荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

必殺仕事人の巻、ふたたび。

2013年03月21日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
およそひと月前【必殺仕事人2013】が放映されました。

里見浩太郎におもねった脚本と、彼の時代性を鑑みない、濃縮され過ぎの演技には辟易しました。

僕が思った事は、『もう【必殺仕事人】の名前を使って欲しくない』という一点のみ。

【必殺仕組人】でも【必殺仕分人】でも【必殺仕立人】でもなんでも良いじゃありませんか。

匳がいるのですから、【仕立人】なんかはぴったりでありましょう。

ついでに小野寺昭が【必殺仕切人】で演じた仕立屋の新吉も出てくりゃ、ちょっとは話題になるんじゃないでしょうか。

ならねぇか。

さて【必殺シリーズ】の中に【必殺仕事人シリーズ】があるわけなんですが、更に細分化しますと【必殺仕事人Vシリーズ】というのもあるわけなんですな。

【必殺仕事人V】と申しますと、秀と勇次に替わり竜と政が登場し、第二次必殺ブームを作った作品、という解説を散見します。

しかし、当時ずーっと観てましたが、とくべつ第二次必殺ブームなんてぇのはありませんでしたよ。

【仕事人IV】迄の秀と勇次の個性に比べると、竜と政は歳も近いし、ふたり共あんまオンナに興味を示さないし、無口だし、で、キャラクターに深みも奥行きもなく、つまらなくなったなぁ、と思ったもんでした。

で、次のシリーズが【必殺仕事人V激闘編】です。

【新必殺仕置人】の受注システム・寅の会、の真似っこ組織である闇の会の登場、なんだかよく分からないはぐれ仕事人の活躍、アップテンポの殺しのテーマでの中村主水の殺し、私服での各仕事人の殺し、竜のリニューアルされシャープになった組紐、まぁまぁ高額な仕事料、芥川隆行のナレーション復活、等々旧来のファンを喜ばせる趣向ではありました。最初だけ。

段々、【仕事人V】っぽくなっちゃいました。

で、次のシリーズが【必殺仕事人V旋風編】です。

西順之助の復活や、おとなの仕事人・夜鶴の銀平なんかは個人的には良かったんですが、あまりにも下らない時事ネタが頻出したのには閉口しました。

この時期より、視聴率が急降下し始めます。

そうこうしてるうちに【必殺シリーズ】自体の打ち切りが決定。

で、次のシリーズが【必殺仕事人V風雲竜虎編】です。

なにが風雲で、なにが竜虎なのかは全く分かりませんでしたが、主水最終作としてはキッチリした作品でした。

【旋風編】なんぞやらず、端っからこっちやってりゃ良かったのに。

とまぁ【必殺仕事人Vシリーズ】に関し、簡単に述べて参りましたが、【仕事人】である以上、主水が主役である事は申し上げる迄もありませんが、【仕事人V】全4シリーズに出演したのは主水以外は政のみ。

そう【必殺仕事人Vシリーズ】とは政の為のシリーズだったのです。

政が死んだのも【必殺!5 黄金の血】でしたからね。

【ファイブ】なオトコなんですな。

【必殺仕事人2014】にはマジで京本が出る気がしてなりません。本人も竜役に未練タラタラっぽいし。



それにしても三田村、半兵衛さんみたいだ。



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