荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

コロンビアーナの巻。

2015年01月26日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


フランス&米国映画【コロンビアーナ】を観ました。

『【ニキータ】【レオン】…伝説は続いていた。』

という煽り文句に誘われて、久々に観た“名義貸しの巨匠”リュック・ベッソン物であります。

いやぁ、アクション映画としては十分過ぎる出来だと思います。

でも、なんか物足りないんスよねぇ。なにが足んないんだろ。

両親を殺された9歳の少女が、後年凄腕の暗殺者となりその恨みを晴らす、という内容でして明らかに【ニキータ】【レオン】の延長線上にあります。

少女・カトレアは特殊な訓練を受けて暗殺者になんのかなぁ、なんて思いながら観ていたのですが、9歳の段階でもの凄ぇ身体能力を見せつけてくれます。

パルクール全開で少女・カトレアが逃亡するシーンは、この作品でもっとも見応えがあるのではないでしょうか。

こんな才能を持った少女が、さらに暗殺者としての訓練を受けたわけなので、美しく成長したカトレアはもの凄ぇ強いんです。

強過ぎ。

泥酔を装い、わざとトラ箱にブチ込まれ、やはり同じ署内の拘置所にいる悪党を仕留めるシーンも良かった。

こうして思い出すと良いシーン満載なのになぁ…なにが物足りないんだろ。

もしかしたら、殺しのシーンが多過ぎて単調になっちゃったのかも知れません。

とくにマルコとの闘いは、ちょいと感心しませんでしたねぇ。

無敵なはずのカトレアが、あんなチンピラひとり仕留めるのに手間かかるなんて。

ファイトシーンもカット割りが細か過ぎです。

う~ん、先ほど【ニキータ】【レオン】の延長線上にこの作品はある、と記しましたが、それもちょいと違いますかね。

どっちかと言うと【ニキータ】【レオン】を足して、3か4で割った感じかなぁ。

カトレアのアパートメントをSWATが急襲したり、恋人に別れを告げつつパート2を期待させたり、と。



カトレアを演じたゾーイ・サルダナはキレいでセクシーではあります。

スレンダーなその肢体はキャットスーツも実に良く似合う。

ただ、どことなく【5時に夢中!】火曜日の黒船特派員・えんどぅに似てる気がしました。

実に残念。