日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

国会事故調の報告書

2012年10月08日 | Weblog
国会事故調の報告書

東京電力福島第1原発の事故を「人災」と断定した国会事故調の報告書は、規制当局と事業者の立場が逆転し、「原子力安全の監視・監督機能が崩壊した」ことを事故の根本的な原因と指摘。規制当局は規制の先送りを許し、東電など事業者の「虜」になっていたと厳しく批判した。
「能力や専門性、安全への徹底的なこだわりという点で、国民の安全を守るにはほど遠いレベルだった」。


人間のコントロールの及ばない原子力の扱いについては、常に国民の安全が第一であるにもかかわらず、ずさんきわまりない保安院の原子力哲学ほど恐ろしいものはない。にもかかわらず、彼らはその体質を改めようとはしない。こんな連中に国民の安全をゆだねていいものだろうか。これは子供でも出せる答えである。

1年半がたつと言うのに、未だに我が家に帰れない人が20数万人いる。この現実をどう見ているのか。経済が困難を来してもよいとは言わないが、原発だけは一発の事故で、国家が滅ぶ、人が住めない状況が起こる。

電力不足で経済が立ちゆかなくなると言ったところで、それだけで国家が滅ぶことはあるまい。確かに国民には、不便はかかるが、それはその程度である。が、原発事故がどれだけたくさんのものを破壊するか、比べると比較にならない。
だのにどうして再稼動に力を入れるのか。原子力発電をこわだかに叫ぶのだろうか。
国民の安全が第一だなんて、現実には嘘っぱちもいいところだ。この国のリーダーになる人たちが、国民をだますのが、耐えられない。
報告書を読むと実にそう思う。