風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

熊本・天草 最終4日目≪イルカウォッチング・世界遺産の三角西港≫

2017-02-14 | 小さな旅
最終4日目

天草から帰る日の午前中はイルカウォッチングへ。
天草の海はイルカのえさとなる小魚が豊富なことや、
漁業で網を使わないことから多くのイルカが生息しているらしい。

イルカに出会える確率は相当高いと聞きながらも、やはり実際に見るまではちょっと心配・・
と、別の船から連絡があって「たくさん現れているよ」とのこと

 
いるいる
すごい数
少なくとも100頭以上はいるようだ。


船の底を通って、右に左にと船にじゃれつく。
「餌づけでもしてるの?」と思わず訊いたら
「そんなことする必要がないくらい、ここはイルカの好む魚が豊富なんです」とスタッフが笑った。
そして、「ここには100頭の群れと200頭の群れがいるので、多い時は両方の群れが現れる時もありますよ」とも!!

船上のお客さん(私達を入れて5人と少なかった)は、イルカの動きに合わせて
船の中を右に行ったり左に行ったり大興奮。
今までイルカは結構見てはいるけれど、こんな沢山の群れを間近で観るのは初めて。
波も静かで船酔いもなく、大満足のイルカウォッチングだった

                        

世界遺産 三角西港
2~3年前に「明治日本の産業革命遺産」として登録されたうちの一つ「三角西港(みすみにしこう)」
実はココに来るまで、三角西港が世界遺産に登録されているとは知らなかった が、
石炭の輸出港として近代日本を支える役目を果たしたということだ。

 
天草の石工たちが施工した埠頭はいまも原形のまま残り、かつての海運倉庫は喫茶店として利用されている。

 
当時の主だった建造物も復元されて、往時の繁栄した街の様子がわかる。

                        

空港で美味しいもの

ガイドブックで知って以来、気になっていたソフトクリーム
熊本の銘菓「陣太鼓」のお店で販売しているが、熊本の中でも限られた場所でしか食べることが出来ない。
空港のお店で食べられることをチェックしていたので、空港に着いてすぐにお店へ。

寒いし、まず一つ買って2人で食べてみると
「美味しい!」
「もう一つ食べようか!」と、2人の意見が一致。
ソフトクリームの中に小豆と求肥(陣太鼓のお菓子)が入って絶妙な甘さ


今回の旅はお天気に恵まれ、美味しいものも沢山食べることもでき、宿も二重丸◎
充実した旅を無事に終えられたことを感謝しつつ、熊本の復興を願いながら帰途についた。

熊本・天草 3日目≪天草四郎を辿る・ピザ作り≫

2017-02-12 | 小さな旅
3日目

天草に来たからには「天草四郎の足跡などを辿りたいなぁ」と言うことで、
上天草は大矢野町にある「天草四郎メモリアルホール」へ。


建物が凝ったデザインで立派なので、期待いっぱいで入館した。
が、中身はちょっと期待はずれな部分も・・・

館内は撮影禁止なので写真は写せないし、キリスト教関連の説明が多くて、
肝心の天草四郎に関する資料が少ない。

館内のスタッフに「もっと知りたいこともあるので、他に詳しい史料のあるところは?」と尋ねると
「天草四郎については詳しいことが分かっていない」と。
確かに、若干16歳にして「自由と平等」を求めて蜂起した民衆達の「総大将」となり、
数ヵ月後には3万7千人全員が皆殺しになったのだから、詳しい証言などは残っていないのだろう。

今も「美少年だった」とか、「天草四郎は2人いた」とか、「伝説上の人物だ」などと謎が多いが、
両親の名前や出身地も分かっているという。
天草に行きながらも、私の中では「???」が解けないままの天草四郎だった。

                        

ランチはイタリアンレストランで、ピザ作り体験も兼ねて。


「好みの具を乗せてください」とのことだったので、
好きなチーズは多めに、美味しいベーコンも沢山、野菜も、ハムも・・と、乗せているうちに山盛りになった。
窯で焼いてくれたシェフが「具が多すぎて火が通りにくい」と、
上からバーナーで焼いたりして苦労しているみたいで・・・
欲張ってスミマセン

私が家で作るピザと違うのは、具を乗せた最後にオリーブオイルをかけること。
シェフの説明では、「そうすることでそれぞれの味がなじむ」ということだ。
そして、そのあとにパルミジャーノ・レッジャーノを削りかけた。


ピザの他に、パスタとサラダとパンもあり、
さすがの私もお腹がいっぱいでサラダとパンは食べられなかった。

                        


天草の島をつなぐ「天草五橋」の1号橋に並行して、新1号橋が建設中。
夫のたっての希望で近くまで行ってみた。
こうして結構な近さで建設途中の橋を眺められるのも、そうあることではない。
「近代の技術は凄いものなんだなあ」と感動しながら眺めた。

                        

 
宿には大浴場のほかに、貸し切りに出来る露天風呂が3つある。
寒い季節の温泉は、つい長湯になってしまう
海を眺めながら一人きりで入る露天風呂に満足

熊本・天草 2日目≪A列車に乗って天草へ≫

2017-02-10 | 小さな旅
2日目

 
熊本から天草に向かうために、熊本から三角まで特別列車・A列車に乗った。

 
 
天草に伝来した南蛮文化をテーマにした車内は、落ち着いた木部やステンドグラスを駆使し、
BGMにジャズを流し、何とも優雅な気分にさせてくれる。


三角から天草・松島まではジェット船で20分で到着

                        


ランチは4号橋のそばにある食堂で、海を眺めながら頂く。
食後にこの砂浜を散策したが、青く澄んだ海にボートがプカプカ
春のような暖かい日差しの中、波打ち際に立っていると時間を忘れそう
夏にまた来たいな

  
夫は天草の地鶏「天草大王」の親子丼 私は海鮮丼(どちらも1500円位)
海鮮丼も美味しかったけれど、天草大王の親子丼(夫の分を少し味見)が私好みの味でとても美味しかった!

                         


旅館のご主人がタイから輸入したというトゥクトゥクで、夕焼けの綺麗な高舞登山(たかぶとやま)に連れて行って下さった。
このトゥクトゥクは日本で2台しかなく、1ヶ月前に購入したばかりの新車。
小さく見えるが、運転手を入れて7人も乗れる。
ビニール製の幌の囲いがあるので寒さも感じなく、景色がよく見えるのがいい


夕焼けの茜色に染まる天草の海
急な依頼にもかかわらず気持ちよくトゥクトゥクで連れてきてくれたことに感謝し、
しばし天草の島々の美しさに酔いしれた。

                        

この宿の夕食の豪華さ、美味しさに感動!
 
でっかいワタリガニが1人1杯!
おまけに身を取りだすのが苦手な夫の為に、仲居さんが付きっきりでカニもエビも剥いてくれた。
その後もサラダ、汁物、茶碗蒸し、蒸し物、蟹グラタン、鯛の煮付け、カレイの揚げ物と続き、そのどれもが美味しい

 
お腹いっぱいなので、ご飯はパスしようと思っていたら、仲居さんが「皆さんに評判のいいカニ雑炊です」と、
それに「女将が作ったデザートもあります」と

私の別腹は相当大きいらしい。
カニ雑炊もデザートも全部お腹に収めた。
が、く・る・し・い

熊本・天草へ 1日目

2017-02-08 | 小さな旅
2月初旬
早朝5時45分にタクシー予約。
羽田を8時過ぎに出発し、熊本に向かう。
熊本・天草への旅は、お天気に恵まれた4日間だった。

                            
1日目
熊本空港からリムジンに乗って、熊本市街には11時頃に到着。
ホテルに荷物を預けて、すぐに予約しておいた馬刺し店に直行


ランチメニューの中で馬刺しが一番多いという「馬刺し定食」を注文(2800円)
ヒレやタテガミなどの珍しい刺身が5種と、馬肉と野菜の煮物などのセット。
馬刺しの中では、ヒレが柔らかくて私好みで、タテガミも不思議な食感。
昼間なのでアルコールなしだったのがちょっと残念。

                            
熊本城
まず、熊本城の全貌を見たいと、お城を見渡せる市役所14階の展望室へ行った。


最初に目に入ったのは、一本の隅石で辛うじて倒壊を免れた飯田丸五階櫓の痛々しい姿。
(現在は鉄骨の仮受構台で支えられている)

それに、市役所展望室の大部分が被災届けの受付所になっていて、順番待ちの人たちの列が出来ていることも、
まだまだ地震被災の状態から抜け出せていない熊本の姿を見た気がした。

その後はいよいよ城内へ・・・と思いきや、その殆どへは立ち入り禁止
8年ほど前に復元完成したばかりの本丸御殿大広間(西南戦争で焼失されていた)だけは大丈夫だろうと思っていたけれど、
それも被災して見学出来ず。
近くにある旧細川刑部邸も見学不可能・・・
ふっこう割引きも終わった今、観光に来ている日本人は少なく、
春節も重なって、その多くは外国人ばかりのようで・・・

 
二の丸駐車場からの熊本城入口も閉鎖されていて、その先には石垣が崩れて悲惨な情景が・・・

 
どこに行っても、立ち入り禁止の先には崩壊した石垣や建造物が・・・


大天守と小天守は、屋根瓦も鯱鉾も崩れ落ちた無残な姿だが、
案内してくれたガイドさんの話では、
「石積みの部分は崩れているが天守閣自体は2年後くらい先には修復できるので見学可能になるだろう」とのこと。
崩壊の大きさを目の当たりにしてショックを受けていたが、少し先に希望の明かりが見えた気がした。

が、全体の修復は20年も30年も先になるとか・・・
その話を聞いた時、夫と思わず顔を見合わせ
「その頃は私達、生きていないよね」と、同じことを呟いた。

                        
    

五高の英語教授として熊本に住んだ夏目漱石の旧居
ここも地震被害のために見学不可能で、庭先から観るだけ。  


同じく五高の教授だった小泉八雲の旧居
ここは、見学時間を僅か5分過ぎていたために見学出来ず・・・
因みに、今までここを3回訪ねたのに、時間外だったり休館日だったりで入館出来ずじまい。
よほど私、縁がないらしい・・・

                            


熊本名物の太平燕(タイピーエン)
具沢山ちゃんぽんのようだが、麺ではなく春雨が入っている。
ランチを食べ過ぎて夕食時にお腹が空かないので、これで十分だった。