荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

格好良いおばさんの巻。

2013年03月28日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを
若い頃は年上女性嗜好でありました。

18・19歳の頃のガキからすりゃ24・25歳のオンナはたまらなく大人の女性に見えたものです。

悪友とも『オンナの一番良い頃って年下オトコからしても年上オトコからしても、24・25歳位が魅力なんだろうなぁ』と意味のない会議を開いた事もあります。

実際、こんなおじさんに成り果てた現在でも、24・25歳のオンナはド真ん中のストライク。

僕にはまことに先見の明があった事になります。



電車に乗って女性誌広告をぼんやり眺めておりますと面白いですな。

とにかく、あの手この手で消費世界に引き込もうと煽りまくります。

そんな中、昔に比べますと【可愛い】というよりは【格好良い】というワードが増えた様な気がします。

今時では【可愛い】では商売にならないんですかね。

では、街を眺めていて、格好良いオンナが歩っているかと申しますと、さに非ず。

【可愛いコ】や【きれいなコ】や【スタイルの良いコ】は、たくさんいます。

勿論、僕なんかを相手にしてくれそうもないレベルのコだって結構な人数が歩ってます。

ですが、やはり格好良いオンナはいないのです。

ましてや、格好良いおばさんなんて絶対にいません。

確かに、欧米には格好良いおばさんがいます。

僕自身、この眼で見てもおります。

しかし、それはニッポン人という敗戦国民のフィルターを通した目線でしかありません。

僕を含めた愚民共は白人のやる事ぁ、ぜーんぶ格好良いと思っておりますから。

そういったコンプレックスが、いないはずの格好良いニッポン人のおばさんを実体化してしまうのでしょう。

『いるいる』と思えば、お化けだって見えてしまう訳ですな。

夏木マリだの萬田久子だのは、格好良いおばさんのアイコンになったに過ぎません。

まぁ、そもそもババアへの興味は皆無ですからな。

とはいえ、真木よう子が10年後どうなっているかは楽しみです。



たまりませんな。

格好良いおじさんの巻。

2013年03月26日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを
フィクションの世界なら腐る程いる格好良いおじさんですが、現実の世界となりますと格好良いおばさんくらいいないんですな。

同期の中では最も仕事が出来、部下には厳しさを持ちながらも暖かい眼で見守り、さりげなく助言。勿論、上司からの信頼も厚い。

家庭では、休日にパスタなんぞをこしらえる良き夫・良きパパであり、ほんの少しだけ娘に弱い。

浮気は絶対しない、なんてぇ朴念仁でもなく、会社のOLちゃんに言い寄られる事もしばしば。

決して高級過ぎないが、高収入に見合ったクルマを所有し、ちょいとアウトドア系の趣味を持ち『少年の様な無邪気さ』をアピール。

筋肉質の身体にスーツが映え、動きにムダがなく颯爽とビジネス街を闊歩する・・・。

なんかオヤジ系バブル雑誌みたいですね。

僕の周りにゃ、そんなヤツぁひとりもいませんよ。

みなさん、女房に虐げられ、ガキに疎まれ、住宅ローンにあくせくしてます。

OLちゃんと浮気なんてしてるヤツぁ、ほとんどいません。

もう【男】ではなく、【夫】や【父】なんです。

だからこそ【格好良いおじさん】が求められるのでしょう。

現実にはいないからこそ、都市伝説的に存在を夢想してしまうのではないか、僕はそう思います。

とはいえ、浅はかではありますが、男である以上【格好良いおじさん】と言われたいのも事実。

ではどうしたら良いか。

まずは口数を減らしましょう。若いヤツがペラペラ喋るのは【愛嬌】で済みますが、おじさんのそれは、己を安くする事に他なりません。

黙ってりゃクルマや趣味の事も話す必要がありませんから。

まさに得意淡然・失意泰然であります。

次に身奇麗にしましょう。高価な服や鞄・靴でなくとも新しいモノは気持ちの良いものです。

とくに服はジャストサイズのものを選ぶ事が重要であります。

このジャストサイズ云々は、必ず出て来る事項です。ダブダブした服は捨てちまいなさい。

ハゲてんのに長髪のヒトはボウズ位にしちまいなさい。

デブは必死に減量をする。今迄の摂取カロリーの半分にしちまいなさい。

最後に【格好悪いおじさん】とは接触しない事です。

格好良く見られたいなら、見栄えのするヒトとなるべく一緒にいましょう。

すると、なんとなく己も同化しようと思うものです。

『バカとは付き合うな、利口なコと付き合え』とオフクロにさんざん言われたのを思い出します。

ことほど左様に【格好良いおじさん】になるのは存外たやすいのです。



格好良いおじさんといえば、このヒト。どっちかというとおじいさんか。

必殺仕事人の巻、ふたたび。

2013年03月21日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
およそひと月前【必殺仕事人2013】が放映されました。

里見浩太郎におもねった脚本と、彼の時代性を鑑みない、濃縮され過ぎの演技には辟易しました。

僕が思った事は、『もう【必殺仕事人】の名前を使って欲しくない』という一点のみ。

【必殺仕組人】でも【必殺仕分人】でも【必殺仕立人】でもなんでも良いじゃありませんか。

匳がいるのですから、【仕立人】なんかはぴったりでありましょう。

ついでに小野寺昭が【必殺仕切人】で演じた仕立屋の新吉も出てくりゃ、ちょっとは話題になるんじゃないでしょうか。

ならねぇか。

さて【必殺シリーズ】の中に【必殺仕事人シリーズ】があるわけなんですが、更に細分化しますと【必殺仕事人Vシリーズ】というのもあるわけなんですな。

【必殺仕事人V】と申しますと、秀と勇次に替わり竜と政が登場し、第二次必殺ブームを作った作品、という解説を散見します。

しかし、当時ずーっと観てましたが、とくべつ第二次必殺ブームなんてぇのはありませんでしたよ。

【仕事人IV】迄の秀と勇次の個性に比べると、竜と政は歳も近いし、ふたり共あんまオンナに興味を示さないし、無口だし、で、キャラクターに深みも奥行きもなく、つまらなくなったなぁ、と思ったもんでした。

で、次のシリーズが【必殺仕事人V激闘編】です。

【新必殺仕置人】の受注システム・寅の会、の真似っこ組織である闇の会の登場、なんだかよく分からないはぐれ仕事人の活躍、アップテンポの殺しのテーマでの中村主水の殺し、私服での各仕事人の殺し、竜のリニューアルされシャープになった組紐、まぁまぁ高額な仕事料、芥川隆行のナレーション復活、等々旧来のファンを喜ばせる趣向ではありました。最初だけ。

段々、【仕事人V】っぽくなっちゃいました。

で、次のシリーズが【必殺仕事人V旋風編】です。

西順之助の復活や、おとなの仕事人・夜鶴の銀平なんかは個人的には良かったんですが、あまりにも下らない時事ネタが頻出したのには閉口しました。

この時期より、視聴率が急降下し始めます。

そうこうしてるうちに【必殺シリーズ】自体の打ち切りが決定。

で、次のシリーズが【必殺仕事人V風雲竜虎編】です。

なにが風雲で、なにが竜虎なのかは全く分かりませんでしたが、主水最終作としてはキッチリした作品でした。

【旋風編】なんぞやらず、端っからこっちやってりゃ良かったのに。

とまぁ【必殺仕事人Vシリーズ】に関し、簡単に述べて参りましたが、【仕事人】である以上、主水が主役である事は申し上げる迄もありませんが、【仕事人V】全4シリーズに出演したのは主水以外は政のみ。

そう【必殺仕事人Vシリーズ】とは政の為のシリーズだったのです。

政が死んだのも【必殺!5 黄金の血】でしたからね。

【ファイブ】なオトコなんですな。

【必殺仕事人2014】にはマジで京本が出る気がしてなりません。本人も竜役に未練タラタラっぽいし。



それにしても三田村、半兵衛さんみたいだ。



過去の関連記事。
必殺仕事人の巻。

砂の器の巻。

2013年03月19日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
ここ数日、なぜか映画【砂の器】の事が気になって仕方がありませんでした。

普通であれば、DVDでも借りれば良いのですが、僕の家にはテレビもDVDプレイヤーもありません。

シンプル生活を邁進するのは良いのですが、こういった場合に不便を感じます。

で、【砂の器・動画】と検索しますと、結構たくさんヒットするものですね。

その中にPANDORA.TVでのアップがあったので早速、観ました。

5分ごとにプレミアム会員の勧誘広告がインサートされるのには閉口しましたが、なにぶんタダで観ている身としては、あまり文句は言えませんな。

この映画版【砂の器】は何度も観ておりまして、数年前にも観ました。

いや、何度観ても素晴らしい作品であります。中居くんや玉木宏のドラマ版も良かったですが、やはり映画版には及びません。

今回は以前より少々疑問だった部分をきっちり解明し、納得しようと臨みました。

その疑問とは、

Q1『なぜ、和賀英良は蒲田のバーで出雲弁を使用したのか?』

Q2『三木謙一は人格者であり、不用意に和賀の出自及び履歴を他人に口外しない事は、和賀自身も理解しているはずなのに、なぜ凶行に及んだのか?』

の二点です。

中央線で週刊誌記者が【紙吹雪の女】をたまたま見た事、その記事を刑事・吉村弘がたまたま読んだ事、後日ふたたびその記者がたまたま【紙吹雪の女】を見かけた事などは、あまりにご都合主義であり、疑問にすらなりません。

また、三木が伊勢の映画館に掲げてある、和賀の写真を見、それが本浦秀夫(和賀の幼名)の成長した姿だとよく分かったな、とも思います。

6~7歳の男児の面影が30代前半の成人男性に宿っているものでしょうか。

僕の親戚は誰ひとり、6歳の僕と32歳の僕を重ね合わせる事など出来ないでしょう。

大好きな作品が故、些細な事が引っかかります。細かい事が気になってしまうのが、僕の悪い癖。

さて、Q1については、三木が出雲弁を使用するのは理解出来ます。

久方ぶりに秀夫と会った三木は嬉しく思い、三木の地元・岡山の言葉ではなく、秀夫と初めて出会った亀嵩の言葉・出雲弁で会話を敢えてしたかったのでしょう。

一方、和賀は懐かしい恩人とはいえ、自分の忌避すべき過去を知る人物と話すのに、目立つ出雲弁を東京・蒲田という場所で使用するでしょうか?

ただでさえ新進気鋭の音楽家ですから、一般市民にも顔が売れてもいます。

この点に関しては納得のいく解答を出す事は出来ませんでした。

次にQ2については、映画でも、丹波哲郎演ずる今西栄太郎警部補が上記と同様の意見を述べていました。

ではなぜか?僕は僕なりに仮説を立ててみました。

それは映画での今西警部補の仮説をベースにしています。その仮説とは、蒲田のバーで三木と和賀が会ったのは二度目ではないか、という事です。

すると一度目は、当然、和賀は三木の殺害に至っていない事となります。

この時はおそらく、ほんの短い時間で互いの邂逅に喜んだだけではないでしょうか。

次に蒲田のバーとなるわけですが、和賀もほんの少し気がゆるんだのでしょう、出雲弁を使用した。

その時の会話を女給に聞かれたのです。

その後、本浦千代吉が存命である事を聞き、三木が強硬に面会を主張した。

自身の栄華を阻む者として、結果、和賀は三木を殺害に至る・・・。

ちなみに原作では千代吉は死亡しております。



原作では数ページ程でしか表現されていない、本浦親子の流浪は映画版ではかなりの時間を割いて描かれております。

その壮絶な流浪のせいか、物語の主軸である【ハンセン氏病に対する偏見】が本当の犯人である、という意見が散見されますが、それは違う。

所詮、犯罪は犯罪であります。

この場合は和賀の個人的・利己的な犯罪に過ぎません。

とはいえ【ハンセン氏病に対する偏見】が表面化した事は大いに賞賛されるべきでありましょう。

幾度も観た、この作品。今回の視聴は非常に意義があったと自負しております。



本編で唯一、本浦親子の心温まるシーン。じゃれあいながら、粗末な食事を摂る姿が涙を誘います。

看板娘の巻。

2013年03月16日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを
東京・新橋にはニュー新橋ビルという商業ビルがあります。

お隣りが銀座とは到底思えぬリーマン(40歳以上)の聖地、竣工は1971年。酒井ラリピーと同い歳。

建築設計は日本を代表する組織設計・松田平田設計。

このビルの地下には一大飲食店街があり、リーマンの昼夜の食を支えております。

この飲食店街にテナントとして入居しているのはほとんど居酒屋系のお店。

イタリアンバールだのスペインバルだのは存在しません。

そう、オンナ子どもにゃ媚びない、威風堂々たる存在なのであります。

さて、そういったお店では、昼夜問わず女性が呼び込みをしております。

若いコの場合もありますし、おばさんの場合もあります。

僕に限らず、飲食店だろうと企業だろうと、客の目に触れるのであれば、仏頂面してるババアよりゃ愛想のいい若いコの方が良いに決まってます。

ここでは顔面の美醜についての言及はしません。

あくまで愛想の問題であります。

というか、仏頂面してるババアは葬儀屋で働きゃ良いのです。

おばさんでも愛想が良きゃ、客は気持ち良く飯を食い、酒を飲める訳なのです。

勿論、若いコとおばさんが、同んなじ位の愛想だったら若いコのお店に入りますがね。

看板娘って大切ですよ、まじで。

だって、思いっきり売上げに直結しますから。

僕が経営者でしたら、時給2,000円出しても雇い入れたいと思う事でありましょう。





まさに昭和。

みんなも行ってみようず

声優の巻、ふたたび。

2013年03月14日 | 日毎ニュースに正義の理想を
声優の納谷悟朗氏が亡くなりました。

いわずと知れた【ルパン三世】の銭形警部の声をあてた声優さんであります。

僕の世代では【仮面ライダーシリーズ】の首領の声も忘れ得ぬハマリ役でした。

近年、長期シリーズのアニメ以外はほとんど観る事がありません。

夜中になりますと、美少女系の変なアニメが掃いて捨てる程放映されておりますが、オンナもオトコもみんな同んなじ声に聞こえます。

勿論、ファンの方が観、聞けば【誰々の声】と分かるのでしょうが、あまりにも無個性。

大してアニメを知らぬヒトが聞いても、それと分かる声優さんが減ったものだなぁ、と思います。

かと言って、神谷明等、演技に幅がない割には、クセしかないベテラン声優もウザいっちゃあウザいんですが。

アニメに限らず、洋画の吹き替えもハマリ役と呼ばれるヒトがいなくなりました。

トム・クルーズだのブラピだのの声を誰があてているのか、全く存知上げません。

そもそも、吹き替えに頼らなければならないポン人の英語力が問題なのでしょうが。

話題性だけで人気俳優・人気タレントを起用するケースも多く、大体はボロカスに言われる結果となっている様です。

昔【アンタッチャブル】が一番最初にテレビ放映された際、根津甚八がケビン・コスナーの声をあてておりました。

散々な評価ではありましたが、僕は結構気に入っており、今でも『エリオット・ネスは根津甚八じゃなきゃ』と思っております。

また劇場用アニメ【コブラ】では松崎しげるが起用されたのですが、これも個人的にはドハマリでありました。

一方、先に述べた、話題性だけでの起用で思い出すのが【Mr.Boo!ミスター・ブー】のツービートであります。

我らがマイケル・ホイは、当然我らが広川太一郎が声をあてており、歴史に残る、期待以上のブチ切れ名演技。

ところが、サミュエル・ホイをビートたけし、リッキー・ホイをビートきよしが演じていたのですが、これがひでぇ出来でありました。

まぁ、なにせツービート人気爆発の時期でしたから、仕方ないっちゃあ仕方ない。

又【みゆき】で若松みゆきを演じた荻野目ちゃんはド素人丸出しでしたが、そのピュア加減が絶妙で多くのファンを獲得したものでした。

アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士とかいうヒトが発見した【メラビアンの法則】というのがあります。

それによりますと、ヒトが他人から得る情報としては、話す内容自体はたったの7%。

一方、声は38%の伝達率だそうです。

声って大切ですね。

あっ、納谷悟朗氏に合掌。



『奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です』

会話の巻。

2013年03月12日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを
恋愛指南ネタで必ず出て来るのが『相手の話をちゃんと聞く』というファクター。

まことにその通り。

オンナの話を聞くオトコというのは確実に株が上がります。

かの石田純一プロもそんな事を言っておりましたし、僕の敬愛する毒舌王・有吉弘行も『オンナの話なんて聞いてりゃいいんでしょ』と言っておりました。

僕もこのテで実績を出しております。

年齢差19歳の若いコと付き合っていた際、彼女は、若いオトコを『みんな語りたがるんだよね―』と評しておりました。

年齢差21歳の若いコを落とした時も『聞き上手だね』なんて言われたもんです。

僕の周りで結婚出来ていない40歳以上の男女は、まず間違いなく自分の話しかしません。

これでは絶対にダメ。

まずは、聞く事です。ちょっとリアクションを大きめにして。

自分からしゃべるのは、会話に間が空いた時のみです。

それも、相手に問いかける様な会話がよろしいでしょう。

そんで、結婚出来たら思う存分しゃべれば良いのです。

釣った魚にゃ餌やる必要なんざありゃしませんから。

ヒトの話なんぞ基本誰も興味ありません。

ですから、自分が話すにしても相手が興味を持てる内容にしなければならないのです。

その為には、とにかく見聞を広める事ですな。話す内容のストックをたくさん持つ事です。

僕は10代から80代の男女とサシで飲める事を目標としております。

ですから、10代が興味を持ちそうなネタや、80代が懐かしむ様なネタを蓄積すべく、日々を送っている訳であります。

なかなか楽しいですよ。



阿川佐和子著【聞く力】。緩急つけず切り口上で喋るこのヒトに聞く力なんてあるのでしょうか。

『だからあんたは結婚出来ないんだよ』と思っちゃいます。ついつい。

『閉じた口にはセミは飛びこまない。このフィリピンのことわざには、いつも感心させられる』セオドア・ルーズベルト(米国の大統領・1858~1919)

銀座の巻。

2013年03月09日 | 日毎ニュースに正義の理想を
僕が住む下町のマンションから銀座一丁目迄は、おおむね10分程度で歩いて行けます。

一方【丸源ビル】が林立する7丁目だの8丁目だのは、歩いて行くには少々難儀であります。そう、銀座は広いのです、様々な顔があるのです。

さて、丸源ビルの経営者・川本源司郎氏が脱税で逮捕されました。

【丸源35ビル】とか番号がふってあるという事は、その数だけビルがあるという事でしょう。

当然、川本氏は長者番付の常連であったとか。

とはいえ、僕も結構並木通りをフラフラしますので、各丸源ビルを見ていますが、なにぶんどの物件も老朽化が進んでおります。

結果としては、テナントが入居せず事業は苦しくなっていた様です。

そんな状況の中で固定資産税とか考えると、脱税したくもなるのでしょうね・・・。持つ者の苦しみってヤツです。

ま、川本氏本人は『それでもボクはやってない』と脱税を否認しているそうですが。

そもそも、クラブ商売自体がなかなか上手くいきませんからな、このご時世。

僕は銀座のクラブ活動は2回のみ。いずれもお客さんに連れて行って貰っただけであります。

とはいえ、丸源なんとかビルに入っているオカマバーには2回出撃しました。

しかも、いずれもひとりで。

我ながら怖いもの知らずだなぁ、と。

先も申し上げました通り、ひとくちに銀座といっても様々な顔があります。

僕としては、オトコに生まれてきたからには『並木通りこそ銀座!』と豪語してみたいもんです。

オンナこどもにゃ分からない世界を持っていてこそオトコなのでありますから。

それにしても皆さん会社の経費で飲み食いして楽しいのでしょうか。

定年退職したとたん、クラブ活動出来なくなるなんて人生はあまりにも無様ですな。

その時、自分の価値が初めて分かるのでしょう。

銀座って厳しいですね。



『銀座という日本のド真ん中から、日本に新しい文化を誕生させる』藤田田(ニッポンの実業家・1926~2004)

羨望の巻。

2013年03月07日 | 日毎ニュースに正義の理想を
長澤まさみちゃんが伊勢谷友介と付き合っているとか。

いいなぁ、伊勢谷友介。

羨ましいなぁ、伊勢谷友介。

僕も身長が180cmあって、藝大出てて英語喋れれば長澤まさみと付き合えるんだろうなぁ。

それとも日サロで焼いて、集団で踊ってれば付き合えるのかなぁ。

やっぱ磐田市出身だとアドバンテージが高いのかなぁ。

なになに、今、25歳なんだ。オンナとして一番良い時期だよなぁ。

足、キレイだよなぁ。

スタイル良いよなぁ。

いいなぁ、伊勢谷友介。

羨ましいなぁ。伊勢谷友介。

ガキの頃、母親に『ヒトを羨むもんじゃありません』っておそわったけど、やっぱり羨ましいなぁ。

羨望と嫉妬は紙一重って言うけど、伊勢谷友介じゃあ勝ち目ないしなぁ。

てか、長澤まさみ本人に接触のしようがないしなぁ。

長澤まさみゲット出来るなんて、宝くじに当たった様なもんだよなぁ。

伊勢谷友介、嬉しくて夜眠れないだろうなぁ。

『会いたくて~会い~たくて♪』って唄ってんのかなぁ。

唄わねぇよなぁ。

いいなぁ、伊勢谷友介。

羨ましいなぁ、伊勢谷友介。

やっぱ、ガッキーにしよ。



僕の敬愛する毒舌王・有吉弘行がつけたあだ名は【寝ぼけ女優】でした。



『感情は絶対的である。そのうちでも嫉妬はこの世で最も絶対的な感情である』フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(ロシアの小説家・1821~1881)

ユニクロの巻。

2013年03月05日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを
先日、週刊現代の広告を眺めておりましたところ『心配になる「ユ二クロ・柳井家」の相続~推定総資産7000億円いくら税金払うのか~』という大きなお世話な記事に目がとまりました。

しかしまぁ、すんごい資産です。

しかもITだの新エネルギーだのといった新規事業ではなく、昔っからある衣料品販売でノしてるのだから余計恐れ入ります。

【ユニクロ】という名前を初めて耳にしたのは、1995年位でしょうか。

千葉県在住の友人が『このTシャツ、ユニクロで買ったんだ』とか言っているんです。

『なんだ?ユニクロって?防錆用のネジか?』と建築関係者らしい疑問が湧き出たもんでした。

ほどなくして東京都心でもブレイク。

池袋東口店がオープンした時は並んじゃいました。

特に田舎では『行くトコないし、やるコトないし、ユニクロでもいってみっぺか?』という集客装置にもなっている様です。

僕もいろいろ持っております。

現在、使用中のものでも、デニム2本、ジャケット2着、Tシャツは10枚位でしょうか。

他のファストファッションに比べ、縫製がキチンとしているトコに好感を持っております。

逆にデザインはいまひとつ。

尤も、老若男女、大してお洒落でもないヒトをもカバーしようって腹ですから、過剰なデザインが生まれないのは当り前っちゃ当り前です。

ZARAだのH&Mだのは、そこそこデザインは良いのですが、縫製がよろしくないですな。

僕は加齢に伴い、結構派手な色目を着用する様になりました。

おじさんがくすんだ色目のモノを着用していますと、ホントに汚いおじさんになってしまうからです。

という訳で新作・スリムフィットカラージーンズのオレンジを買ってしまいました。

これに先日買いましたタケオキクチの紺のジャケットを合わせ、白のローファーで春の街を闊歩しようと思います。

過去の記事。
ジャケットの巻。


あしたのジョーの巻。

2013年03月02日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
いわずと知れたボクシングマンガの金字塔で、ちょいと前にも山P主演で二度目の映画化となりました。

興行的に成功したのかコケたのかは知りませんが、評価はサンドバッグ状態。

僕からしますと、セットなんかはよく出来てましたが、試合会場やバックに映る建築物が思いっきり現代なのが残念ポイントでした。

山P自身もパート2製作には積極的な様であります。

さて、マンガの連載開始は1968年。TVアニメパート1放映開始は1970年。いずれも僕が幼稚園入園前の時代です。

勿論、当時は【ジョー】をマンガで読んだ事はありません。

僕の世代では、1980年にスタートしたTVアニメパート2が最も馴染みのある作品でありましょう。

一般に【ジョー】と申しますと、やはり力石徹との闘いをイメージされる方がほとんどだと思います。

しかしながら、僕の様にTVアニメパート2からリアルタイムで観ていた者にとっては、力石の死後の方が親近感があるのです。

尤も、力石の死迄はさんざん語られておりますからねぇ。【ジョー】を詳しくご存知ない方でもそこそこの知識はあるのではないでしょうか。

名シーン揃いのこの作品ですが、爆笑問題の太田光のいち押しシーンは、世界バンタム級チャンピオン、ホセ・メンドーサ戦直前の白木葉子との会話シーンだとか。

『好きなのよ矢吹くん、あなたが』葉子の悲痛な叫びが視聴者の心に響きますな。また【あなたが】を倒置法にしているトコがまた良い。

僕のいち押しシーンは、白木葉子そっくりさんの林屋の紀ちゃんとデートするシーン。

『矢吹くんは、寂しくないの?同じ年頃の若者が突っ走り、踊り狂い、街に海に山に青春を謳歌してるって言うのに』

と、ジョーのボクシングのみの生き方に疑問を投げかけます。

するとジョーは『ブスブスとした、そこらにある見てくれだけの不完全燃焼とは訳が違う。ほんの一瞬にせよ眩しい位に真っ赤に燃え上がるんだ・・・そして、その後には何にも残りゃしない・・・灰だけが残る・・・燃えカスなんか残りゃしない、真っ白な灰だけだ』

と、紀ちゃんに理解不能な行動原理を語るのです。

この時の【真っ白な灰】がラストシーンにつながったと聞きました。

ジョーを好いていた紀ちゃんですが『あたし・・・ついて行けそうもない』と決別を決意。結果、マンモス西の嫁になっちゃう訳ですな。

その後もマリッジブルーに陥った紀ちゃんが、ジョーに未練をタラタラ言うシーンがありましたねぇ。



【ジョー】はやはり至高にして唯一無二のボクシングマンガだと思います。

【はじめの一歩】も面白いですが、どうしてもインパクトに欠けるのです。

考えてみれば、ほとんどのボクシングマンガの主人公って、みんな弱気な男の子ってパターンが多いと思います。

そんな男の子がボクシングを始める事によって心身共に成長していくって感じ。

矢吹丈は真逆でした。滅びる為に生ききった青年像は決して色褪せる事はないでしょう。





ジョーと紀ちゃんのデート。何度観てもグっときます。

ジョーって童貞だったんだろうなぁ・・・。