A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

「図書館日和」と読書の方針について

2011-05-08 11:56:13 | 所感
 iPhone用のソフトで、「図書館日和」というソフトがある。
 このソフト、都道府県や現在地情報から最寄りの図書館を探せるソフトなのだが、「よく利用する図書館」に地元の図書館を登録しておくことで、蔵書検索のあと、その本が地元の図書館にあるかないか、あるならどこの分館にあるか、その本が貸出中なのかどうかを検索できる。

 本を検索してどこの分館に貸出可能な本が置いてあるのかだけを調べるなら地元図書館のWebシステムにもあるのだが、iPhoneのカメラでJANコードを読み取って本の検索をしてくれたり、「貸出可」の分館の地図表示をしてくれたり、地元図書館のWebシステムの苦手なところをうまく補ってくれるので重宝している。
 しかも外出先の書店などで興味のある本を見つけたとき、その場ですぐ「地元の図書館の蔵書かどうか」ということが確かめられるのは嬉しい。
 すぐ借りられるようであればその場で予約し、蔵書にない、あるいは貸し出し予約が何十件も入っていて容易に読めそうもない……ということであれば、購入するかどうかの判断をその場でできるからである。

 また「人気の本」「新刊」「ジャンル」などで登録してある本を眺めたり、誰かが読んでツイッターでつぶやいた本を「読みたいリスト」に登録することもできるので、出版社の新刊情報、書店の棚、図書館の棚、とは別の『本に巡り会う機会』を提供してくれるという点でも興味深いソフトである。(おまけにこのソフトは無料なのだ)

 現在、このソフトを使って蔵書検索し、借りてきた本が3冊、読みたいリストに載せてあるのが1冊である。
 ちなみに図書館のWebシステム自体に予約してある本が6冊、DVDが1本あるが、こちらは当分順番が巡ってこないものも多いのであまりあわててはいない。ゆっくりと順番が巡ってくるのを待とう。

 僕の友人達は本が好きな者が多い。「年間購読100冊」という目標を立てて読書を完遂する友人、その友人と同じ目標を立て「いやー昨年は70数冊しか読めなかったよ」という友人。図書館関連の企業に勤めている友人、一時期、比喩ではなく本当に、部屋に足の踏み場がなくなるくらい本を積みあげていた友人がいる。
 彼らと読書の話をするとき、僕は自分の読書量の少なさに愕然とするのだが、「そのとき読みたくなる本に出会うのも縁」などとうそぶいてマイペースの読書を続けている。

 最近、比較的面白い本に出会う可能性が高いと思ったのが「本屋大賞」である。
 この賞は「芥川賞」「直木賞」などと違い、一般の書店員が面白い……と思う本を投票して決める賞なので、一般人たる自分の感性に近いものがありそうな気がしていた。
 調べてみると、近年読んで自分で面白いと思った本が何冊もノミネートされていることを知ったので、今年以降の方針として「本屋大賞に選ばれていた本」を中心に読書をしてみようかと考えている。

 さて、最後にまたこの「図書館日和」であるが、僕自身はiPhone、iPadの両方にインストールしている。
 携帯性やカメラを使ったバーコード検索の優位性はiPhoneにあるのだが、画面を拡大できるiPadでの読みやすさという点も捨てがたい。このため、「読みたい本」「借りた本」「読んだ本」の情報が、iPhone・iPadの双方に別々に混在するという不都合が生じ始めている。できればiPhone・iPadとの同期機能が欲しいと思う。
 またWebで拾った情報、ツイッター専用ソフトでツイートを読んでいるときに見つけた情報は「Evernote」にクリッピングするため、できれば「Evernote」との同期ができればより望ましい。機会を見てメーカーに要望をあげてみようかなと考えている。

 それはともかく、僕にとってこのソフトは図書館利用の友としてとても使いやすい。今しばらくの間、このソフトを使って読書を続けていこうと思っている。