荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

必殺仕事人の巻、いつたび。

2015年01月25日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




今回は、1982年10月1日に放送された【必殺シリーズ10周年記念スペシャル 仕事人大集合】についてです。

これ、必殺大好きオジサンである僕にとっての、ファーストコンタクト作品。

確か、放送1週間前に秋の番宣として番組対抗ボーリング大会、みたいなのが放送されてたんです。

うろ覚えで恐縮ですが、ビートたけしが投球のフリしてコケる、という【お約束】もあったはず。

その際の三田村邦彦の投球フォームがキレいであった事をよく覚えております。

当時、僕にとっての三田村邦彦は、この8ヶ月前の2月5日から【太陽にほえろ!】に登場した【ジプシー】であり、【秀】なんて知りませんでした。



んで、視聴と相成ります。

………!!!すっげぇ面白い!!!

確かに過去の作品を観ていないと、ほとんど分からないプロットではありました。

しかし、その作品の持つパワー・クオリティの高さは初見のガキでも分かるんです。

震えるほどのインパクト。

【必殺必中仕事屋稼業】の知らぬ顔の半兵衛と秀の殺しは、【仕事屋】も【仕事人】も知らない僕でも『ウオーっ!!!』と叫びたくなるほどの格好良さと美しさでした。


また、主題歌【冬の花】の殺しのテーマである【暗闘者】は今現在をもって、僕にとって殺しのテーマベスト1です。

他シリーズの猛々しく高らかな『パラパ~』というイントロ部とは違い、静かに、這う様に流れる『パ~パラパパ~』は悪人共の背後に忍び寄る仕事人をイメージさせます。

さて、この作品、時間経過を確認しながら観ますと、実に良く考えられているなぁ、と感心します。

実際の放送は正味2時間。

スタートして、30分後【裏稼業・仕事屋】をバックに半兵衛と秀の殺し。


その30分後に【問答無用】をバックに、セクンデ一味を仕留めるべく仕事人たちが追尾します。


次の30分後は【仕置のテーマ】をバックに、錠が勇次を救出。


さらに30分後は【暗闘者】をバックに、秀・勇次・錠の殺し。


とまぁ、リズミカルに殺しのシーンが挿入されているんです。

これは飽きずに観られちゃうってもんです。



1982年10月1日、この日を境に僕の生活は一変しました。

当時、東京ではこの【仕事人大集合】の翌週から始まった本放送である【必殺仕事人III】の他に、月~金までの夕方に1作品、そして土曜の昼過ぎに1作品と、実に週3作品を観る事が出来たのです。

ドップリとハマりました。

中学から帰って来たら、即、再放送の視聴、という毎日でした。

当時はとにかく必殺人気が高かったので、様々な関連本も出版されたのですが、それも出来る限り購入しております。

そして、『トランクひとつだけで暮らしたい』などとほざいている現在でも処分出来ずにおります。

ヤフオクに出品したら高値はつくんでしょうかね?




『あ~あ、最後にもう一回観てぇなぁ、あの頃の必殺…(ジャニ殺じゃなくて)』
映画【必殺!III 裏か表か】の壱っぽく。


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