荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

誉田哲也の巻、20230709。

2023年07月09日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
2週間かけて誉田哲也著「背中の蜘蛛」を読了しました。
誉田哲也作品を読むのは初めてです。
いきつけのバーのマスターから名前を教えてもらいました。
「ストロベリーナイト」を執筆した作家だと。
残念ながらドラマ「ストロベリーナイト」は未見。
女性警察官が活躍する、ってのがリアリティないな、と思っちゃうんです。
だから「アンフェア」も観ていません。
さて、なにから読んだら分からないので「直木賞候補作」との事で本作にしました。
三人称多視点なのが、ちょっと分かりづらかった。
壮大な警察サイバー問題が描かれるのですが、僕の様なネットを理解していない人間には全く理解できませんでした。
サイバー問題以外にも、新木場で爆発事件が発生するのですが、こちらの事件もほとんど触れられず。
多視点である事がうまく機能していない気がしました。
一方、警察内部構造の描写は緻密でしたね。
さぁ今後、誉田哲也を読むかなぁ・・・。
どうかなぁ・・・。

黒川博行の巻、20230624。

2023年06月24日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
黒川博行著「熔果」を読了しました。



つい昨日、やはり黒川博行の「泥濘」を読了したばかり。
いちにちで読み終えました。
面白いしテンポが良いのでサクサク読めます。
「熔果」は堀内・伊達シリーズの第4弾。
元大阪府警の刑事コンビ、堀内・伊達がやくざや半グレ相手に大暴れする物語です。
もちろん目的はお金。
今回は金塊がターゲットでした。
疫病神コンビとは対照的に、堀内・伊達は同格。
喧嘩は伊達の方が強いかな。
疫病神シリーズの陰には隠れていますが、このシリーズも面白いです。

黒川博行の巻、20230623。

2023年06月23日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
黒川博行著「泥濘」を読了しました。



だいぶ以前に購入したのですが放っておいてました。
発刊日を見ると、なんと5年前に購入したわけです。
この「泥濘」、疫病神シリーズの第7弾。
第5弾「破門」では直木賞をとっております。
人気シリーズですね。
さて今回も、二宮と桑原のテンポの良い会話が繰り広げられております。
5年前に購入したのに2日で読了。
面白かったです。
東京生まれの東京育ちからすると、彼らの関西弁がとても面白い。
伝染りそうです。
5年前の作品ということは、そろそろ新作が出るかも。
楽しみです。

必殺シリーズの巻、20230614。

2023年06月14日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
高鳥都著「必殺シリーズ秘史 50年目の告白録」をようやく読了しました。



いや、読了までかなり時間がかかりました。
タイトル通り、昨年は「必殺シリーズ」開始50年目。
必殺ファンの僕が手を出さないわけがありません。
発刊とともに購入しました。
「必殺シリーズ」の関係者30名のインタビュー形式の一冊です。
384ページの大作。
早速読み始めたわけですが・・・。

正直あまり面白くありませんでした。
内容が地味なのです。
監督・撮影・照明あたりまではなんとか読めましたが、マイナーなスタッフとなると面白くない。
また、そのスタッフひとりひとりの履歴もインタビューされますので、その辺は興味ないんですな。
もっと「必殺シリーズ」の話が知りたいのに。
まぁやはり苦労話が多かったですね。

50年ともなると鬼籍に入った方も多いです。
工藤栄一の必殺話なんか読みたかった。
そんな中、山﨑努のインタビューは興味深かったです。
「必殺シリーズ」の主役で存命な役者さんは少なくなりましたから。

さて今作、「面白くない」と記しましたが、資料としては非常に貴重でありましょう。
今も「必殺仕事人20XX」として続いていますから、現スタッフの皆さんも本書を読んで先人に学んで頂きたい。
「昔は良かったオジサン」にはなりたくないですが、やはり「必殺シリーズ」は昔の方が面白かったですから。

読書の巻、20230518。

2023年05月18日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
一応趣味は読書という事にしております。
が、今年は全然読んでおりません。
昨年は40冊ほど読んだのですが。
今年読んだのは内館牧子の「男の無作法」と「女の無作法」だけ。
今も「必殺シリーズ秘史 50年目の告白録」を読んでいますが、あまり面白くなく半分も進んでおりません。
図書館に行っても読みたい本がないんですな。
借りて来ても面白くないと返却してしまいますし。
買った本なら、どんなにつまらなくても読了します。
カネが勿体無いので。

なんとか読書は続けたいです。
無趣味のオジサンは虚しい・・・。

読書の巻、20221211。

2022年12月11日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
11月9日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、1ヶ月。
その後の読書歴を晒したいと思います。

さらば荒野(北方謙三)

今月も1冊のみ。
鉄道等の移動があまりないので冊数がいきません。
自宅ではほとんど読書はしませんので。

今年読んだ本は今のところ39冊。
できれば年間50冊は読みたいんですがねぇ。

図書館の巻、20221204。

2022年12月04日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
近所に図書館が出来ました。
図書館ヘビーユーザーの僕は早速行ってみました。
やたら広い。
郷土資料館なんぞもあるのです。
ウロウロしてしまいました。
ま、初めてなので勝手が分からんのは当たり前ですが。
上りのエレベーターはあるのですが、下りはない。
実に不便。
設計者の頭をカチ割って、何考えてるのか見てみたいです。
それにしても以前の図書館にも居ましたがオトコの年寄りが多い。
「暇はあるけどカネはない」といった年寄りです。
蔵書はかなり多い。
これは慣れる迄結構時間がかかりそうだ。
雑誌の種類もかなり増えました。
チョイバカオヤジ御用達のLEONもありました。
以前はなかったのに。
椅子はデザインモノが多く配されております。
僕の好きなコンスタンチン・グルチッチの「チェアワン」もありました。
屋上庭園や展望台もあります。
でも6階なので、それほど眺望はよろしくありません。
せっかくなので2冊借りて来ました。
BRUTUSの「棚は、生きざま」と「北欧の建築遺産」。



納税者の皆さん、図書館はガンガン利用しましょう。
我々の血税なのですから。

読書の巻、20221109。

2022年11月09日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
10月8日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、1ヶ月。
その後の読書歴を晒したいと思います。

つばさよつばさ(浅田次郎)

なんとコレ一冊のみ。
あまりにも少ない。
一応読書は僕の趣味であります。
が、これじゃあ趣味とは言えませんな。
もっとも今読んでる小説があまり面白くなく進まないのです。

今年読んだ本は38冊。
年50冊は読みたいので、あと12冊か・・・。
一寸無理かな。

読書の巻、20221008。

2022年10月08日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
9月8日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、1ヶ月。
その後の読書歴を晒したいと思います。

天切り松闇語り 第三巻 初湯千両(浅田次郎)
若さに勝る「中年力」30の習慣(米山公啓)

たったの二冊。
こりゃ少ない。
週一冊は捌きたいものです。

「若さに勝る~」は失敗作でした。
中年には経験と余裕があるから、若さに勝るという内容に終始。
経験なんて、その時代時代で通用しなくなりますから。
いくら経験があったってエクセルひとつ使えなかったら企業人として用をなしません。
冷静で正しい判断ができるという件もありました。
コレも怪しい。
冷静で正しい判断ができるオッサンなんて、そうそういませんよ。
若くても冷静で正しい判断ができるヤツはいますから。

それにしても僕は55歳。
「国民生活白書」「健康日本21」では55歳は「中年」と定義されておりますが、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」では「高年齢者」だそう。
コレにはさすがにがっかりしました。
オレぁもう高年齢者なんだ・・・。

面白かったのは
「病院に通っているのは65歳以上は2人に1人だけでしかない」というデータ。
「2人に1人だけ」と記すか「2人に1人も」と記すかで、だいぶ印象が変わりますね。
だいたい25歳や35歳の連中が「2人に1人も」病院通いするわきゃありませんから。
米山氏は「65歳なんてまだまだ若いですよ~」って言いたいんでしょう。
近年、自分を若いと思ってるジジイやババアが増えましたね。
確かに高齢化でバランスとしては65歳くらいでも100歳から見れば若いとは思います。
でもジジイはジジイだし、ババアはババアです。
100メートルを全力疾走出来んのかよ、って事。
カラオケで令和どころか平成の曲歌えんのかよ、って事。

人間、足元を見失うと失笑の対象になるもんです。

読書の巻、20220908。

2022年09月08日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
8月7日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、1ヶ月。
その後の読書歴を晒したいと思います。

暗約領域 新宿鮫XI(大沢在昌)
冬の狩人(大沢在昌)
読書する人だけがたどり着ける場所(齋藤孝)
半グレと芸能人(大島佑介)

う~ん4冊か・・・。
ちょいと少ないですな。
何せ「暗約領域」に2週間も費やしてしまったから。
その代わり「冬の狩人」は1日で読了しましたよ。
最近は鮫より狩人の方が面白いです。
新書ばかり読んでましたが、小説も良い。
読書は僕にとって大切な趣味です。
皆さんもスマホばっかりいじってないで、本を読みましょう。

読書の巻、20220825。

2022年08月25日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
以前は蔵書家でした。
しかしながら断捨離に目覚め、殆どの本を処分しました。
1,600冊程。
現在、本は図書館で借ります。
納税者なので公的施設を利用しないのは勿体無い。
ですが旅に出る時は古本屋で買った本を持って行きます。
んで、読んだ端からひっちゃぶいて捨てるのです。
旅から戻って来た時には本は無くなっている・・・。
実に良いじゃありませんか。

来週から沖縄に行きます。
旅には本が必須。
でも図書館で借りた本をひっちゃぶく訳にはいきません。
なので自宅の近くに古本屋はねぇかなぁ、と探しました。
残念ながらブックオフみたいなお店は近所にありません。
ですが昔ながらの古本屋があるではないですか。
ネットで見つけました。
行ってみました。
まぁ小さなお店ですが、結構タマ数は揃っていました。
んで、2冊程購入。



「読書する人だけがたどり着ける場所」
「半グレと芸能人」
です。
「読書~」は110円。「半グレ~」は400円でした。
2冊あれば旅には十分でしょう。
皆さん、スマホを捨てよ。書を持ち旅に出よう。



↑捨てて無い新書を並べてみました。

大沢在昌の巻、20220825。

2022年08月25日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
助手 「センセ!大変です!」
荻窪鮫「ん?どした?」
助手 「新宿鮫の新シリーズが始まってます」
荻窪鮫「なぬ?ホントか?」
助手 「ホントです。『週刊宝石』で昨年4月からスタートしてます」
荻窪鮫「うーん。1年位以上も前かぁ」
助手 「タイトルは『黒石(ヘイシ)新宿鮫XIIです』
荻窪鮫「こないだ『暗約領域』を読み終えたばかりじゃからのぅ」
助手 「ボチボチ連載も終わるんじゃありませんか?」
荻窪鮫「確かに。新シリーズは儂が還暦を過ぎてからじゃと思ってた」
助手 「こんなに期間が短いのも珍しいですね」
荻窪鮫「うむ。又、陸永昌との戦いになるのじゃろう」
助手 「阿坂課長や矢崎は出るんですかね」
荻窪鮫「おそらく。しかしコレは楽しみじゃ。生きる希望が湧いたぞ」

大沢在昌の巻、20220824。

2022年08月24日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
大沢在昌著「冬の狩人」を読了。
昨日「暗約領域 新宿鮫XI」を読了したばっか。
「暗約領域」は二週間もかかったのに、「冬の狩人」はたった一日です。
いや~面白かった。
「暗約領域」は、まどろっこしい会話が多く、テンポがトロかったのに比べ「冬の狩人」はテンポが良くサクサク進みました。
主人公の刑事・佐江は前作「雨の狩人」で警察官を辞めたとばかり思ってましたが、さにあらず。
ある事件の重要参考人からのご指名で、刑事復帰となるのです。
主人公の刑事に若手刑事が付く・殺し屋が出て来る・中国人が思いっきりからむ等々、「暗約領域」と結構カブりますな。
ま、大沢文学はこんな感じですけど。
今回感じたのは鮫島と佐江の違いです。
鮫島は犯罪者と取引きはしませんが、佐江はします。
これは大沢在昌がキャラクターの差別化を狙っているのでしょう。
又、鮫島はあんま発砲しませんが、佐江はバンバン発砲します。
実際、デカが一発でも発砲したら大問題。
そこはフィクションって事で。
佐江がバンバン拳銃を撃つのはスカっとしますな。

さて今作にも鮫島を示唆するシーンがありました。
抜粋してみます。

「あんた、警察の人?」
男が訊ねた。
「え?あ、はい」
「新宿署?」
「いえ、ちがいます」
「そうなんだ。佐江さんが連れてきたから、てっきりそうだと思ってた」
「H県警です。今は出張で、こっちにきていて」
「ふーん。前は別の新宿署の人がきてたけど、最近こなくなった」
「そうなんですか」
「ちょっとかわった人だった。彼女がロックシンガーでさ。別れちゃったみたいだけど」
「ロックシンガーとつきあっていたんですか?」
川村は驚いて訊ねた。


以上です。
鮫島と晶ですね。
まぁ、このテの鮫ネタは以前から大沢在昌はブっ込んでます。
嬉しいんですよね。なんか。

最近、小説は読まなかったのですが、やはり良いものですね。
次は何を読もうかな。


大沢在昌の巻、20220823。

2022年08月23日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
ようやく大沢在昌著「暗約領域 新宿鮫XI」を読了。
「新宿鮫シリーズ」は大好きなのですが、ずっと放置してました。
前作「絆回廊」で桃井課長を失った鮫島がどうなるのかは気になっていたものです。
んで、レビューをば。

全体的には会話が多く、まだるっこしい印象。
とくに同じ内容の会話が繰り返されておりました。
これは本作に限らず、近年の大沢在昌作品に見受けられる症状です。
女性新課長や鮫島の部下になる新人刑事等、キャラクター一新の印象ですな。
俄然面白くなって来たのが、新人刑事がトンカチで殴られたあたり。
鮫島と香田、古本屋のオヤジの三人が池袋の敵のアジトに乗り込むシーンは「さすが大沢在昌!」といった感じです。
香田が拳銃や抗弾ベストをいとも容易く入手しちゃうのはご愛敬っすかね。
浜川とのやりとりはハードボイルドで良かった。
鮫島を狙う敵・陸永昌はふたたび現れるのでしょう。

緻密な警察描写は大沢在昌がいちばんです。
とにかくリアル。
ま、僕は警察内部の事は知りませんが。
この「新宿鮫シリーズ」、なかなか新シリーズが始まりません。
次の「XII」が出版される頃、僕は還暦を超えていると思います。
あーあ、歳は取りたくねーな!


読書の巻、20220807。

2022年08月07日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
7月6日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、1ヶ月。
その後の読書歴を晒したいと思います。

ジャニーズと日本(矢野利裕)
ビートたけしと北野武(近藤正高)
知識ゼロからの寅さん入門(岡村直樹・藤井勝彦)
幕末時代劇「主役」たちの真実(一坂太郎)
真夜中の使者(勝目梓)

ん~1ヶ月で5冊か・・・。
ちょいと少ないかな。
週1冊ペースって事ですもんね。
しかし、殆どがエンタメ系だなぁ。
ちょっと読書傾向を変えていきたいと存知ます。