日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

妊娠中絶

2012年10月29日 | Weblog
妊娠中絶

神様「お前はセックスは好きか」
私「はい。大好きです。ところで神様。のっけから一体何の質問ですか」
神様「俺の言うこと聞いておけ。気持ちがいいか。」
私「人生の極上の味ですね。」
神様「セックスしたいか」
私「はい。できるだけしたいと思います。神様はなんで僕にこのことをお尋ねになるのですか。」
神様「他でもない。神は人間に命を作るために、セックスと言う餌をつけた。だからセックス自身は悪いとは言わないが、妊娠中絶とはどういうことだ。
これは与えた命を殺すことを意味する。つまり神の意志に背いている。
人間になぜセックスの快楽を与えたか、と言うことを少しも考えないで、平気で命を奪う。自分たちが作った命だから自由に処分して良いと言うことでは決してない。中絶というのは生きている命を抹殺すると言うことだ。
近ごろ厚労省というところが出した統計によると、1年間に21万人もの人命が消されるというじゃないか。表向きでは生まれ出てくる命が100万人で、他に20万人の人間の命が抹殺されている。人間どもはこの事実をどう考えておるのか。神としては不服でならぬ。
私「神様。ソレは難しい問題をはらんでおります。生まれ出る命が100%正常だとは言い切れません。医学的に見てこの命がこの世に生まれ出ると、ソレは親にも子にも苦労だけをもたらすという場合は、神様のご意志に背く様だけど、人間の都合から言えば、中絶の方がベターなのです。」
神様「そのくらいのことは判っておる。背いたと怒っているのは、セックスという大事な事を、遊びでやって、その結果が都合が悪いから中絶というのは、余りにも身勝手が過ぎる。」
私「その通りです。が、私は遊びのためにセックスをしているわけではありません。ついて回る責任というものを十分考えて、いいとこ取りをしています」
神様「誰もお前だけが、と申しておらん。神は実際に遊びにだけ利用して責任をとろうとしない男女に、きつく意見をしているのじゃ」
私「神様。人間研究が足りませんぞ。人間というのは快苦の原則を、よくしっていて、いいとこ取りをするものです。つまり快楽だけを求めて、その結果がどうあろうと、快楽だけを求める動物です。今頃になってそんなぼやきは困りものです」
神様「じゃかましい。言わせておくとつべこべ言いやがって。黙って神の言う事に従え。人間ならもっと知恵を使えと、言うとるのじゃ。コンドームとか、ピルというものをうまく使って、いいとこ取りすれば、中絶をしなくて済む話だ。何故それくらいのことが出来ん?」
私「人間なんて適当な動物ですよ。良い判っていてもしない。悪いと判っていてもする。適当な動物ですよ。」
神様「命の問題が適当で済ませられる話か。命の重みがわかっとらん。国を挙げて命の大切さと,少子化時代を、少しでも人口増加に持って行くように総理大臣にでも言っておけ。」
私「神様。私に言う前に、総理大臣に直に命じておいてほしいものです。僕に言うのはおかど違いですぜ」
神様「えーい。小癪な。つべこべ言わんと、黙って従うのじゃ。神のご守護を願うならば。」
僕はこれ以上論争をしても始まらないと、観念して幕引きを図った。
チャンチャーン。