朝の食事の時、隣の席のご夫婦がホテルのスタッフに道を尋ねていた。
「安達太良山」とか「あの信号を曲がって真っすぐ走る」とか「曲がって10分程」という言葉が耳に入る。
もしかしたら安達太良に行く道順かな・・・と気になっていた。
チェックアウトの時に、そのことを確かめると、10数分の所に安達太良山へ行くゴンドラがあるという。
では麓まで行ってみようよと、安達太良山を目指して行った。
「安達太良山登山口」の標識
あの智恵子が「ほんとの空」と言った安達太良山だ
ほんの登山口を見るだけ・・と思っていたが、
怪しげな雲が途切れたことと、ゴンドラに直ぐ乗れるのを見て、飛び乗った。
曇っていて紅葉の鮮やかさがないが、思いがけず、この山並みを眺められて良かった。
この旅の最後の紅葉になるのかな・・と思いながら、しばしの空中散歩を楽しんだ。
頂上に行ったらすぐ戻る・・と思っていたのに、登山道の入口を見ると心が騒ぐ。
又もや「チョット先まで」と歩き始めた。
10分程歩いた先にある薬師岳にある「この上の空がほんとの空です」の碑
でも、今日の空は雲が厚い・・・
でも、ここまで来れただけで十分。
「つい、そこまで」が、「ちょっと」 「また、ちょっと」とここまで来てしまったが、これで十分満足。
今度機会があったらフル装備で頂上目指そうか・・と、無理な相談をしながら降りてきた。
東北を通って帰ろうと思った時から、「ならば彼女の所に寄りたい」とは思っていた。
が、彼女は忙しい毎日を送っている様子。
早くから予定に入れてもらうのは心苦しいので、直前に連絡しようと。
それで既に予定が入っていれば縁がなかったと諦めよう・・と。
そして数日前に連絡すると「待ってるよ」と嬉しい返事が
午前中の急な安達太良山行きで時間が遅くなったが、何とかご夫婦で作り上げた農園ガーデンに到着。
ご夫婦の温かい笑顔と、真っ赤なリンゴが迎えてくれた
「もう収穫が終わったようよ」との話だったが、立派な葡萄が残っていてくれた。
早速収穫してくださったが、驚くほど大きくて重い!
「素人だから」とは仰るが、いえいえプロより上手で、甘い甘い!
食用菊「もってのほか」の美しいこと!
本当に、こんな綺麗な菊を食べるなんて「もってのほか」だ
菊に申し訳ないような気持ちで食べたが、香りがよくてとても美味しい。
柚子も見事に生っていた。
葉を1~2枚残してハサミで切ると、フワーっといい香りが!
夫は、この立派な窯に興味津々
耐火煉瓦のこと、煉瓦の積みかた、鉄扉のこと、特注カバーのこと、スモークの作り方など、
訊きたいことがいっぱい!
私達には出来ない事だけれど、夢を叶えた話を伺うのはとても楽しい。
慌ただしい訪問だったが、変わらずの温かい歓迎を心から感謝。
ありがとう