荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

必殺仕事人の巻、みたび。

2013年09月21日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
仙台から新幹線にて帰京する際、さて、なにをするべぇと思案しました。

いちおう、小説【探偵はBARにいる】を持ってはいたのですが、なにぶん全然面白くないんです。

んで、GyaO!でなんか観ようと思いつきました。

初めて観る作品は車内では集中力が持続しませんので、ここは久々に映画【必殺!】を観る事にします。



この作品は1984年に公開された必殺仕事人シリーズの初の映画版。

テレビ時代劇【必殺仕事人IV】放映中に製作された作品なのです。

映画版はあくまでテレビ版の延長上であり豪華版でありますが、今回、久々に観直しましたがそれなりに独自の世界観があると感じました。

分かり易くも良く出来た脚本、それに伴う名セリフ、音楽の使い方、丁寧に練られたカメラワーク等、手堅い作風ながらも2時間以上の長尺を全く飽きる事なく観る事が出来ます。

また、主役・中村主水が初登場した【必殺仕置人】第1話へのオマージュがあったりとファンサービスも忘れていません。

当時、公開初日に観覧に赴きましたが、関東では出演者による舞台挨拶がなかった様に記憶しております。

あったとしても藤田まことは来てなかったのは確かです。

やはり製作が関西の朝日放送でありますから、そちらを優先させるのは仕方がないのでしょうね。

斜陽産業であったニッポン映画界でしたが、この【必殺!】はなかなかのヒットとなりました。

劇場に行った際、『ずいぶん、年配のヒトが多いもんだなぁ』とも思ったもんです。

まぁ、16歳のガキから見りゃ、ほとんどのヒトは年配ですが。

今回、錺り職人の秀が憐憫の情から遊女の恨みをタダで受けようとします。この点について、とくべつ主水や勇次からの叱責はありませんでした。

そんな秀も、3年後公開の【必殺4 恨みはらします】では、依頼人である娘が、遊女に身を落として迄作った6両もの大金を【はした金】と言い捨て、その依頼を受けようとする主水を諫めます。

立派になったもんだ。



ありとあらゆる主水の顔で、もっとも怖く渋い顔。



秀の殺しもコマ割りで。



勇次の糸に、また勇次。



こういう一枚絵が結構、多いんですね。映画版ならではです。



こういうのもね。



『トランクひとつで暮らしたい』とか言っている割に、当時のパンフレットやチケットの半券はあるんですな・・・。



半券近影。

過去の記事。
必殺仕事人の巻。
必殺仕事人の巻、ふたたび。


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