A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

また、楽しからずや。

2008-11-29 17:03:32 | つれづれ
 故郷から友人が上京してきた。県の産業振興に関わる仕事をしており、都内での展示会に出展するとのこと。

 会社をほぼ定時で抜け出し車でホテルに迎えに行き、その後、車を置いて飲みに出かける。行き先は自宅隣の駅の焼き鳥屋だ。焼き鳥のコース料理をベースに焼酎や梅酒を堪能する。

 いつもは(一応)標準語の僕だが、彼と話すときは自然と方言に戻る。何の作為もなく自然に単語からイントネーションまでが自動的に切り替わる。不思議な気もするが不自然さはない。
 以前は方言を話すことにためらいもあったが、今はそんな気持ちもない。俺が育った土地の、俺の肌に慣れ親しんだ言葉だ。誰に遠慮することがあろう、地方人の寄せ集めのようなこの街で。

 ササミ、レバー、ハツ、皮、つくね。ねぎまにボンチリに手羽先。七味唐辛子や山椒をつけながら食べる鶏の部位は、それぞれに滋味深く、かみ締めると肉から旨みがしみ出てくる。
 決してしつこくはない脂を、ぐい飲みの酒で洗いながら、また新たな串を口に運ぶ。

 至福だ。

 料理も酒も、いや故郷の友人と旧交を温めながら干す杯の、何物にも代え難い甘露な時間……。

 明日からも頑張って行こうという活力を、派手ではなく確実に心の底辺に注ぎ込んでくれたような。そんなありがたい時間だった。

 ありがとう。また次の機会を楽しみにしているよ。

 そして次は、久々に君とも……。