風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

ありがとう、北海道

2011-10-08 | 北海道の夏 4年目 (2011)

夕焼けに浮かぶ駒ケ岳(函館山より)


今年は春先から予定外のことが次から次に起こり、
行く直前まで迷っていた北海道への旅だったが、
やはり行ってよかった。

北海道は、
初夏から夏にかけては山菜や花を楽しめて、
実りの秋は美味しいものが目白押し、
秋たけなわの頃の紅葉も見逃せない。
行くたびに、その魅力にはまり、しばらくは抜け出すことが出来そうにない。


北海道の大自然、広い空、澄んだ空気、美味しい食べ物、温かい人、
そのどれもが、今の私に力を与えてくれる大切な存在。

こうして長い間、旅を続けられることに感謝。
旅先で待っていてくれる人がいることに感謝。

北海道のすべてに、ありがとう!

トラピスチヌ修道院、そして函館山からの夜景

2011-10-05 | 北海道の夏 4年目 (2011)
40年前に来た時は、五稜郭やトラピスチヌ修道院は街からずっと離れた場所にあった記憶だが、
今回行って、街の近くにあることに驚いた。
これは私の記憶違い(錯覚)か、それとも40年の間に函館の街が広がっていったせいなのだろうか。




トラピスチヌ修道院では現在60人程の修道女たちが、敬虔な修道生活を送っているそうだが、
内部は見学できないので、その生活ぶりは写真で見るだけとなっている。



どうも最近は教会の厳かな空気に抵抗があって、つい入るのを躊躇ってしまうが、
ここの一般者用の教会は、そのシンプルな佇まいに抵抗なく入って行けた。



そして正面の半円の窓に心が奪われた。

通常はステンドグラスをはめ込むところだろうが、
ここは修道院へ続く景色をまるで絵画のように取り込んでいる。

近くに見える幹は、桜の木だろうか。
この古木が力強く、そして優しく手を広げて、来る人を包んでくれるようだ。

しばらく頭を垂れ、遥か彼方に想いを馳せ、静かに祈る・・・



                                              


そして最後に、ミシュランで三つ星を獲得した《函館山からの夜景》も見逃せない。


昼間の函館の街。
(午後5時までは車で上れる)



暮れなずむ函館の街。



すっかり日が沈んだ函館の街。

両側を海に挟まれた函館の街が、夜の帳がおりると共に煌めき始める。

ミシュランではないけれど、私からも大きな花丸を

函館朝市 元町散策

2011-10-03 | 北海道の夏 4年目 (2011)
せっかくニセコまで来ているのだから、ついでに函館まで足を延ばそうかと、
急遽、旅の延長を決めた。

ニセコを出発したのが午後2時近くになってしまったが、
高速を使わずとも函館には5時半頃に到着。

函館に来るのは、私は40数年ぶり、夫は仕事で1度来ただけなので、
2人とも初めてのようなもの。

ただ私は、今の人気スポット・元町などを観光した記憶はないものの、
青函連絡船から降り立った時の湿気のない爽やかな空気に感動したことや、
トラピスト修道院、五稜郭の記憶がある。
はたして函館は、40年間でどんな変貌を遂げているのだろうか。





1泊した次の朝は、朝市に出掛けて朝食をとることにした。

 
函館と言えばイカ!
市場の釣り掘りでイカを釣り、その場でお刺身にしてもらう。


それをお皿ごと二階の食堂に持って行き、海鮮丼と一緒に朝ご飯。
う~ん、やっぱりウマイ。


その後は、元町・ベイエリア散策。


洗剤コマーシャルや映画でおなじみの《八幡坂》
この坂を、仲良しカップルがスキップをしながら下りていく映像の記憶が蘇えってくる。


 
旧函館区公会堂
1910年(明治43年)に建てられた木造の洋館で、国の重要文化財になっている。




そして最後は少し足を延ばして《立待岬》へ。

ここからは、直ぐ先に下北半島が眺められる。
あまりに近くに見えるので、最初はそれが下北半島だとは信じられないくらいだった。

地元の人に
「こんなに近いのなら橋でも渡せられるかも」と冗談で言ったら、
以前はそんな話も出ていたとか。
あと50年もすると案外実現しているかもしれない・・と、夢は広がる。

尻別川で カヌー&ラフティング

2011-10-01 | 北海道の夏 4年目 (2011)


滞在コテージの庭から眺められた羊蹄山。
滞在5日目にしてやっと全貌を現してくれた。


やっと雨が上がったものの、30年ぶりの記録的な大雨だったので川は大増水。
楽しみにしていたカヌーやラフティングは無理だろうと半分諦めていたが、何と決行するとのこと。
喜び勇んで参加した。

まずカヌー。
豪雨から数日経ったといえども、やはり川は濁って水量も多く、
時折小雨が降る中を漕ぎだした。



雨が降ったり止んだりの生憎の天気だったが、そのお陰で
川面から立ち上がる川霧の幻想的な光景を見ることが出来た。

そして次はラフティング


日本でも指折りの清流が、今日は泥のように濁って流れも速い。

ドライスーツに救命具を着けて万全の身支度を整える。
そして乗る前に、インストラクターから操作注意や危険回避についてのレクチャーを受け、いざ出発。

何度も全身に水をかぶりながら、パドルを「前漕ぎ」「後漕ぎ」と操作。

川の増水で想像以上のスリリングなラフティングに、最後は疲労困憊ながら、
久しぶりのアウトドアスポーツは爽快だった。
ただ明日からの筋肉痛がちょっと心配ではあるが。


ニセコと言えばスキーと言う頭しかなく、
スキーの出来ない私にとって全く縁のない所だと思っていたが、とんでもない。
ニセコでは夏の楽しみが沢山あることを今回知った。


夕食は、滞在施設のご主人が新しく建てた山荘に招待してくださった。

 

1万4千坪もの敷地には手つかずの自然が溢れていて、川まで流れている。

この山荘が出来るまでの話、ニセコの話、そして旅行経験豊富なご主人の話は、
旅行好きの私には楽しくて興味深い話ばかり。

敷地内に流れる川のせせらぎをBGMに、美味しいジンギスカンと楽しい語らい。
ニセコ滞在最後の夜は思い出深いものになった。

心に残るお店に出合う

2011-09-28 | 北海道の夏 4年目 (2011)
ニセコではレストランやカフェの看板を多く目にするが、
閉店時間が早かったり、営業日が限られたりしているケースが結構ある。

友人から「ニセコに行くなら是非お勧め」と教えて貰って行ったレストランは、
最初の日は定休日(週に3日の営業)
次に行った時は満席で断られ
3回目に電話で予約して、やっとOKだった。

2回で諦めればいいものを3回もトライした訳は、ピンときた直感。
で、その直感が大当たり。



部屋の大きな窓からは、羊蹄山が良く見える。


部屋の奥にはグランドピアノが。

特に広くもない店内であれば、通常は定員を多くするためにテーブルや椅子を置きがちだが、
敢えてピアノを、それもグランドピアノを置いている。
こんなところにも、営利に走らない店の姿勢が伺われ、ますます料理への期待が高まる。



そして出された食事。

ニセコの食材を使った何種類もの料理は少量ずつ盛られ、その美しさ、その美味しさに感動!
そしてその安さにも感激!(800円)

その上、デザートケーキ(別料金)の種類が多くて決めかねている私に
「では、少量ずつ盛り合わせましょうか?」と。


2人分で、こんなに沢山盛ってくれた!

バナナケーキ、チーズケーキ、ガトーショコラ、クルミのタルトケーキ、季節の果物入りロールケーキ。
すべて美味しかったけれど、特にお勧めは上質のチョコレートを使ったガトーショコラ。


そして食後、店内のディスプレーを見ていた私の目に入ったのは越智先生の本が3冊。
「私、この先生の講演に行ったことがありますよ」と話すと
「あら、その先生はこのお店にいらしたことがあって、
『ここには7人の天使がいる』と言って下さったのですよ」と。

お客さんが多くて、残念ながらゆっくり話すことは出来なかったが、
ここならスピリチュアルな話をたくさん聞かせてもらえそうな気がした。

ここは週に3日の営業で、残念ながら私の滞在中にはもう開店の日はない。
仕方ない、来年また来よう。
来年が無理なら再来年。
どうか、それまでお店が続いていますように・・・

半月湖⇒ニセコの町を散策

2011-09-26 | 北海道の夏 4年目 (2011)
やっと晴れたので、神仙沼(しんせんぬま)へ!と思ったけれど、
神仙沼までの道路が先日の豪雨で決壊し通行止めになってしまったので、
行き先を変更して、羊蹄山麓にある半月湖に行ってきた。



湖への散策路は「こもれびの森」と呼ばれる針広混交樹林で、樹木の種類がとても多い。
インストラクターの
「単に白樺と言っても〈シラカンバ〉〈ダケカンバ〉〈ウダイカンバ〉などの種類があって、
その違いは・・・」
と詳しい説明を受けながら半月湖を目指す。


すり鉢状になった湖なので、湖に辿り着ける場所は一箇所だけ。

湖畔のそばを一周することは出来ないが、森の中ならば一周出来る散策路が出来ている。
この辺りは紅葉の鑑賞スポットらしいので、また紅葉の美しい頃に来てみたいものだ。


                  

午後は、ニセコの町をブラブラと散策。
まず 「生まれ出ずる悩み」「或る女」などを著した作家、有島武郎の記念館へ。



ニセコは、有島武郎が父から譲り受けた全農場を小作人に無償提供し、
相互扶助の理想郷を実践した場所である。


                  

ニセコ町を車で走っていると、沿道に可愛いカボチャが並ぶ光景を目にする。


ニセコ駅前

お花で飾られた光景もいいが、この黄色いカボチャの歓迎も心和んで楽しい。


                  


夕食は、バルコニーで炭焼きバーベキュー。

北海道産の牛肉とホタテはお店で買ったけれど、
その他は収穫したばかりの新鮮野菜。

こうして火の前に座って食べていると、お腹も心も満たされていく。

野菜の収穫体験

2011-09-24 | 北海道の夏 4年目 (2011)
 

午前中は近くの農園で野菜の収穫体験。
広々とした畑に足を踏み入れ、清々しい空気を感じながらプチ農作業を、
それも一番楽しい収穫の体験が出来るのだから最高!


 
トウモロコシをもぎ取るのは初めての経験。
少しねじってポキッと折る感触が小気味いい。



僅かな時間ながら、こんなに沢山の収穫。


すぐコテージに戻り、もぎ取ったばかりの野菜で昼食を作る。


昨日買っておいたローストビーフ以外は、今とってきたばかりの野菜。
ジャガイモとトウモロコシは茹で、あとは生で。

自分で収穫したばかりの野菜を使って食事を作るなど、都会ではとても考えられない。

新鮮な野菜をほおばり、大地の恵みに感謝する。

ニセコで1週間滞在が始まる

2011-09-22 | 北海道の夏 4年目 (2011)
ニセコには、数年前に観光ツアーで立ち寄ったことがあるが、
蝦夷富士とも呼ばれる雄大で美しい羊蹄山の姿に魅了されたのを記憶している。
が、初日は台風の影響であいにくの曇り空で、羊蹄山の上半分は雲の中。
はたして、その全貌を現してくれるのはいつになるのだろうか。

滞在場所は2階建てのコテージ。
入口は2階から入り、キッチン、リビング、トイレ、洗面所、浴室もはすべて2階、
寝室だけが1階という造りになっていて、最大4~5人は泊まれそうな広さがある。
中でも一番気に入ったのは、広い檜風呂と、自由に収穫して食べられる菜園。



広い浴室の窓からは羊蹄山が眺められる。
檜の香りが何ともいえず心地よい。



菜園にはトマト、エンドウ、ズッキーニ、胡瓜、茄子、葱、人参、etc・・・
その上、嬉しいことに無農薬!


 
ズッキーニの花



メロンも!


朝起きたら菜園で野菜をとり、新鮮野菜で朝食を頂けるという幸せを体験できるとは、
これからの滞在が更に楽しくなりそうだ

札幌から小樽経由でニセコへ

2011-09-20 | 北海道の夏 4年目 (2011)
札幌からニセコへの移動を、定山渓経由で行くか、それとも小樽経由で行くか迷った挙げ句、
少々遠回りになるが、小樽の《旧日本郵船ビル》と《にしん御殿・青山別邸》を見学して行くことに決めた。


まず《旧日本郵船、小樽支店》



《小樽支店》というのだから、もう少し小規模な建物を想像していたが、予想に反して重厚な外観。
ついでにと立ち寄ったわりには見応えのあるものかもしれない・・と、期待が膨らむ。



かつての営業室
太い木を使った柱やカウンターが風格を感じさせる。



会議室
日露戦争後の、南樺太国境画定会議が開かれた部屋でもある。



貴賓室
寄木造りの床、漆喰の天井、菊模様金唐皮紙の壁、鏡付きの大理石暖炉と、なんとも豪華な造り。


そして次は、かつてのニシン漁網元の青山家の別邸という、贅を尽くした豪邸見学


向かって右の玄関はお客様用、左は家族用。



部屋は18室もあり、それぞれの部屋には当代一流の絵師や書家が描いた襖絵が残されている。


この二つの建造物から、かつての小樽の繁栄ぶりが垣間見られ、
その贅を尽くした造りに、ただ感嘆のため息をつくばかり。

そんな歴史の残る小樽の街から一転、
今や外資系の波が押し寄せているニセコの町へ移動
何だか時代を越える旅のようでもある。

札幌 《北海道 開拓の村》

2011-09-18 | 北海道の夏 4年目 (2011)
札幌で以前と変わった事と言えば、駅と《すすきの》を結ぶ地下道が全面開通していたことで、
今回泊まったホテル(札幌グランドホテル)は地下で繋がったので、雨・雪が降っても傘要らず。

地下道のお店のウィンドウショッピングを楽しんでいるうちに、難なく《すすきの》には行けるが、
やはり《大通公園》や《テレビ塔》を見ないと札幌に来ている実感が湧かない。
ということで、帰りは地上の雨の中を歩いて帰った。


大通公園とテレビ塔


自称晴れ女の私だったが、このところの雨続きには参った。
しかし、雨に負けてホテルに缶詰めと言うのも勿体ないので、雨の中をぬって、
以前から夫が行きたがっていた《北海道開拓の村》に出掛けた。


ここは、明治・大正時代に建築された北海道各地の建造物を54ヘクタールもの敷地に移築復元し、
その数52棟というから、もうこれだけで立派な村として成り立つ規模だ。


旧札幌停車場
(現在の札幌駅の前身)



その昔、鰊で財を成した青山家の番屋と自宅
(小樽から移築)



札幌にあった交番
今もボランティアの方が警察官の格好をして、説明をしたり、一緒に記念撮影をしたりしてくれる。



いつもは、この線路を馬車鉄道が走るのだが、今日は台風の為に残念ながら中止。


雨が降ったり止んだりの生憎の天気だったが、
ボランティアのかたが2時間近くも一緒に歩いて説明してくれた。
それも私達二人の為に。
「健康の為ですよ」と笑顔で応えてくれるが、本当に有難い。

急に雨足が強くなって、あたふたと別れてしまったが、
この場を借りて「ありがとうございました」

豪雨の中、富良野から札幌に移動

2011-09-16 | 北海道の夏 4年目 (2011)
富良野に泊まった夜から雨が降り始めた。
せっかく朝一番の《風のガーデン》に行きたいと隣接するプリンスホテルに泊まったのに、
時折窓ガラスに叩きつけるような雨音を聞いたら意気込み消失。
行く気が失せてしまった。

そこで花より団子ならぬ、花よりワインへと変更。


ふらのワイン工場見学。
このブドウはワイン用ではなく、このまま食べる品種。
う~ん、もう十分に甘い。


綺麗な ワイン工場のステンドグラス。
十勝岳連峰を望む富良野の景色のようだ。

但し、ここのワインは全国どこでも販売しているので、
この場所での購入は見合わせた。


この後、札幌へと移動を始めたが、雨足はますます強くなる一方。
下の湯温泉から桂沢温泉に抜ける峠道では激しい豪雨に遭って、
ワイパー全開でも前が見えない程の雨。
それも台風の影響で強風を伴っているのだから堪らない。
時折車を端に寄せ、車体に叩きつけるような雨をやり過ごしたりしながらの移動となった。

無事にホテルに落ち着いた後は、
以前から気になっていた、《すすきの》にあるジンギスカンのお店「山小屋」へ。


ここは、有名老舗料亭《杉ノ目》のオーナーが開いたお店。

炭を入れた七輪にジンギスカン鍋を乗せ、玉葱、もやし、ラム肉の順番でのせる。
この順番が違うと、もやしが焦げ付いたり玉葱が美味しくないと力説する料理人。
たかがジンギスカン、されどジンギスカンだが、やはり美味しいことは大切なこと。



ラム肉(840円)を頼むと、玉葱、もやし、ミニトマトは食べ放題。
こちらから「もう野菜は結構です」と言うまで、次から次にと追加で鍋にのせてくれる。

ニュージーランドからチルドで取り寄せているラム肉は臭みがほどんどないのでいくらでも食べられる。
2人前では足りなく追加を頼んだが、それでも安い。
リーズナブルで、美味しく、居心地良くいられるお店だ。

こんなにお得で美味しいお店なのに、
雨のせいか店内には私達を含め5人だけとは、何とも勿体ない。

美瑛の《青い池》

2011-09-14 | 北海道の夏 4年目 (2011)
3週間程を過ごした道東をあとに、美瑛・富良野を目指す。

富良野や美瑛は何回も行った所だが、北海道へ行けば、やはり外せない場所でもある。
特に私は、美瑛の丘陵地に広がるパッチワークのような畑を眺めるのが大好きだ。


この丘からの風景は、いつ来ても、いつまで見ていても、見飽きることはない。
ここに立つと「また美瑛に戻ってきた」という思いで満たされる。


その美瑛に「《青い池》なるものがあり、口コミで人気が高まっている」という情報を得て、
なんとしてでも探したいと車を走らせた。

その《青い池》というのは正式な名前ではなく、もちろん地図にも載っていない。
手掛かりは「美瑛にある」というだけ。

旭川近くの《とうま道の駅》で訊いても誰も知っている人はいなく
「美瑛の道の駅で訊いてみてください」と、つれない。
次に《美瑛・道の駅》で訊いたら
「白樺街道を真っ直ぐ行った先に、最近立てた看板があります」と。
だんだん手掛かりが絞られてきた。

白樺の街道を走ること20分程で真新しい看板を見つけ、
矢印に沿って歩いて行くと・・・
あっ、見えてきた!


白樺の木立の散策路から、青い色の池が姿を現した。



コバルトブルーの鮮やかさは、絵の具を混ぜたのでは?と思えるほど。



立ち枯れた木々が、この池の神秘的な光景に深みを与える。


更に、池の向こうから聞こえる川の音が気になって、そばまで行ってみると、
そこにも不思議な光景が!!


何と、川も青色!

この池が何故青くなったのかの原因は諸説あるが、まだ決定的なことは分かっていないらしい。
(近くに温泉郷があることも一因しているらしい)

が、原因なんて、いいよ。このままで。
この、原因が不明と言うのが、更に不思議さが増してくるのだから。

何が起こってしまったの?《能取湖のサンゴ草》

2011-09-06 | 北海道の夏 4年目 (2011)
ここ能取(のとろ)湖畔には、赤く紅葉することからサンゴ草とも呼ばれるアッケシソウの群生する地域があるのだが・・・
あまりに景色が変貌しているので驚いてしまった。


辺り一面、乾燥化して雑草が茂り、茶色の土がむき出しになっている。

右を見ても左を見ても、本来の赤いサンゴ草がない。
見えるのは、茶色や黒に変色したサンゴ草ばかり。

今年の、この一変した状況に、ただ唖然と眺めるだけ・・・

                                             
この写真は昨年写したもの

昨年までは、こんな綺麗なサンゴ草の群生が見られたのに・・・
                                          



本来は立ち入ることが出来ないのに、何やら調査しているような2人の姿が。
やはり原因調査でもしているのだろうか。

その時、地元の人らしい男性がノートとカメラを持って近づいて来たので事情を聞こうと思ったら
この地域担当の某新聞社の記者だった。

その記者の説明によると、
サンゴ草保護のために地元の人達が土を混入し、その余った土で湖との境に堤防まで作ったらしい。
その結果がこの状況。

こうして人間が手を加えることで美しい景観が破壊されていく様を目にして、心が痛い。

「土混入はともかく、なぜ堤防まで?」と訝る私に、今度は反対に記者から質問攻めに。
「何歳ですか?」
「何処から来たのですか?」
「ほう、3年前から毎年来ているのですか」
「この状況を見てどう思いましたか?」

さすがプロ、聞き出すことが上手い。
もし新聞に、年配夫婦のコメントが載っていたら、それ・・私かも


                         

無残な姿のサンゴ草を見たあと、口直しではないが、せめて美味しいものを食べたいと
サンゴ草群生地のそばにある旅館に昼食を食べられないかと訊ねてみる。

この《かがり屋》という旅館は、美味しい料理で知られた宿で、
昼食は秋のサンゴ草祭りの期間だけしか食べられないらしい。
が、ラッキーなことに「今から外国人のお客様の予約が入っているので一緒にどうぞ」とのこと。




お刺身定食(1800円)天ぷら定食(1200円)
お刺身には大きなボタンエビとシマエビも!

お魚が新鮮で美味しいのは当然ながら、お味噌汁の美味しいことに感激!
さすが料理自慢の旅館だ。

ついさっきまでは無残なサンゴ草に心を痛めていたのに、
美味しい料理に心が満たされる。

やはり私は、花より団子か?

湖めぐり 《オンネトー》&《摩周湖》

2011-09-03 | 北海道の夏 4年目 (2011)
お天気がいいので少々強行軍ではあるけれど、オンネトーと摩周湖を回ることにした。
滞在型の旅は、こうして天気の具合を見て動けるのがいい。

                        

まず最初はオンネトー



お盆休みと言う事もあるのだろう、いつになくキャンプをする人が多い。
いつもは静かすぎて熊でも出るんじゃないかと心配だけれど、
これだけ仲間がいると心強いよね。



やはり、ここが一番のお勧め場所。
でも水草が年々増えている気がするけど、大丈夫かな?



お天気が良かったので、探索路を歩いて対岸まで歩いて行った。

オンネトーは、お天気に左右されるのは勿論、
見る場所、見る角度、時間によって様々な色に変わっていく、本当に不思議な湖だ。
どうか、この姿がいつまでも変わりませんように・・


次は摩周湖


第3展望台にて。

限りなく青一色の湖水。
この青を摩周ブルーと言うらしい。

この場所に立って湖水を見ていると、身も心も吸いこまれそうになってくる。



そして帰り道に現れたキタキツネ。

食べ物でも欲しいのだろうか、しばらくこちらを見て立ち去ろうとしない。
が、野生の動物に手を出すのはルール違反。
「ごめんね」と、見るだけに。


滞在地 阿寒湖 オンネトー 摩周湖 屈斜路湖 藻琴山 滞在地
走行距離200キロ。

朝の天気具合を見て、朝ドラマを見て、その後ゆっくり出発しても、
こんな欲張りドライブができるのだから、
やはり北海道は見どころ満載

8月14日

温かい歓迎を、ありがとう!

2011-08-31 | 北海道の夏 4年目 (2011)
8月8日、網走郊外に到着。
ここに滞在するのは今回で3回目。



このひまわり畑を見ると「今年もやってきた!」の実感が湧く。


                        


まず最初に、昨年お世話になったNさんに顔を見せると、
「あれー、来るのが遅いので心配してたんだよ」と、温かい言葉が。
嬉しいな、こうして待ってくれる人がいるって。

そのNさんが、近所の人を集めてバーベキュー歓迎会を開いてくださった。


これは、宴も終盤となり網の上が少し寂しい写真だが、
総勢13名が集まると、それぞれが持ち寄った材料は、まるで北海道の物産展のよう!

「自生している貴重な山菜よ」と言われれば口に運び、
「うちのお父ちゃんが釣った魚だよ」と言われれば口に運び、
「去年、美味しいと言ってくれたから持ってきたよ」と言われれば口に運び、
1週間分の食事を口にした感じ。
ふーー


          


そして次の日には、オホーツクの海で釣った黒カレイをくださった。
大きなカレイはお刺身用に皮までむいて、小さめのカレイはハラワタをとって、煮付け用に葱まで添えて。



その日の我が家の夕食は、いつになく豪華!



次の週にはメバルの差し入れ。

「来週は釣りに行く?」
「行く時は前もって知らせてね。夕飯の買い物しないで待っているから」と、
半分本気の冗談を言いながら笑い合う。

有難いな、こうして迎え入れてくれること。
温かい心に、こちらの心も温かくなる。
ありがとう