A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

満月の偶然

2008-11-13 22:18:04 | たわごと
 今日は満月だ。夜空にぽっかりと明るい月が浮かんでいる。
 旧暦では十月十六日。新暦の十月より空気が冷たくなった分、月が澄んで綺麗に見えるように思える。
 月影冴えるというか、凛とした雰囲気というか。

 今日、帰りがけにこんなことがあった。
 二車線の左側を走っていると、急に車間が詰まってきて、前を走る車が右車線に車線変更を始めている。例のごとくバイク専用の中央通路を走ると(……って、単なるすり抜けなんですけど)、左車線に回転灯を回したパトカーが一台停まっている。パトカーの前には砂利の山が車2台分の長さで敷き詰められている。一瞬、道路工事かと思ったが、それにしてはパトカーが停まってるのはおかしいし、工事作業員の姿も見えない。たぶん、どこかの過積載かなんかのトラックが、誤って砂利を道路にまき散らして、そのまま逃げ去ったに違いない。
 舗装路にいきなり砂利が敷いてあったら危ない。オートバイなんかは転倒の可能性も高い。そこでパトカーが停止して、安全確保をしていたものだと思う。

 砂利をやり過ごして交差点の赤信号で停まる。目の前の横断歩道にOLがひとり。横断歩道を渡る途中で靴が脱げたらしく、片足でおっとっと。
 無事に渡り終えたのだが、ふと僕は思った。
 道にいきなり敷かれた砂利。目の前の横断歩道で靴が脱げたOL。どちらもこの通勤路で初めて遭遇した出来事だ。それがこの晩、いきなり二つも僕の目の前に現れた。こんな出来事に遭遇する確率ってどのくらいだろう。
 考えてもわからないから考えるのをやめたんだけど、こんな偶然も満月の仕業かな、なんて考えてみたら、ちょっと楽しかったのだった。

 だからどうしたんだ? ……という話なんだけどね。