ふたたび几帳面が帰って来ました。パワーアップして。

【独身生活シーズン2】も、それはそれはキレイな部屋でした。

とはいえ、モノが少なかったかと申しますと、然に非ず。

本・服・小物・フィギュア・家具等がたっくさん、整然と並んでいたのです。

もともとモノが大好きでした。

『モノ・マガジン』だの『グッズプレス』だのパラパラ眺めたりもしてました。

ハンズだのロフトだのは、物欲刺激危険地域と申して差し支えないでしょう。

シャレオツなコンランショップにいたっては住んでしまいたいほど。

そんな僕が、なぜ捨て魔になったのか?

それは2011年3月11日に東日本を襲った未曾有の大震災と、それに伴う大津波です。

流される命、流される家々を目の当たりにし、所詮ヒトは身ひとつなのであると痛感。

もうモノに依存する生き方はやめようと心に決めました。

できるだけシンプルに暮らしていこうと心に決めました。

当時、省エネのため、毛布にくるまり暖を取りながら【捨て】【シンプル】などとPCで検索しまくったものです。

すると存外、僕と似た経過をたどった方が多いのに驚きました。

そういった同志の体験談・経験談を読むにつれ、僕自身のモチベーションも上がり、結果捨て魔になってしまったわけです。

とはいえ現在でもモノはあるんですよ。とくに服。

さぁて…どうすっかなぁ…。



『何を捨てるかで誇りが問われ、何を守るかで愛情が問われる』スティーブ・ジョブズ(米国の実業家・1955~2011)

ミニマリストの巻、よたび。

2015年01月29日 | 華麗な生活に極めたシンプルを


シンプル生活だのミニマリストだのとほざいてはいますが、進捗していません。


とりあえずモノが増える事だけは回避すべく『ひとつ買ったらふたつ捨てる』は実施しています。

先日も矢吹丈に憧れて、ハンチングを買ってしまいました。


なので、Yシャツとパンツを処分。


それにしても、やっぱトランクひとつだけで暮らすのは無理っぽいっすねぇ…。

僕自身が今後、どうしたいのか明確でないトコも問題なのでしょう。

『このままでも、十分来訪者がビビるほどシンプルだし、服はこれ以上処分出来ないし、ソファ・ベッドも処分出来ないし』

と考えていきますとミニマリストってのは不可能です。

せいぜいシンプル生活ってトコでしょう。

まぁ、ドミニック・ローホーもゆるりまいも、椅子だのテーブルだのソファだのベッドだのを持っていますからねぇ。



過去の記事。
ドミニック・ローホーの巻。
ゆるりまいの巻。



あっ、そうか、彼女たちは別にミニマリストじゃねぇか。

そう言えば、彼女たちって結構モノ持ってますよね。

やっぱ極限スレの連中の方が凄そう。

ただなぁ、極限スレはお洒落じゃねぇしなぁ。

貧乏臭いのも嫌だし。



あ~あ、お洒落さんに生まれなければ良かったのになぁ~。

そしたら、ちょびっとは服が減るのになぁ~。

あ~あ、なんか処分しなくちゃなぁ~。

過去の記事。

ミニマリストの巻。
ミニマリストの巻、ふたたび。
ミニマリストの巻、みたび。



『おしゃれな人とは、男女を問わず、自己顕示欲の強い人である』塩野七生(ニッポンの歴史作家・1937~)

自粛の巻。

2015年01月28日 | 日毎ニュースに正義の理想を


イスラム国によるニッポン人殺害脅迫事件の影響で、アニメ・演芸・音楽といったジャンルで様々な表現が自粛されているとか。

ヒトの生き死にの軽々しい表現は問題だとは思いますが、少々やり過ぎでありましょう。

ニッポン人は何にでも過剰に反応し過ぎ。

過保護な文化・温室育ちの文化がそうさせるのでしょう。

3・11直後なんてキチガイ並みの自粛ブームでしたねぇ。

さて、今一度思い出しましょう。

イスラム国に拉致されたふたりは、自分の意思で出向いた連中です。

知人・友人もいて、我々よりずっと彼の地に距離的・心理的に近かったが故に、こんな騒ぎになったわけです。

ニッポンで静かにリーマンやってりゃ良かったのに『ヒトと違うオレ』『平和を願うオレ』『行動的なオレ』というナルシズムを満たそうとしたから、こんな騒ぎになったわけです。

『オレだけは大丈夫だろう。仮に拉致されても、きっと釈放される。3年経てば笑い話だ。武勇伝だ』というメンタリティだから、こんな騒ぎになったわけです。

何も気ぃ使う事はありません。

ネットに【イスラム国ごっこ】と称した悪ふざけの画像アップが続いているとの事。

『不謹慎だ』『民度が低い』という意見もありますが、正直、この程度は全く問題ないと思います。

僕もバカガキでしたから【若王子さんごっこ】とか言って、指が切断された様子を真似したものでした。

自粛云々より『今回の問題でニッポン政府は混乱している』とか脳天気に報道すんなよ、って思うんです。

なぜなら『平和ボケ・ニッポンがあたふたしてま~す』っつってる様なもんですから。

自粛もしないで良いし、過剰にビビんなよ。



あと、後藤健二氏のお母ちゃんって変ですよね。

なんか登場人物がキチガイばっか。


解放時の若王子さん。ちゃんと指は揃っていました。

いちばん優しかったのは誘拐犯だったのかも。

徒然の巻、20150127。

2015年01月27日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


親日

イスラム国からのニッポン人解放云々で、よく耳にするのが『中東は親日である』という寝言

関係者のヒトも、この寝言に否定はしませんが、おかしくありませんか。

我々、平和ボケのニッポン人の方が、確実に大量の情報を得られる立場にいるのに、中東の事なんて全然知らないじゃないですか。

なのにあちらさんは、我々の事を知ってて、好印象なんていかにもおかしい。

そんなに世界の中心にいたいんですかね。平和ボケのニッポン人は。

太平洋が真ン中の世界地図が、世界基準だと思ってるおめでたいヒトって結構いるんでしょうね。幸せだぁ。




遠藤章造

GYAO!にて【バスジャック】という低予算ニッポン映画を観ました。

主演はココリコの遠藤章造で、他に知っている演者さんは、ほんこんだけ、監督はこれがデビューだという深沢佳文とかいうヒト。

昨年暮れに観た【相棒season5】第11話「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」に彼がゲスト出演してたのですが、これが結構芝居が上手い。

なので期待して観ましたが、やっぱ、しんどいですね。

【相棒】での芝居はたまたま良かったってトコでしょう。

芸人としても、彼より田中直樹の方が面白いと思います。

目標

早いモノで今年も1ヶ月が経とうとしておりますが、年初に僕が掲げた目標はみっつ。

ひとつ目は『タップダンスを始める』です。

旧知のオジサンがベースを弾き、僕がタップを踏む。

スタンリー・クラークとグレゴリー・ハインズのセッションごっこ、というわけです。

ふたつ目は『開脚180°を目指す』です。

元日から股割りをしていますが、月初90°程度が110°くらいには開く様になりました。

この調子なら180°も夢じゃない!

みっつ目は『毎日トイレ掃除をする』です。

まぁ、以前からやってはいますが、今年からは【毎日】という縛りを設けました。

良い事があります様に…。



『オレが成功しているのは、トイレ掃除のお陰かもしれない』ビートたけし(ニッポンの芸人・1947~)

コロンビアーナの巻。

2015年01月26日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


フランス&米国映画【コロンビアーナ】を観ました。

『【ニキータ】【レオン】…伝説は続いていた。』

という煽り文句に誘われて、久々に観た“名義貸しの巨匠”リュック・ベッソン物であります。

いやぁ、アクション映画としては十分過ぎる出来だと思います。

でも、なんか物足りないんスよねぇ。なにが足んないんだろ。

両親を殺された9歳の少女が、後年凄腕の暗殺者となりその恨みを晴らす、という内容でして明らかに【ニキータ】【レオン】の延長線上にあります。

少女・カトレアは特殊な訓練を受けて暗殺者になんのかなぁ、なんて思いながら観ていたのですが、9歳の段階でもの凄ぇ身体能力を見せつけてくれます。

パルクール全開で少女・カトレアが逃亡するシーンは、この作品でもっとも見応えがあるのではないでしょうか。

こんな才能を持った少女が、さらに暗殺者としての訓練を受けたわけなので、美しく成長したカトレアはもの凄ぇ強いんです。

強過ぎ。

泥酔を装い、わざとトラ箱にブチ込まれ、やはり同じ署内の拘置所にいる悪党を仕留めるシーンも良かった。

こうして思い出すと良いシーン満載なのになぁ…なにが物足りないんだろ。

もしかしたら、殺しのシーンが多過ぎて単調になっちゃったのかも知れません。

とくにマルコとの闘いは、ちょいと感心しませんでしたねぇ。

無敵なはずのカトレアが、あんなチンピラひとり仕留めるのに手間かかるなんて。

ファイトシーンもカット割りが細か過ぎです。

う~ん、先ほど【ニキータ】【レオン】の延長線上にこの作品はある、と記しましたが、それもちょいと違いますかね。

どっちかと言うと【ニキータ】【レオン】を足して、3か4で割った感じかなぁ。

カトレアのアパートメントをSWATが急襲したり、恋人に別れを告げつつパート2を期待させたり、と。



カトレアを演じたゾーイ・サルダナはキレいでセクシーではあります。

スレンダーなその肢体はキャットスーツも実に良く似合う。

ただ、どことなく【5時に夢中!】火曜日の黒船特派員・えんどぅに似てる気がしました。

実に残念。

必殺仕事人の巻、いつたび。

2015年01月25日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




今回は、1982年10月1日に放送された【必殺シリーズ10周年記念スペシャル 仕事人大集合】についてです。

これ、必殺大好きオジサンである僕にとっての、ファーストコンタクト作品。

確か、放送1週間前に秋の番宣として番組対抗ボーリング大会、みたいなのが放送されてたんです。

うろ覚えで恐縮ですが、ビートたけしが投球のフリしてコケる、という【お約束】もあったはず。

その際の三田村邦彦の投球フォームがキレいであった事をよく覚えております。

当時、僕にとっての三田村邦彦は、この8ヶ月前の2月5日から【太陽にほえろ!】に登場した【ジプシー】であり、【秀】なんて知りませんでした。



んで、視聴と相成ります。

………!!!すっげぇ面白い!!!

確かに過去の作品を観ていないと、ほとんど分からないプロットではありました。

しかし、その作品の持つパワー・クオリティの高さは初見のガキでも分かるんです。

震えるほどのインパクト。

【必殺必中仕事屋稼業】の知らぬ顔の半兵衛と秀の殺しは、【仕事屋】も【仕事人】も知らない僕でも『ウオーっ!!!』と叫びたくなるほどの格好良さと美しさでした。


また、主題歌【冬の花】の殺しのテーマである【暗闘者】は今現在をもって、僕にとって殺しのテーマベスト1です。

他シリーズの猛々しく高らかな『パラパ~』というイントロ部とは違い、静かに、這う様に流れる『パ~パラパパ~』は悪人共の背後に忍び寄る仕事人をイメージさせます。

さて、この作品、時間経過を確認しながら観ますと、実に良く考えられているなぁ、と感心します。

実際の放送は正味2時間。

スタートして、30分後【裏稼業・仕事屋】をバックに半兵衛と秀の殺し。


その30分後に【問答無用】をバックに、セクンデ一味を仕留めるべく仕事人たちが追尾します。


次の30分後は【仕置のテーマ】をバックに、錠が勇次を救出。


さらに30分後は【暗闘者】をバックに、秀・勇次・錠の殺し。


とまぁ、リズミカルに殺しのシーンが挿入されているんです。

これは飽きずに観られちゃうってもんです。



1982年10月1日、この日を境に僕の生活は一変しました。

当時、東京ではこの【仕事人大集合】の翌週から始まった本放送である【必殺仕事人III】の他に、月~金までの夕方に1作品、そして土曜の昼過ぎに1作品と、実に週3作品を観る事が出来たのです。

ドップリとハマりました。

中学から帰って来たら、即、再放送の視聴、という毎日でした。

当時はとにかく必殺人気が高かったので、様々な関連本も出版されたのですが、それも出来る限り購入しております。

そして、『トランクひとつだけで暮らしたい』などとほざいている現在でも処分出来ずにおります。

ヤフオクに出品したら高値はつくんでしょうかね?




『あ~あ、最後にもう一回観てぇなぁ、あの頃の必殺…(ジャニ殺じゃなくて)』
映画【必殺!III 裏か表か】の壱っぽく。


過去の関連記事。
必殺仕事人の巻。
必殺仕事人の巻、ふたたび。
必殺仕事人の巻、みたび。
必殺仕事人の巻、よたび。

ブログの巻、ふたたび。

2015年01月23日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


おかげ様で当ブログも300回を迎える事が出来ました。

ホントはシンプル生活・ミニマリストネタでガンガン行きたいトコなんです。

が、『モノを捨てる方法』みたいなのは、他のブログがドヤ顔でさんざんやってますからねぇ。

今さら僕が『モノの定位置を決める』なんて書いても、面白くもなんともありません。

シンプルに暮らしたいのなら『ただただ捨てる』。これのみ。

というわけで、ドラマや映画といったエンターテイメントネタ・読書ネタ・旅ネタ・飯ネタあたりで回数を稼ぐ事となりました。

しかしまぁ、この世には数えきれないほどのブログがあるものです。

そんな中、結構多いのがせいぜい数ヶ月、ヒドいと2~3回でショートするブログが多い事多い事。

シンプル生活・ミニマリストネタのブログをやってるヒトでも、意外と多いですね。

笑ったのは横山やすしのバカ息子・木村一八のオフィシャルブログ【木村一八の考えられへん!】。

なんとたったの1回でショート。

結局、ブログ続かないヤツって、だらしないヤツなんだろうなぁ、と。

ブログって300回を超えるとアクセス数が増えると聞きました。

ま、それだけヒットするキーワードが増え、揃うって事なんでしょう。

今後とも、だらしない生活とデブ・ブス・ババアを忌み嫌う、正義の使者である当ブログをよろしくお願い致します。



全然、関係ないんですが…。

へーベルROOMSのCMに出演している久慈暁子ちゃん。

かわいい…。

完全にハートを射抜かれました…。

1994年生まれ。

バブルを知らないどころか、バブル崩壊後に生まれたんですね。

バブルを忘れられないババア世代とは、まったく違う生物です。

ある殺し屋の鍵の巻。

2015年01月22日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


昨年秋より、殺し屋が主人公の作品を立て続けに観ました。

チャン・ドンゴン主演【泣く男】。

デンゼル・ワシントン主演【イコライザー】。

ジョージ・クルーニー主演【ラスト・ターゲット】。



過去の記事。
泣く男の巻。
イコライザーの巻。
ラスト・ターゲットの巻。



僕はいわゆる殺し屋モノの映画・ドラマが好きです。

もちろん【必殺シリーズ】は僕の人生にとってなくてはならないコンテンツ。

もっとも、近年放送されているジャニタレのヤツは一切認めておりませんが。

さて、まだ僕が20代前半の時、市川雷蔵が殺し屋を演じた作品を観ました。

タイトルは【ある殺し屋】。製作年は1967年。監督は【座頭市シリーズ】の森一生です。

フィルム・ノワールを彷彿とさせる現代劇、まさにジャパニーズ・ハードボイルド作品でした。

市川雷蔵は【眠狂四郎】の様な時代劇ではないので、当然ノーメイク。

メイクをしないとフツーの銀行員みたいです。地味な顔って事。

当時、僕は『ドカーン』とか『バキューン』とかいうハリウッド映画ばっかり観ていたので、この作品は結構新鮮な印象を持ちました。

あれから、20余年。

GYAO!にて、その続編【ある殺し屋の鍵】を観ました。

続編とはいっても、いわゆるパート2ではなく独立した作品です。

前作で市川雷蔵が演じたのは板前だったのですが、今作は日本舞踊のお師匠さんが表の顔。

物語は政治屋や大企業・ヤクザが殺し屋を便利に使おうとするのですが、そこは一枚も二枚も殺し屋の方が上手なわけです。

そんなクレバーでハードでニヒルな殺し屋なんですが、最後は仕事料を取りっぱぐれちゃうんですな。

この仕事料を取りっぱぐれる、というラストはどことなく【必殺仕事人】の加代を思い出しました。

音楽を担当したのは鏑木創。このヒトの音楽はすぐに分かりますね。

まぁ、昔の映画ってこんな音楽ばっかりだった、というイメージはありますが。

特筆すべきは、市川雷蔵の事を好きになっちゃう、愛人稼業のオンナを演じた佐藤友美。

公開時、25~6歳なんですが、チョーいいオンナ

大きな瞳、ちょっと生意気そうな口唇、スラリとした肢体。

当時の殿方たちはホントにたまらなかった事でしょう。




ちなみに予告編に名前がクレジットされてる俳優さんは市川雷蔵をはじめ、全員亡くなっています。

佐藤友美を除いて。

危機管理の巻、みたび。

2015年01月21日 | 日毎ニュースに正義の理想を


中東の過激派組織【イスラム国】に、ニッポン人ふたりが拘束されたとか。

人質の要求額は2億ドル。

政府はいつも通り『テロには屈しない。人質の解放を強く要求する』という紋切型の声明でした。

そりゃ『バカが気取って危険地帯に行ったんやから人質なんぞ、焼くなり煮るなり勝手ににさらせ』とは言えませんわな。

政府もたまったもんじゃないっすよね。

『この忙しいのにバカがバカやりおって』って感じでしょう。

ネットの意見はほとんど『見捨てりゃいい』ってなもんですが、そりゃそうでしょう。

英雄気取りのバカふたりに2億ドルの価値はないんですから。

舌噛み切って死にさらせ。



さて、中東にノコノコ行くのは論外だとしても、プラプラどこかに行くのってやはり危険だと思うんです。

ヒトが生活圏、すなわち近所のスーパーマーケットに行ったり、役所に行ったり、病院に行ったり、図書館に行ったり、という中で通り魔に遭ったら、それは気の毒に思います。

ただし、銀座・新宿・池袋だのをプラプラしていて通り魔に遭うヤツがいても、僕は10:0で気の毒だとは思いません。

家で静かにしてりゃ良かったのに、としか思えないのです。

外をプラプラ出かけるのって常に危険を孕んでいるんですよ。

だから、ニートの引きこもりって正しいのかも。



『自分だけは大丈夫だろう』っつって繁華街をプラプラする。

『自分だけは大丈夫だろう』っつって冬の雪山に行く。

『自分だけは大丈夫だろう』っつって御嶽山に登る。

『自分だけは大丈夫だろう』っつって中東に行く。

平和ボケ・ニッポン人の危機管理の甘さはホントに深刻です。



ヒトに迷惑かけんな!

家にいろ!

過去の記事。
危機管理の巻。
危機管理の巻、ふたたび。

黒川博行の巻、みたび。

2015年01月19日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


過去の記事。
黒川博行の巻。
黒川博行の巻、ふたたび。

BSスカパー!で放送中のドラマ【破門】第1~2話を観ました。

原作は黒川博行。

まさに、この【破門】で第151回直木三十五賞を受賞してはります。

主演はヘタレ建設コンサルタント・二宮啓之役に濱田岳、ケンカの国の王子様・桑原保彦役に北村一輝。

ダブル主演という事ですが、クレジットでは北村一輝の方が上となっています。


いちおう小説での主役は、あくまで二宮くんですが。

とにかく、僕の大好きな【疫病神シリーズ】がドラマ化される、と聞いた時は期待と不安がないまぜでした。

だいたいにおいて、大好きな小説がドラマ化されると…。

同じ黒川作品の【黒豆コンビシリーズ】なんて、何のためにドラマ化したのか理解に苦しむ出来でした。

また、黒川作品の持ち味は関西弁なので、ネイティブなヒトやないとキツいのではないか。

そう思い、濱田氏と北村氏をウィキで調べました。

そしたら北村氏は大阪府出身との事。問題なし。

一方、濱田氏は東京都出身。こらヤバい。

非関西圏のヒトの関西弁は、異様な違和感を醸し出します。

いや、関西圏出身でも違和感バリバリのヒトもいますから。

豊川悦司とか藤原紀香とか。

ところが濱田氏の関西弁、関東の僕からすると、まったく違和感がありません。

上手いものです。

あらためて良い役者さんやなぁ、と。

北村氏の桑原役もなかなかハマってると思います。

懸念していたほどではありませんでした。

さてこのドラマ、【破門】と銘打ってはいますが、実際はシリーズ第1弾の【疫病神】が原作となっています。

おおむね原作に忠実にドラマ化されていますが、ひとつだけ気に食わないトコがありました。

二宮の父親の事を既に桑原が知っているってトコ。

原作では桑原は二宮の父親の事を知らず、

『○○にボコボコにされても、自分で手当てして警察に駆け込むわけやなし、△△を吊るしても黙って高みの見物。極道の扱いにも妙に慣れとるトコがある。いったいお前何モンや』

といった感じの件があるんですが、ココが実に良いシーンやったんですね。

ココがオミットされたのは残念至極であります。

とはいえ十分に面白いドラマです。

まぁ、産廃絡みのネタなんでオンナ子どもにゃ受けは良くないでしょうが。

早く第3話が観たいです。



第2弾【国境】はドラマ化されるのでしょうか。

相当お金かかりそうです。

47都道府県の巻、みたび。

2015年01月19日 | 無聊な生活にさすらいの旅を


僕が今まで訪れた事のない県は、

富山県・岡山県・島根県・佐賀県

の4県だと記憶しておりました。

が、岡山県は訪れた事を思い出したのです。

高校の修学旅行先が倉敷だった事をすっかり失念しておりました。

というか【倉敷=岡山県】というシンプルな図式が頭の中にないまま生きて来た様です。

立派なアラフィフです…。

倉敷川やら倉敷アイビースクエアやらに行ったのを思い出しました。


風情があるのは白壁建築が並ぶ倉敷川のトコだけで、他はフツーの街並みだなぁ、と。

産経新聞のCMでお馴染みだった倉敷市役所も見ました。

逆に言うと、そのくらいの記憶・認識しかありません。

というわけで、2015年1月現在、僕が訪れた事のない県は、

富山県・島根県・佐賀県

の3県と致します。

どうでも良いお話ですね。

島根県で行きたいトコは亀嵩。

映画【砂の器】で登場したのですが、実際に使用された駅舎は八川駅だったそうです。

市川たくまの巻。

2015年01月18日 | 日毎ニュースに正義の理想を


つまようじ混入少年がパクられました。

ネットでは本名が【市川たくま】とありますが、ホントなんすかね。

せっかくなんで、ここは【市川たくま】で通しましょう。

それにしても、ネットがなければ成立しない、という現代的な事件でした。

悪い言い方になりますが、今回、市川たくまがやった事自体って大した事ではないと思うんです。

万引きにキセル。

正直、僕だってガキの頃は万引きもキセルもやりました。

キセルに関しては社会人になってもやってました。遠いトコに住む彼女に会うために。

異物混入はさすがに悪質ですが。

それだって菓子パンなんかに縫い針を入れる方が、明らかに悪質です。

やはり、ポイントはネットで警察や社会に対し挑発しているトコでしょう。

だからって、バーチャルなネット世代の少年が抱える闇…なんて陳腐なセリフは言いたくはありませんが。



ニュースやネットでは、市川たくまが【かまってちゃん】だという指摘がありますが、そんな事言ったら世の中みーんな【かまってちゃん】ですよ。

YouTubeのCMのヒカキンだの『会社辞めちゃいました』とか言ってるブスだのは、みーんな【かまってちゃん】ですよ。

ブログやってるヤツなんて、みーんな【かまってちゃん】ですよ。

バナーをポチって!なんて、みーんな【かまってちゃん】ですよ。

FacebookやTwitterやってるヤツなんて、みーんな【かまってちゃん】ですよ。

【いいね!】押して~なんてヤツなんて、みーんな【かまってちゃん】ですよ。

良しにつけ悪しきにつけ何かを表現したがるヤツは、みーんな【かまってちゃん】ですよ。



今回、つくづく感じたのがニュースで流れた市川たくまの【声】です。

音声加工による、ニュースでお馴染みのあの甲高い【声】。

あの声が事件性や挑発感を増長している気がします。

実際、YouTubeで確認しましたが、市川たくまの声はもっともっと低いんです。

実際の声だと、喋っている事も結構普通に聞こえて来るんですよ。

こうして考えてみりゃ、音声加工って情報操作なんですよね。



と、なんか市川たくまを擁護する感じになっちゃってますね。

これはいけない、いけない。

まぁ、武蔵野署でボコボコにされりゃいい

『オトナや世の中を舐めるとこうなんだよ!』って。



『犯罪者に英雄なんているもんか。はみ出し野郎と無法者にすぎないって事さ』ジャック・メスリーヌ(フランスの犯罪者・1936~1979)

ラスト・ターゲットの巻。

2015年01月18日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


ジョージ・クルーニーさん主演【ラスト・ターゲット】を観ました。

それにしても凡庸というか、ダサい邦題です。

原題は【The American】。米国公開は2010年。

原題通りの米国人であるクルーニーさんが、スウェーデンやらイタリアやらの異国の地で、殺し屋稼業を営むという物語で、原作者は英国人のマーティン・ブースとかいうヒト。

正直、クルーニーさんが血迷ってオファーを受けちゃった【米国版Vシネ】かと思いました。

タイトルだけを見る限りは。

ところが、これは名作です

実に静謐なハードボイルド映画でした。劇中音楽があんまりないのです。セリフも少ないし。

カラー作品ですが、どこかフィルム・ノワールを彷彿させるのは、やはりヨーロッパが舞台だからでしょうか。

と思ったのですがフィルム・ノワールって米国映画の事を指すんですね。



冒頭、スウェーデンで身の危険を察知したクルーニーさん、追跡者を迎撃したどころか、さっきまでヤってたオンナも内通者と思い、撃ち殺してフけます。

元締だか情報屋だかのオッサンの指示を受け、一気に南、すなわちイタリアへ。

『しばらくカステル・デル・モンテで静かに暮らせ』と言われたわけです。

このクルーニーさんが暮らすアパートメントが、実にシンプルなんですねぇ。

やっぱ、殺し屋の住む部屋はシンプルじゃなくっちゃ

【レオン】も【イコライザー】も【仁義】も同様でした。

過去の関連記事。
イコライザーの巻。

そんな部屋・街でクルーニーさんは静かに暮らし出します。

たまに筋トレなんかもやっちゃいます。

これも【レオン】と被りますな。

そんなクルーニーさん『オンナはカネでしか抱かねぇ』と【必殺始末人】の山村只次郎みたいに娼婦を買います。

とはいえ、あっちのコ、こっちのコ、と取っ換え引っ換えするわけではなく、指名はクララという娼婦のみ。

そこはダサハゲデブオヤジの素寒貧客と違い、ダンディでミステリアスなクルーニーさんですから、クララちゃんも惚れちゃうんですな。

このクララちゃんを演じたのが、ヴィオランテ・プラシドとかいうヒトで、イタリアの女優兼歌手だそうです。

1976年生まれですから【ちゃん】づけする様な歳じゃないんですが、やっぱイタリアオンナって良いっす。

スペインオンナもたまりませんが。

ペネロペとかね。

そのクララちゃん、脱ぎっぷりも良く、素晴らしい肢体を魅せつけてくれました。


また、クララちゃんとレストランデートする際、時間を気にしソワソワするクルーニーさんがまた可愛い。

付き合ってすぐの状態ですからねぇ。

いっちばん楽しい状態ですからねぇ。

分かるなぁ

分かりたいなぁ



さて、ラスト。

クルーニーさんは殺し屋稼業から足を洗い、クララちゃんとどこか遠くの街に逃げようとします。

ただ、最後の敵を仕留めなければなりません。

クララちゃんに大金を渡し『先に川(待ち合わせ場所)に行っていてくれ。あとで必ず行く』と言い、一旦分かれます。

まるで【アンダルシアに憧れて】の歌詞の様です。

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スペインの巻、ふたたび。

最後の敵は、結局、元締だか情報屋だかのオッサン。

黒幕ってヤツですね。

銃撃戦でオッサンを射殺しますが、クルーニーさんもお腹に被弾。

最後の力を振り絞ってクララちゃんのもとに向かうのですが、クララちゃんの顔が見えたトコで事切れるのでした…。

因果な殺し屋稼業のオトコに平穏な結末が待っているはずはありませんよね。

殺し屋の末路なんてぇ、そんなもんだ…。



『俺ぁ、剣之介の事忘れてた。剣之介だけじゃねぇ。野垂れ死にしてった昔の仲間も。俺の手にかかって死んでった連中の事も。俺はみんな忘れてた。この稼業にどっぷり手を染めたら、幸せなんてものは掴めっこねぇ』中村主水(ニッポンの仕置人/仕留人/仕置屋/仕業人/商売人/仕事人・1973~1996)