荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

久住有生の巻。

2014年11月30日 | 華麗な生活に極めたシンプルを


世の中、ひとつの事を極めるヒトは当り前ながらオーラがあるなぁ、と。

そんな事をぼんやり考えていましたら【久住有生】の名を思い出しました。

このヒトは左官職人。

おそらくニッポンでもっとも有名な左官職人でありましょう。

あの、ちょっと有名になったら超出演したくてたまらなくなる【情熱大陸】や【ソロモン流】にも出演を果たしました。

僕も一時期イタリアの漆喰【スタッコ】の施工請負をしていた事があるので、左官には反応してしまいます。

左官職人ったら、まぁ、言ったらフツーの職人さんたちなわけですよ。

型枠大工とかとおんなじ。

エロ系劇画マンガ雑誌を読んじゃう様な。

象印あたりのランチジャー持ってる様な。

ところが腕のあるヒトはランチジャーはともかく、エロ系劇画マンガ雑誌は読まないんですな。

これも当り前ですが、求道に身を置くヒトってのは中はともかく、外にそういう煩悩を晒しません。

ましてや久住氏の場合、立派な経営者としての顔もありますから。

てか芸術家ですね。

完全に。



確か【ソロモン流】で観たのですが、久住氏の女房が佐藤可士和の女房・悦子と全く同じタイプだったのには笑えました。

『わたしの主人は天才クリエイターなの。でもフツーの事はなんにも出来ない浮世離れしたヒトなの。わたしがいなければ、ひとりじゃバスにも乗れないの。だから、わたしが必要なの。わたしは夫婦である前に優れたパートナーなの。そしていっぱいお金が入って来るからセレブなの。凄いの。凄いの。凄いの。ねぇ、凄いって言って凄いって言って

という感じ。

要するに亭主の秘書役って事ですね。

ビックマックより分厚い手帳を持っています。


【出来るオンナ】を演じるのも大変ですな。

久住氏自身はクセのなさそうなヒトなんで『へー、こーゆーオンナ選んじゃうんだー』と思ったものです。



久住氏は作業着に着替えません。

なぜなら『汚れないから』です。

プロフェッショナルの左官職人らしい、自信が垣間見えるエピソードです。

料理人の着る調理服が白いのも同じ理由だと聞いた事があります。

プロフェッショナルの世界のお話は実に面白いですな。



『どんな芸術家でも最初は素人だった』ラルフ・ワルド・エマーソン(米国の思想家・1803~1882)



考えてみれば、ランチジャーって応量器っぽいっすね。

有吉弘行の巻。

2014年11月30日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを



僕の敬愛する毒舌王・有吉弘行についてです。

とはいえ、すっかりマイルドになっちゃいましたね。

まぁ冠番組もたくさん持っていますし、束ねる立場ですから昔の様に言いたい事だけ言ってれば良いってものじゃないのは良く分かります。

この事は当然自身でも理解しており、ラジオ【有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER】で『昔みたいに毒舌を吐けない。このラジオ番組がなければオレはとっくに潰れている』と吐露しておりました。



YouTubeで昔のVTRをよく観ますが、今と全く目付きが違うんですね。

ギラギラ輝いており『オレが喰ってやる!』という気概がひしひしと伝わります。

しかし、これだけ面白いヒトがなぜ一旦ダメになったのでしょうか。

有吉弘行自身は最初の大ブレイクを

『ユーラシア大陸横断ヒッチハイクという企画モノタレント・歌手としてブレイクしただけであり、芸人としてはブレイクしていなかった』

と述懐しておりました。

才能を開花させる前に芸能界から葬り去られたわけです。

猿岩石から手裏剣トリオと名前を変えた事すら知りませんでした。

久々に観たのは【内村プロデュース】での猫男爵。

猫男爵が出て来ると、声を上げてゲラゲラ笑ったものです。

僕がとくに好きだったのは【あだ名芸】です。

しかしながら、彼が言うには『あだ名の事ばかり考えてしまい番組収録に集中出来なかった』との事でした。

やがて彼はあだ名芸を捨てます。

もちろん、スタッフからは要求され続けたそうですが、敢えて捨てたそうです。

『同じ事をやっていたら必ず飽きられる。芸人はスタッフから要求されても拒否をし、マイナーチェンジを繰り返さなければならない』とも言っておりました。

彼の言葉は真実をついているといつも思います。

アタマの良い人間でなければこれは出来ません。

毒舌だってそうです。

まともとヤバさのギリギリのところをつくのが毒舌です。

やはりアタマが良くなければ無理な芸です。



僕のまわりでは【マツコ&有吉の怒り新党】が好評です。

しかし僕は面白いとは思いません。

有吉弘行もマツコ・デラックスも譲り合ってしまい、また『分かる分かる』ってなっちゃってます。

本来ならお互いが毒舌を言いまくるのをスタッフは求めていたはずです。

ふたりとも謙虚なヒトですから、さもありなん、です。

ま、これもラジオ番組で自身が言っていました。

あとは、この【マツコ&有吉の怒り新党】に限りませんが【ラフSE】すなわち、スタッフの自然を装った笑い声、がどうしてもハナにつきます。



改めて申します。

今、有吉弘行がいちばん面白いのは上記にも挙げたラジオ【有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER】のみと言えましょう。

ちなみにマツコ・デラックスが面白いのはTOKYO MX【5時に夢中!】のみです。



この国のテレビ制作関係者は、演者をダメにする芸当だけは一流なのであります。



『悪口はいいけど、陰口は絶対にダメ』有吉弘行(ニッポンの芸人・1974~)

魔太郎がくる!!の巻。

2014年11月29日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


マンガは好きなんですが、最近のマンガは何を読んで良いのかさっぱり分かりません。

いちおう【ONE PIECE】にも手を出したのですが、僕にはちょいとファンタジー過ぎて7巻で挫折。

なので、ネットカフェに行きますと【こち亀】とか【ブラック・ジャック】に行き着いちゃう。

そんな僕が今改めて読みたいのが【魔太郎がくる!!】(作・藤子不二雄A)です。



イジメられっ子の魔太郎くんの物語。

このイジメがなかなか陰湿且つ凄惨なんです。

のび太はいじめられると、ドラえもんの様々な道具に頼って仕返しをしますが、魔太郎は自分自身で報復をします。

のび太に限らず報復は別な代理人が行うケースがほとんですよね。必殺シリーズとか。



さて、この魔太郎による報復もなかなか陰湿且つ凄惨。とくに初期編はフツーにターゲットをぶっ殺してました。

もっとも、これがかなりのカタルシスをもたらせてくれましたが。

しかしながらというか当り前というか、あまりに残虐な手口は問題になり、ダイレクトな表現はなくなっていきます。

初期編は魔太郎自身もかなり鬱々した性格でしたが、徐々に明るい性格にシフトしました。

ライバルの切人も極悪幼児だったのが、やはりマイルドにシフト。茶飲み友だちって感じ。





わりと後のお話にて、魔太郎とターゲットとの対決時、切人と怪奇やのオヤジが助っ人で登場した時はあまりの格好良さにしびれました。

ターゲット『お前、只者じゃないな』

と時代劇みたいなセリフ。すると、

魔太郎『只者じゃないのが他にもいるんだぜ』

と。

そうしますとカーテンの陰から切人と怪奇やのオヤジが登場するんです。

何十年も前に読んだのに、強烈に印象に残っていますね。



【劇画・オバQ】の様に、その後青年になった魔太郎を描いた【魔太郎が翔ぶ】という作品があるそうです。

実に読んでみたいものです。



青年・魔太郎はオールバックなんすね。

一日一捨の巻、20141128。

2014年11月28日 | 華麗な生活に極めたシンプルを


さぁ、ばんばん捨てましょう。

クラッチバッグ



ルイ・ヴィトン・ダミエグラフィットのポッシュドキュマンを購入したので、以前ネットで1,400円くらいで購入したクラッチバッグを処分する事にしました。

いちおうハンドルだけは取っておく事にします。



実際、ポッシュドキュマンにつけたりして使用しているですが、色が合わないのが残念なんです。

使用感を得るために敢えて安物でしばらく試し、本命が本当に必要かどうかをジャッジする、ってのは実に良い考え方だと思います。

萌えキーホルダー



あまりにヒマ過ぎて入ったメイドカフェ。

そのお土産に貰ったキーホルダーです。

メイド服のデザインなんですが、一体どこのどいつがこういうモノを使おうって思うのでしょうか。

仕事先でこんなのブラ下げてるトコ見られたら、決まる商談も決裂してしまう事でしょう。

しかし、メイドカフェって耳にする様になってから結構経ちますが、あんまし廃れ感がありませんねぇ。

ハンカチ



鎌倉シャツのハンカチを酒場で隣あったお客さんから貰いました。(左)

なのでバーバリーのハンカチを処分する事にします。(右)

このバーバリーのヤツは生地が柔らかくて使い辛かったんですよ。

僕はハンカチはゴワゴワしてるくらいが好きなんです。

ロンスデールのパーカ&ハーフパンツ



黒ベロア地にゴールドのデザイン。

なにをトチ狂ってこんなデザインのセットアップを買ってしまったんでしょう。

いまどき池袋のチンピラでも着ない様な気がします。

2ヶ所のブランドショップに持って行ったのですが【RAGTAG】っていう銀座・並木通りの店では値段をつけて貰えませんでした。

一方、いつもお世話になっている【大黒屋】の東京駅前店では500円の値段をつけてくれました。

【RAGTAG】ってトコは査定に時間ばかりかかるわりにはダメですね。

エンポリオ・アルマーニのパーカ



僕はパーカが好きです。

さて、これはEAとEXILEとかいう猿の軍団のひとり・マキダイとかいうヒトとの相乗り仕事。



迷彩柄がとてつもなく格好良く見えたので、即購入しちゃいました。

確かGQに載っていました。

さて、この品も【RAGTAG】では2,500円、【大黒屋】では7,000円という値段の開きです。

もちろん【大黒屋】にて引き取って貰いました。

なんなんでしょう。この目利きの違い。

徒然の巻、20141127。

2014年11月27日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


きょうは会社休みます

視聴率はまぁまぁだそうですな。

それにしても恋愛にそんな興味ないオンナのコ・若いオトコとの同棲・もうひとりの大人のオトコといった内容や、オフィスのセットなんかが【ホタルノヒカリ】に酷似してると思うんですよねぇ。

まぁ、おんなじ局の制作でおんなじプロデューサー、おんなじヒトが主役やってりゃ似るのも分かるちゃ分かります。

とはいえ原作モノですからねぇ・・・。

それにしても【ホタルノヒカリ】に出てた加藤和樹って芝居、クッソ下手でしたね。



ダイエー

まさに栄枯盛衰です。

イオンの完全子会社になり、ダイエーという名前が消滅するとの事。

僕は東京生まれの東京育ちなので、中学だか高校だかまでダイエーってよく知りませんでした。

ローソンの母体って聞いた時はちょっと驚いたものです。

西武鉄道グループの堤義明との対談で『僕は球団は持たないです』と中内功が語っていたのをやたら強烈に記憶しています。

ニッポンの頂点を極めたヒトですが、晩年そんなに幸せそうじゃなかったトコはなんか可哀想に思えてなりません。

これも時代ですな。



筧千佐子

このテの犯罪って後を絶たないですね。

それにしてもあんな悪相のババアのどこに惚れちゃうんでしょう。

僕なら70歳になろうが80歳になろうが、あんなババア相手にゃしませんよ。

80歳になっても24・25歳のオンナのコを追っかけていると思います。

皆さんよほど寂しかったんでしょう。

木嶋佳苗もそうでしたが、カタにハメるターゲットのタイプにブレがないプロの仕業です。

それにしても『資産があり、子どものいない高齢者』っていう希望条件もなかなかインパクトがあります。

結婚相談所の職員はなんとも思わなかったのでしょうか。

僕ももっと歳をとると寂しくなって高齢者専門の結婚相談所に行っちゃうのかなぁ。

・・・でも、やっぱ24・25のコがいいなぁ・・・。

インテリアの巻、みたび。

2014年11月27日 | 華麗な生活に極めたシンプルを
あまりにもプアーなニッポンのインテリア事情。

さて、ヨーロッパのインテリアに近づくには一体どうすれば良いのか。

僕なりの考察を記してみます。



窓・ドアの違い

これは決定的に違いますな。

例えば窓枠。ニッポンの窓枠は大体アルミ製で素材感に乏しい。

もちろん素材としては良いモノだと思いますが、やはりデザインの悪さが素材感の悪さを引き出してしまうのでしょう。

ヨーロッパの場合は塗装したスチール製の縦型引き違い窓だったりして非常に素材感があります。

もっとも縦型にしたってニッポンのはどうも・・・。



また、ドアもニッポンのモノはのっぺりしてますな。

そののっぺりしたダサいトコに『ちょっとカッコつけました』ってなドアノブを合わせるから余計ダサくなっちゃう。

やはり重かろうが、反ろうが無垢のドアにすべきでしょう。ここも素材感が肝要となります。



エアコン

様々な部屋を眺めていて、どうも違和感があるのがエアコンです。

結構ミニマルに構成されてるのにエアコンが台無しにしてしまうケースが多いと思います。



また、超頑張ってロココ・ヴィクトリアっぽくしたのに、エアコンのせいで『あーあ』となるケースも。



ジョン・ポーソンの建築ですとエアコンどころかコンセントやスイッチも見かけません。




どうなってんのかは全く分かりませんが、ミニマルを目指すと当り前のモノすら邪魔になってしまうのですね。

ヨーロッパなんかはウィンドファンを設けている事もあります。

でも、貧乏臭くないんですよね。

ま、そもそもニッポンと夏の暑さが違うって事がいちばんかな。

テレビ

ダサい・ダサくないは別として、マンションのモデルルームがスッキリしているのはテレビがないからだと言います。

この意見はまことに賛成。

デカいテレビにHDDだBlu-rayだゲームだと付帯していけば、インテリアに統一感が出ないのは至極当然です。

ラグジュアリー・ホテルの様に隠してしまうのもテですが、あまりにテクニカルな技だと思います。

ここはテレビその他を排する事が良しとします。

どうしても観たい時はスマホのワンセグでも使やいいじゃないですか。

フローリング

ニッポンの住宅のフローリングはキレい過ぎます。

対してヨーロッパのは結構ラフです。

そりゃそうでしょうな。ラフじゃあ靴下が引っ掛かりそう。

ここでのポイントはフツーの長尺でも良いのですが、ヘリンボーンあたりを選択する事をお薦めします。

インテリアにもよりますが、明るい色調よりはダークな方が僕は良いと思っています。



道重さゆみの巻。

2014年11月26日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


アイドルにもアニメにも全く興味がありません。

ですからアキバという場所にも用がありません。

とはいえ散歩していますとアキバに行き着く事もあります。

この間もアキバに辿り着いたんですが、あまりにヒマなので人生初のメイドカフェデビューを果たしました。

つまらなくはなかったのですが、ま二度と行く事はないと思います。



さて、道重さゆみです。

なんでも今日を以てモーニング娘。を卒業らしいですね。

いやーこのコのプロ根性は凄かった。

モー娘の人気の下降をなんとか食い止め、ふたたび人気を取り戻すべく懸命に働いておりました。

『わたし可愛いの』という傲慢・ナルシストキャラ。

確か【東京ウォーカー】だったと思いますが『自分を可愛いなんて一度も思ったことはない。あくまでモー娘を盛り上げるための手段』というインタビュー記事を読んだ事があります。

また【さんまのまんま】にてモー娘がゲストの際、彼女は一切しゃべらず、ケーキを切ったり飲み物を用意したりと甲斐甲斐しく働いていたのをよく覚えています。

他メンバーを思いやり、自分の立ち位置・役割を完璧に理解している相当アタマの良いコだなぁ、と。

おそらく毒舌も得意だと思うんです。こういうコは。

毒舌はアタマが良くなければ絶対に出来ません。

しばらく休業するそうですが、今後も活躍して欲しい稀有な【アイドル】であります。

AKB48だかSKE48だかの有象無象どもに負けないでさゆ



あれ


さゆってもう25歳なんだ・・・。



『(道重さゆみを称し)過去、ここまで自分を完璧にコントロールし、仕上げて来たメンバーは居ないと思います。プロを感じます』つんく♂(ニッポンの音楽家・1968~)

高倉健の巻、ふたたび。

2014年11月26日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


さすが健さん、毎日追悼番組が組まれております。

やはりというか近年の作品が多いですな。

僕は健さんの作品では比較的昔の作品が好きです。

そこで今回、追悼の意も込めまして【新幹線大爆破】を観ました。

知り合いのオジサンがこの作品を大絶賛していたのもあり、ずーっと観よう観ようと思ってはいたんですよ。

1975年、5億円の予算をかけオールスターキャストで上映されたにもかかわらず、興行的には大惨敗だったそうです。

しかしながら実際観てみますと、もの凄ぇ面白い。

冗長な部分が全くなく、次から次へとスリルとサスペンス、そしてアクション

『映画はこうでなくっちゃ』と思わせんばかりの快作です。

健さんが爆破魔のリーダーなんですが、健さんって犯罪者とか前科者とかの役が多い割に、犯罪シーンって少ない様な気がするんですね。

もちろん、だんびら振り回して敵の親分を叩っ斬ってるシーンは思いっきり犯罪シーンなんですが、やっぱなんか違います。

ところが今回は爆弾を仲間が新幹線に設置し、国鉄に脅迫を始めるトコから、最後射殺されるまでずーっと犯罪シーンです。

健さんが追い込まれるなんて、あんまり観ない様な気がしますが、どうですかね。

健さんが倒産した工場経営者・山本圭が学園闘士・織田あきらが食いっぱぐれた若者、この3人が犯人グループです。

夢の超特急・新幹線ひかり109号の乗客1,500人を人質に国鉄相手に500万ドルを要求するんですね。

ちなみにお若い方はご存知ないと思いますが、国鉄って今のJRです。

織田あきらってのは、当時のイケメン君です。

【宇宙からのメッセージ・銀河大戦】なんかに出てて結構好きな俳優さんでした。

驚いたのは山本圭。とにかく若い別人の様。

そう考えると、やっぱ健さんってジジイになってもイメージが変わらない稀有な役者さんだったんですね。

3人は三様で、お金を入手した後の事を語り合います。

そのそれぞれが、ざっくりした【少年の夢】って感じがして、明らかに悲しい結末を示唆していました。

あの名作【太陽を盗んだ男】でもジュリーが要求したのは巨人戦のテレビ中継延長でした。

虚しいモノであります。

んで、織田あきらは事故って死亡、山本圭は警察に包囲されてしまった挙句ダイナマイトで自爆します。

あとは健さんひとりぼっちでの闘い。

一方、国鉄側のヒーローは宇津井健です。運転指令室長。

この、もうひとりの健さんが、国鉄首脳陣と警察との板挟みになりながら頑張るんですな。

とにかく警察が後手後手で全然頼りになりません。

いろんな方策を練り、実行するんですが何ひとつ成功しないのです。

上記にある様に、犯人グループをふたりも死なせてますからね。

そして頑張るヒトがもうひとり。

爆弾抱えた新幹線の運転士に千葉真一。

関根勤のモノまねのモノまねを、千葉本人がやってる感じの大熱演。



いやーそれにしても面白かった。

ニッポンじゃ興行はダメだったけど、おフランスでは大ヒットしたらしいですね。

自国のTGVと重ね合わせちゃうんですかねぇ。

まー、この腐れニッポンよりゃおフランスや米国の方がウケは良さそうです。



健さんネタっていうより【新幹線大爆破】ネタでしたね。

あ、あとミニチュアも凄ぇ高技術でした。

みんなも観てみようず



【烈車戦隊トッキュウジャー】でちゃーんとモノまねやってます。

高倉健の巻。

2014年11月24日 | 日毎ニュースに正義の理想を


健さんが亡くなりました。

もの凄ぇ喪失感です。

【名優】という称号が似合うのはホントこのヒトだけでしょう。

現にこないだ酒場で『健さん以外に名優っているけ?』ってな会話になりましたが、やっぱいないんです。

せいぜい【菅原文太】とか。

んで『やっぱ違うよな』という会話になります。

とはいえ、それほど健さんが芝居が上手いとも思いませんでした。もちろん下手とも思いませんが。

僕にとって健さんといえば武田鉄矢主演【刑事物語】でのチョイ役です。

しかも【駅 STATION】での三上英次役なんですね。

『北海道から来ました、三上英次です』って挨拶する1シーンのみの登場。

これは【幸せの黄色いハンカチ】で共演した関係から実現したそうです。

【網走番外地】シリーズは残念ながら1作も観ていません。

【日本残侠伝】シリーズはちょこっと観ております。どの作品もおんなじ様な印象しかないですね。

でも、桜吹雪の中だんびら片手に道を行く健さんは、ホントに格好良い!

それから池部良がまた格好良いんだ。

みんなオトナのオトコです。

近年の健さんの作品は観ていないですねぇ。

のんびりした作品ばっかだなぁ、と思っていたトコです。

あととにかく印象に残っているのは【ブラック・レイン】ですね。

当時大人気のマイケル・ダグラスに【アンタッチャブル】でもの凄ぇ存在感を示したアンディ・ガルシア。

舞台は大阪、そして監督がリドリー・スコット!

んで、ニッポンからは我らが健さん!

いやー公開を待ちに待った作品でした。

正直、優作さんの出演にはそれほどのインパクトはありませんでした。

この【ブラック・レイン】の公開直後、優作さんは亡くなります。

悪い言い方になりますが、優作さんが亡くなったからこそこの作品は評価され、そして優作さんは伝説となれたと思っています。

この頃の優作さんにはあまり活躍の場がありませんでした。

仮に優作さんが延命し、役者を続けていたとしても【名優】になれたかどうか・・・。

あー、優作さんのお話ではありませんでした。

いずれにしても天国で健さんと会えますね。

ご冥福をお祈りします。




ブラック・レイン3連発。なんだかんだ25年も前の映画なんすね。


イコライザーの巻。

2014年11月23日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


秋の殺し屋祭り第2弾

ハリウッド映画【イコライザー】を観て来ました。

米国版【必殺仕事人】という触れ込みでしたが、主人公のデンゼル・ワシントンはお金を貰いません。

あくまで【正義】に則った殺人専門家です。

まぁ、平和ボケのニッポンと違い、米国は『力こそ正義』というイデオロギーでありますから、金銭授受の有無は気にしない事にしましょ。

シンプル生活だ、ミニマリストだ言っている僕としては、デンゼル・ワシントンの几帳面な生活に非常に共感をおぼえました。

名スレ【トランクひとつだけで暮らしたい】等で【レオン】の生活に憧れる書き込みがありましたが、この【イコライザー】も仲間入りしそうです。

悪人がデンゼル・ワシントンの部屋に侵入した際、『修道士みたいな部屋だな』というセリフもありましたね。

殺し屋にはシンプル生活・ミニマリストが実に良く似合う。

【仁義】でスナイパーを演じたイブ・モンタンの部屋も、ルイ・ヴィトンのワードローブトランクだけでした。

さてデンゼル・ワシントン、いつも行くダイナーでも、こまごまと自身の流儀を貫きます。

ちなみにファッションもカチっとしていて、シャツはイン。第1ボタンだけ開けてます。

えなり君みたい。

僕は第3ボタンまで開けまっせ。

殺しのシーンは多々ありますが、基本手ぶらで殺しに赴くんですね。

で、その場にあるモノを駆使して悪人を殺していく、と。

【必殺必中仕事屋稼業】での知らぬ顔の半兵衛も当初、こういった専門技を持たないキャラ設定だったと聞いた事があります。

悪人をバンバン殺しまくるシーンはやはりカタルシスを得ますな。

ラストはデンゼル・ワシントンが働くホームセンターでの闘い。

なにせホームセンターですから、殺しの道具はいっぱい揃ってます。

かんざしや三味線の糸は売ってませんけど。

電動ドライバーで相手の延髄をえぐるのは面白かったです。

これは、藤枝梅安や秀と同じカテゴリーの技なんすかね。

どっちかってぇと【新・必殺からくり人】の小駒かな。





今回、クロエちゃんも出演しています。

が、思ったほど出番は多くありません。

それにしても【キック・アス】の頃からしますと、ずいぶん大きくなったなぁ・・・と。

ムッチムチ。

でもまだ17歳。

はぁーーー・・・。

オジサン溜息しか出ません。



重ねて申しますが、この映画の面白いトコはデンゼル・ワシントンの几帳面でこざっぱりした生活にあると思います。

殺しの際、ストップウォッチで相手全員を仕留める時間を計っちゃうんですよ。

ホント几帳面です。


必殺現代版】の勇さんもストップウォッチ使ってましたね。

酒井法子の巻。

2014年11月21日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


数少ない好きなテレビ番組のひとつTOKYO MX【5時に夢中!】に酒井しゃぶピーが出演しました。

エキセントリックな番組ですから、変なヒト・キー局では使いづらいヒトを起用するのはよく分かります。

中島知子がゴタのあとに登場したのも、この番組でした。

堀江貴文は準レギュラーを務めています。

ただし、今回のしゃぶピー起用はどうしても納得出来ません。

腐れしゃぶ中を出演させるという愚挙は、あまりにも許し難い。

もう裁きを受けた、というヒトもいるでしょうが、僕は認めません。

どうして芸能界ってこうもしゃぶ中に甘甘なんでしょう。

フツーの社会であれば、まず復帰は出来ません。

ま、フツーじゃないからクズが跋扈出来るんでしょうね。

シミケンなんてクズ中クズ。いやクズって言ったらクズに失礼、ってレベルのクズ。

さて、しゃぶピーですが、どうも被害者ヅラをしてる感じを受けるんですよね。

ドキュメント番組なんかで、しゃぶ中の更生施設に入所してるヤツらがどこか【病気】扱いされているのと同じ感覚です。

更生のチャンスを与える事と、巨額を稼ぐ事が出来る業界に戻れる事は別だと思います。

まぁ、どうせまたやるんでしょうけど。

次は息子の祐樹くんがしゃぶでパクられんすかね。

だって、しゃぶ中としゃぶ中がしゃぶ食いながらヤって出来たガキですからね。

しゃぶエリートっすよ。




映画『必殺!5 黄金の血』でのしゃぶピー。この役もちょっとキめた感じでしたよ。

正義の巻。

2014年11月20日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
『人が虎を殺そうとする場合には、人はそれをスポーツだといい、 虎が人を殺そうとする場合には、人はそれを獰猛だという。罪悪と正義の区別も、まあそんなものだ』バーナード・ショー(アイルランドの劇作家・1856~1950)



【オリエント急行の殺人】を観ました。

僕もご多分に漏れずアガサ・クリスティが好きでした。

母親が経営していたレストランは、その名も【エルキュール】、名付け親は僕です。

昔、NHKでデヴィッド・スーシェがポワロを演じたTVシリーズもよく観ていました。

この【オリエント急行~】はその最終回スペシャルだったそうです。

この作品を観るのは初めて。

もっと昔、シドニー・ルメットが演出した映画は観た事がありますし、原作ももちろん読んでいます。



さて今回の視聴について。

内容として12人全員が犯人であったというトリックは覚えていました。

失念ポイントはラスト、その12人の処遇です。

全員が逮捕、という流れだったかどうかを、全く覚えていなかったのであります。

結果を先に申しますと、12人は逮捕には至りません。

ポワロが地元警察に虚偽の証言をするのでした。

もちろん、ポワロは苦悩に苦悩を重ねた上で12人を見逃したわけですが、とにかく重かった。

正義と法を描いておりますので、重くなるのは当り前ではあります。

被害者は極悪非道なヤツ。

12人は正義と神の名の元にそいつを殺害します。

ここがポワロの苦悩ポイントとなるわけです。

確かに被害者はブっ殺されてもおかしくないヤツ。

一方、とはいえそいつを殺す事は同じレベルであり、絶対に許される事はない・・・。

極悪非道とはいえヒトを殺める事は正義ではない・・・。



【相棒】の右京さんもそうですが、正義を貫く以上、絶対的な悪には勝てないのです。

これは小栗旬主演の【BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係】でも効果的に描かれていました。

ですから右京さんは逮捕するまでが自身の仕事と考え、後は司直のジャッジに任せるしかない、と達観するフリをするしかないんですな。

仮に10歳にも満たない少女を強姦し、切り刻んで殺した極悪犯人がなんらかの形で無罪になってしまっても、右京さんは『仕方ありませんねぇ、それが法なのですから』とか言って納得するしかないんですな。

復讐なんてした日にゃ、どんな善人でもプルプルしながら怒られちゃいます。




正義なんてそんなもんです。



僕が好きな【必殺シリーズ】は一貫して、この『殺人の正当性』を描いて来ました。

正義の名の元には、ヒトがヒトを殺める事は出来ない。

だから【仕事】としてお金を受け取るわけです。

必殺の顔・中村主水はお金を受け取る重要性を、何度も何度も説いています。

『正義の裁き?寝言言って貰っちゃ困るな。これは仕事なんだ。俺たちがオマンマ食ってく為のよ』中村主水(ニッポンの仕置人/仕留人/仕置屋/仕業人/商売人/仕事人・1973~1996)



正義を貫く事は一見格好良いですが、実はホントに難しいんです。

そして正義を定義付けるのは、結構簡単な気がします。



『正義なんて滑稽ものだ。一筋の川で限界づけられるのだから。ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向こう側では誤りなのだ』ブレーズ・パスカル(フランスの哲学者・1623~1662)




映画版ポアロ。演じるはアルバート・フィニー。


ドラマ版ポワロ。デヴィッド・スーシェのハマリ役であります。

怒りの巻。

2014年11月17日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


人間、歳を取ると丸くなると言いますが、僕は全くそうは思いません。

むしろ逆で、意固地・頑固・傲慢・我儘・不遜になるケースが明らかに多いです。

この傾向はジジイの方が顕著。

まだババアは柔軟性があります。

早い話、丸い奴ぁ若い時から丸いって事。

さて、問題は僕自身です。

40代も後半戦に入ってから、非常に怒りっぽくなってるんですね。

問題はこの怒りが正しいものなのか、それとも独りよがりの我儘から来ているものなのか・・・。

便所にて候



とあるオフィスビルの便所。

便器を掃除しているオバサンがいました。

僕は『使っても良いですか?』と声を掛けました。

ホントにこのセリフです。

『あのさー使ってもいい?』とか『大丈夫なの?』とかいったラフなセリフではありません。

『あーどうぞ』と返して来ましたので、オバサンが掃除している朝顔の横で用を足します。

その間オバサン、異様な荒さで朝顔をブラシでこすりまくるんです。

当然、汚水が横にいる僕にかかりますわな。

『ちょっとちょっと、かかっちゃったよ』

と、ここで初めてタメ口登場です。

そしたらオバサン、ヘラヘラしながら『あーゴメンなさいねー』だって。マスク付けたまんま。

ブチ切れました。『ヘラヘラ笑ってんじゃねぇ上のモン呼んで来い

ひき逃げ勝負



家から徒歩1分のトコを歩いていたら、チャリンコにぶつかられました。

『おいこらちょっと待てや』と優しい声を掛けます。

が、しかし下手人はそのまま逃走します。

全速力で走ると、下手人も観念したのかチャリを停止しました。

40前半のオバサンです。

『なんで逃げんだよ』僕はそのオバサンの頭をはたきました。

さすがにオバサン、ビビったのか震えています。

その後、派出所に行きお巡りさんにジャッジしてもらいましたが、頭はたいたとはいえお巡りさんは僕寄りでした。

それにしてもチャリの傍若無人さが目に余ります。

チャリンコは車道を走る、なんでこんな事が出来ないのでしょう。

『車道を走ったら危ないじゃないか』

車道を走って危ねぇもんが、歩道走って安全な訳ぁねぇじゃねぇか、馬鹿。

自転車事故のせいで、命を落としたり、今も後遺症に苦しんでいるヒトがたくさんいる事を皆さん、なんとも思ってないんですかねぇ・・・、このニッポンっていうおめでたい国は破滅です。

あんたこの個タクどう思う



僕は個人タクシーが嫌いです。

横柄だからです。

会社に帰属していないと、責任や叱責がないので横柄になるのですね。クソです。

こないだ間違って個タクに乗ってしまいました。

帯同者がクレジットカードの使用は可能かと問うと『使えない』と横柄に言います。

まぁ、僕も酔ってたんで悪かったんですが『使える様にしとけよ』と言い放ちました。

しかも2回。さすがに帯同者に諌められました。

この時は、多少僕も悪かったかな、と。

でも、通常横柄でなく愛想良く接客してりゃ、僕だって愛想良く返答しまっせ。



とまぁ、いちおう僕なりの正義はあるんです。

とりあえずは1週間、怒らないでいようと思います。

無理かな・・・。



『私は怒っても、その人間を憎むことはしない 偽りのない気持ちを相手にぶつけることが大切』本田宗一郎(ニッポンの実業家・1906~1991)

食の巻、みたび。

2014年11月15日 | 妥協なき生活に極上の飲食を
僕は高額飲食店でごはんを頂くのが好きです。

もちろん夜です。

もちろん若いオンナのコと。

逆に昼食はファミレスあたりで済ませます。

高額飲食店のランチに並ぶ様な、無様で品が無く貧乏臭い真似は死んでも出来ません。

しかしながら、ぐるなびだの食べログだのにレビューを書いてるヤツってだいたいランチネタなんすよね。

『今日はちょっと奮発して○○さんのランチへ(中略)うーん、ちょっと残念かなぁ』なんて書いてるヤツ。

はっきり言いましょう。ランチに来てる様なヤツにお店を語る資格はありませんぜ。

僕が経営者・シェフ・板前であったら『昼で語ってんじゃねぇ、夜来いや』といいたくなるでしょうな。

以前あるヒトから聞きました。

高額飲食店において、昼の客と夜のお客は全く別だと。

ちなみにそのお店は銀座でした。

もう一回言いましょう。

貧乏人は食を語るな。お店を語るな。

情報の普及に伴い、語る資格も無い貧乏人が跋扈し始めてから、この国の文化は著しく廃れました。

ネットの普及に伴い、ニッポン中の貧乏人が東京の一流店を語り始めてから、この街の品位は著しく低下しました。

格差社会?どこのお国のお話ですかぁ?



環菜ちゃんサイコーです。

5万のコースに連れて行きたいっ!

ハタチになったらね



『いいかね、料理は悟ることだよ、拵えることではないんだ』北大路魯山人(ニッポンの芸術家・1883~1959)

トランカーの巻、よたび。

2014年11月15日 | 華麗な生活に極めたシンプルを


最近、和服やブーツやグラサンやクラッチバッグなんかを買ってしまいました。

グラサン以外はそれほど必要度は高くないモノばかり。

和服なんぞ現代ニッポン人にゃ絶対に必要のない代物であります。

こんなんじゃトランカーにゃ死ぬまでなれません。

【トランクひとつだけで暮らしたい】を相変わらず眺めていますが、どうやら日常化しておりインパクトがかなり薄くなってます。

3・11以降、断捨離に目覚め、モノを捨てまくり、そして断捨離という言葉すら使わなくなりました。

初めて【トランクひとつだけ~】を見つけた時ゃ、そりゃ驚きました。

程度の差こそあれ、おおむね同じ嗜好・志向・思考を持つヒトたちがたくさんいたわけですから。

刺激に溢れ、毎日毎日スレを眺めたものです。

こんなスレを眺めているわけですから、当然僕も旅が好きです。

離婚してからここ毎年、どこか遠くに行きます。

宮古島・奄美大島・済州島・北海道等々。なるべく小さな荷物で。

今年は残念ながらまだ遠出していません。

せいぜい草津程度。

モノを持たない生活のみの思考も面白いですが、そこに【旅】を加えるともっと面白い。もっとロマンが溢れます。

そのためには、もっともっとモノを減らさないと。

シンプルに暮らす方法はただひとつ。

捨てて捨てて捨てて捨てまくる事。

他に有効な手段などありません。

いやぁ・・・そんな事ぁ分かっているんですがね・・・。



【15個しかモノを持たないオトコ】こと、アンドリュー・ハイド氏。

凄ぇなぁ・・・。