昨年秋より、殺し屋が主人公の作品を立て続けに観ました。
チャン・ドンゴン主演【泣く男】。
デンゼル・ワシントン主演【イコライザー】。
ジョージ・クルーニー主演【ラスト・ターゲット】。
過去の記事。
泣く男の巻。
イコライザーの巻。
ラスト・ターゲットの巻。
僕はいわゆる殺し屋モノの映画・ドラマが好きです。
もちろん【必殺シリーズ】は僕の人生にとってなくてはならないコンテンツ。
もっとも、近年放送されているジャニタレのヤツは一切認めておりませんが。
さて、まだ僕が20代前半の時、市川雷蔵が殺し屋を演じた作品を観ました。
タイトルは【ある殺し屋】。製作年は1967年。監督は【座頭市シリーズ】の森一生です。
フィルム・ノワールを彷彿とさせる現代劇、まさにジャパニーズ・ハードボイルド作品でした。
市川雷蔵は【眠狂四郎】の様な時代劇ではないので、当然ノーメイク。
メイクをしないとフツーの銀行員みたいです。地味な顔って事。
当時、僕は『ドカーン』とか『バキューン』とかいうハリウッド映画ばっかり観ていたので、この作品は結構新鮮な印象を持ちました。
あれから、20余年。
GYAO!にて、その続編【ある殺し屋の鍵】を観ました。
続編とはいっても、いわゆるパート2ではなく独立した作品です。
前作で市川雷蔵が演じたのは板前だったのですが、今作は日本舞踊のお師匠さんが表の顔。
物語は政治屋や大企業・ヤクザが殺し屋を便利に使おうとするのですが、そこは一枚も二枚も殺し屋の方が上手なわけです。
そんなクレバーでハードでニヒルな殺し屋なんですが、最後は仕事料を取りっぱぐれちゃうんですな。
この仕事料を取りっぱぐれる、というラストはどことなく【必殺仕事人】の加代を思い出しました。
音楽を担当したのは鏑木創。このヒトの音楽はすぐに分かりますね。
まぁ、昔の映画ってこんな音楽ばっかりだった、というイメージはありますが。
特筆すべきは、市川雷蔵の事を好きになっちゃう、愛人稼業のオンナを演じた佐藤友美。
公開時、25~6歳なんですが、チョーいいオンナ
大きな瞳、ちょっと生意気そうな口唇、スラリとした肢体。
当時の殿方たちはホントにたまらなかった事でしょう。
ちなみに予告編に名前がクレジットされてる俳優さんは市川雷蔵をはじめ、全員亡くなっています。
佐藤友美を除いて。