風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

旭岳 チングルマの群生!!

2016-07-26 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月14日
2日前の「雨竜沼湿原」登山をきっかけに、山に登るのを止めることにした私達だが、
やはり山の花の魅力は捨てがたい。
特に、私の大好きな「チングルマ」の群生を見なければ北海道に来た意味がない!!と
やってきたのは旭岳。


ここはロープウェイで5合目まで登ることが出来るし、
その一帯を散策するだけで花を楽しむことが出来る。
(更に「裾合平(すそあいだいら)」まで歩くと最高のチングルマ群生を見られるのだが、ここは無理せず)



予想通りの快晴に恵まれて、旭岳も全貌を現している!



散策路を時計回りに歩いた先の案内板
殆どの人が「姿見の池」方向の右に進むが、ここを「裾合平」方向の左に少し進むと・・・


 
わぁ~咲いていた~~
チングルマ(珍車・稚児車)は小さな可憐な花だが、群生になると、その存在感を増してくる。


 
  


 
≪エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)≫


 
≪イワブクロ(岩袋)≫


雪渓の前には≪ウラジロナナカマド(裏白七竃)≫
これが9月になると真っ赤に紅葉して、一気に秋が深まってくる。


  
≪アオノツガザクラ(青の栂桜)≫と、≪シラタマノキ(白玉の木)≫と、≪コケモモ(苔桃)≫
似ているけれど、同じではないんだよね。

 
≪キバナシャクナゲ(黄花石楠花)≫と、≪ミツバオウレン(三葉黄蓮)≫

  
 
 

チングルマだけでなく、次々に色とりどりの多種の花が目に入ってくる。
出来るものなら、こんな場所に住んでみたい・・・

         

花だけでなく、北海道の最高峰の旭岳も雄大だし、散策路にある池の姿も美しい。


「擂鉢池(すりばちいけ)」
雪が結構残っていた。


「鏡池」


「擂鉢池」と「鏡池」を両方合わせて「夫婦池」とも呼ばれる。


散策路のそばには雪が結構残っているので、観光客(韓国)の子供たちが雪遊びに興じていた。


そして、「姿見の池」に映る旭岳
ここからの眺望は、何度見ても感動
池には雪が残っているので旭岳の全貌が映り込めないが、この眺めもまた美しい。


姿見の池のそばですれ違った一団、大きなカメラを持っているな~と思っていたら
女優の壇〇さんの撮影隊だった。
 
休憩を兼ねて、その様子を見せて頂いて、写真もパチリ
それにしても、女優さんでも大きなリュックを自分で背負ってくるんだな~と感心した。


歩いて1時間ほどの散策路を、今日は4時間かけてゆっくり楽しんだ。
チングルマは勿論のこと、その他にも花々が咲き乱れ、
ここは正にカムイミンタラ(アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」)
こんな美しい場所がロープウェイで、楽して来ることが出来るのだから
こんな有難いことはない。
山に感謝 花に感謝 ロープウェイに感謝

雨竜沼湿原 2/2 ≪予想外の出来事続出≫

2016-07-23 | 北海道の夏 9年目(2016)

湿原木道から更に30分ほど登った先にある「雨竜沼湿原展望台」からの眺望
湿原の中に大小の沼を一望に眺めることが出来る。

今回のトレッキングでは、最初から予想外のことばかりが起きてしまった
その経緯を反省と共に、今後に生かせるように記しておくことに・・・


駐車場のあるゲートパークへの道路、これが想像もしていなかった悪路。
細く長い砂利道には、「落石注意」「がけ崩れ注意」などの標識多く、
時には崩れかけている場所に赤いロープの注意喚起。
道を間違ったのでは・・・? の不安と共に、車を進めること30分以上。
やっと駐車場についた時にはホッと胸をなでおろしたものだ。


次の予想外は、カメラにバッテリーを入れ忘れていたこと。
前の晩に充電しようとコンセントに入れっぱなしだったのを思い出した。
幸い夫のカメラがあったものの、これもバッテリー残量が少なめ。
「まあ、ないよりマシ」と、貸してもらう。



更に次の予想外は、あまりに険しい登山道。
滑りやすい岩がゴロゴロの急坂を登っているうちに夫の膝が悲鳴をあげて、予想外の途中撤退。
さて私はどうしよう・・と迷ったが、その後は私一人で登ることになった。


そして更に、、険しい登山道は湿気が多く風が通らないので小さな虫が半端なく多い。
ネット付きの帽子を被っていたけれど、顔・首・手の20か所ほど刺されて
痒さと腫れで数日間悩まされてしまった。


更に更に次の予想外は、持参した飲料水が早めに底をついてしまったこと。
帰りに休憩した湿原テラスで、隣り合った中年男性と、大きなリュックを背負った若い男性に、
恥を忍んで水を乞い頂いた。
あれがなかったら、熱中症で倒れていたかも・・・
暑い日の登山には最低1リットルの飲料水が必要だと思い知った。


そして最後の予想外は・・・
沢を渡る時にバランスを崩して後ろに転倒し、水浸しになったこと。
幸いリュックがクッション代わりになったことで強打は免れたし、
暑い日だったので濡れても寒くはなかったし、直ぐに乾いたので助かったが
原因は、浅い沢を甘く見ていたことと、
沢の途中、小さな石の上に立ったままで手袋を外したりと余計な動作をしたからだと思う。
沢を渡る時は用心に用心を重ね、余計な動きはしないに限ることを痛感。



今回は素晴らしい景観の湿原を歩くことはできたが、
想像以上の過酷な登山に、自分たちの体力の限界と老いをつくづく感じた。
もう登山は止めようと、2人の意見が一致。
これからは無理のない範囲で山を楽しもうと決め、
今回は記念すべき(?)「登山をやめる決心日」となってしまった 
その後、夫が「最後にもう一度、裾合平(すそあいだいら)に行きたい」と小さな声で言っているが、無視を通している。
まあ、いい潮時だったのだろうね 

雨竜沼湿原 1/2 ≪花と沼の美しさ≫

2016-07-21 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月12日
以前から気になっていた雨竜沼(うりゅうぬま)湿原。
最初にこの存在を知ったのは7~8年前だが、なかなか行くチャンスがなかった。
今年こそ、滞在先からは日帰りで行けそうだし・・・と、おにぎりを持って出掛けた。


8時30分
管理棟に立ち寄ると、「ヒグマに対する注意書き」を渡され、
入山届けの提出を求められた。
「ん?湿原に行くのに入山届け?」と不思議に思ったが、
それが何を意味するのかは・・・登山道に入ってから思い知ったのだ。

私はここに来るまでは「湿原」ということで低地をイメージしていたが、それが大間違い。
登山口から湿原までの高低差300mを3キロの登山道がつないでいる。
それを2時間前後かけて登るのだが(私は2時間30分かかった)
その道には岩がゴロゴロ、おまけにジメジメしているので滑りやすい。
更に、道がぬかるんで湿気が多いので小さな虫(蚊・アブ・ブヨ)が多い
これは明らかに過酷な登山そのものだ 



登山途中にある「白竜の滝」
写真では見づらいが、真ん中辺りに綺麗な虹が掛かっていた。



二か所ある吊り橋は、足元が透けて結構なスリル感あり。
この辺りまでは二人とも頑張って登ってはいたのだが・・・



登山道の中間辺りに来た時、夫が「膝が痛いから引き返す」と言い出した。
夫は昨年の赤岳登山の時に膝を痛めたことがあるので、無理は禁物。
私はと言えば・・・せっかく此処まで来たからには一人であっても行くことを選択
登山口で3時に待ち合わせを決めて別れた。
(結局、登山口に辿り着いたのは3時半を回っていたが)

そして、その後の登山道は「険竜坂」と名前がある通り、何と険しいこと!
登山口から湿原入口までの標高差は300メートルしかないのに、暑さもあって相当堪えた
10歩登っては休み、また10歩登っては休みを繰り返し
やっとのことで湿原入り口に辿り着いた



木道に入る前に、湿原の自然環境を守るために沢の水で靴底を洗い
いよいよ湿原に入る


 
 
木道の周囲にはワタスゲやエゾカンゾウなどの他に、色とりどりの花が迎えてくれ、
正面に見える南暑寒岳(左)と暑寒別岳(右)には、まだ雪渓が残り、
青い空と連山を水面に映す沼。
右も左も、前も後ろも、空も足元も、何処を見ても美しい。
頑張ってここまで登って来てよかった~と、心から思った。


 
≪タニウツギ(谷空木)≫のピンク色が美しい。

 
≪ワタスゲ≫
ここのワタスゲは大きくて、ワタも多い。


≪クロバナハンショウヅル(黒花半鐘蔓)≫


黄色の小さな花は≪ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)≫
黄色の大きな花は≪シナノキンバイ(信濃金梅)≫


≪イワイチョウ(岩銀杏)≫


≪ギョウジャニンニクの花≫だと思う。


≪チングルマの綿毛≫

                        

花ばかりではなく、この湿原の中に大小700もの沼・池塘(ちとう)があり、
その美しさは花に劣らないほど。

 
 
 

晴れ渡り、風もなかったので空が水面に映り込み、その美しいこと!
途中で言葉を掛け合ったご夫婦が
「ここの良さの一つは、人が少ないことなんだよね」と話していた。
平日だったこともあるだろうが、確かに寂しいくらいに人が少ない。
マイペースで歩きたい私にとっては、この上ないこと。
花から、山から、空から、エネルギーチャージ

途中で引き返してしまった夫にも見せてあげたい、
それに、あの人にもこの人にも見せてあげたかった・・・と、みんなの顔が浮かんできた

石狩「はまなすの丘公園」 & 岩見沢「ばら公園」

2016-07-19 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月5日
ハマナスの花の咲き乱れる眺めを楽しみに、石狩にある「はまなすの丘公園」に行った。


 
散策路は、木道があったり、ロープを張っただけだったり。
平坦な道なので歩きやすい。


 
≪エゾノレンリソウ(蝦夷連理草)≫ と、≪エゾノカワラマツバ(蝦夷川原松葉)≫
「エゾノレンリソウ」は「ハマエンドウ」とそっくりで、区別しにくい。


 
≪ハマヒルガオ(浜昼顔)≫と、≪エゾニュウ(蝦夷ニュウ)≫
蝦夷ニュウの「ニュウ」はアイヌ語で「苦い」という意味で、茎の部分は食べることが出来るらしい。


 
ハマナスだけでなく多種のお花が咲いてはいたが、残念ながらハマナスの開花は終りに近かった。
ハマナスの開花期間は結構長くはあるが、やはり一斉に咲きだす頃が一番綺麗なので、
もし来年再訪するのなら、6月下旬(25日位)がいいのでは・・・と感じた。

                        

7月7日
江別へ行った際に、岩見沢の「ばら公園」へ立ち寄ってみた。


 
 


バラはすでに終わりに近いか・・・と心配しながら行ったが、まだまだ多くの花が咲いていた。
北海道の気候がバラに合っているのか、関東地方よりも開花期間が長い気がする。

                        

7月初旬に悲しい連絡があり、しばらくは外出する気持ちも起きなかった。
が、各地の花便りを耳にするうちに「ヨイショ」と腰が上がり、
花を求めて出歩く日が続いている。
 
花はいい。
心ざわつく言葉も発しないし、じっと其処にいるだけで、静かに優しく心を癒してくれる。

オープンガーデン巡り

2016-07-17 | 北海道の夏 9年目(2016)

6月28日
江部乙(えべおつ)という町でオープンガーデンを実施しているという新聞記事を見て出掛けた。

江部乙という町は早春(5~6月)には菜の花畑が広がり、その美しさに訪れる観光客が増えている。
最近、「日本で最も美しい村」連合会に加盟したそうだ。
(北海道で「日本で最も美しい村)に加盟しているのは美瑛町など8ヶ所)
それに北海道は今まさに花の美しい季節なので、
どんな庭が迎えてくれるのだろうと期待でワクワク。

         
   
 
 
 
お庭を公開しているお宅は6軒で、地図を手に車で移動しながら見て回る。
どのお宅もそれぞれに工夫が見られ、オーナーのこだわりを感じる。



中で一番印象に残ったのが2軒目に訪問したお宅。
周囲に広がる畑を借景に、スッキリとしたお庭。

 
そこで奥様に色々とお話を伺う中で、私が遠くから来たことが分かったからだろうか
お宅の2階ベランダまで通してくれて、そこからの眺めを楽しませてくださった。

そして、帰る時は「また何時でも寄ってくださいね」と嬉しい言葉を頂いた。
今の滞在地にいる間に、まだお花の咲いている間に、また伺いたいと思っているが・・
ちょっと遠いので、その再訪はまだ叶えられていない。

バースデープレゼントは、帯広1泊旅

2016-07-09 | 北海道の夏 9年目(2016)
6月下旬
今年の夫の誕生日プレゼントは、帯広の1泊旅行にした。
昨年は帯広から霧多布を通り野付半島までの3泊旅行だったが、
今年は礼文島に行ったばかりなので短縮。
その短い1泊2日なのに、なんと2日間とも雨。
晴れ女の私の神通力も、このところ全く効力なしだ

往路は帯広のホテルに早めにチェックイン。
すぐに六花亭・帯広本店に行き、カフェで一休み。
夫はバースデーの特典利用(ケーキと飲み物無料サービス)
私は大好きなモンブランとアイスクリーム。


誕生日特典のケーキ(抹茶チーズケーキ)と飲み物(イチゴミルク)
これが無料だなんて、さすが六花亭は太っ腹

その後は、お祝いのディナーを!と街に繰り出したものの、
雨の長距離運転(ランチの時間を入れて6時間を私一人で運転)で疲れ果てていたので
デパ地下でお寿司を買ってきてホテルでの部屋食にした。
なんとも侘しいお祝いディナーとなってしまったが、
寄る年波の体力ではこれが精一杯(許せよ旦那様)

                            

さて、次の日は小雨が降ったり止んだりでスッキリしない天気。
だが、せっかく帯広まで来たのに、このまま帰るわけにはいかない。
ということで「十勝千年の森」へ


ちょうど、入場口に着いた頃には雨が上がっていたので、
ずっと以前から気になっていた「セグウェイ」に乗ることにした。



「セグウェイ」は、アメリカの発明家が開発した電動立ち乗り二輪車。
立ったままの体重移動とハンドルを小さく操作することで、前後左右を自由自在に動くことが出来る。



最初は立つだけでも恐る恐るだったのが、
ものの5分も乗ると動きがスムーズになってくる。
立ったままで風を切って走る感覚が楽しくて病みつきになりそう
我が家にも1台欲しいな~と思ったら、価格が100万円と聞いて驚いた。


さて、肝心の「千年の森」の中は・・・

 
≪ギョウジャニンニク(行者にんにく)≫(別名アイヌネギ)の花



≪レイジンソウ(怜人草)≫
楚々とした美しい花だが、トリカブトの仲間でもある。


 
≪シモツケソウ(下野草)≫と、≪ヤマブキショウマ(山吹升麻)≫
開花はあと数日後のようで残念・・・



小雨で寒かったこともあってか、お客さんも少なかったし、花も少なかった・・・
が、ここはフラワーガーデンではなく、あくまでも「森と草原」がメインなのだから
この自然の姿がいいのかもしれない・・・ね。


                         


今回の忘れられない思い出は、何といっても「セグウェイ」に乗ったこと

せっかくのバースデー旅行が雨になってしまったけれど、
「セグウェイ」に乗った時に雨が上がってくれたこともラッキーだったし、
いつも遠巻きに眺めるだけだった乗り物を乗りこなせたことが嬉しかった。
それに、この10年程は自転車にも乗ることがなかったので、
あの風を切って走る感覚は久しぶりで爽快だった

初めて馬上の人となる

2016-07-07 | 北海道の夏 9年目(2016)
滞在しているファームの中で、乗馬体験が出来ると言うので、早速申し込みをした。
夫は、8~9年前に乗ったことはあるが、私は初めて。

馬も牛も触ったことないけど大丈夫かな?
この年齢でも大丈夫かな?
運動神経まったく無しでも大丈夫かな?
と心配することばかり。

でも、このチャンスを逃すともう一生乗ることはないだろうと一大決心し、
馬上の人となった。


馬は道産子の雌。
まず左足を鐙に乗せて、ヒョイと自転車に乗る要領で跨ぐ。
サラブレッドのように大きくはないが、それでも馬の背に乗ると視界がぐんと広がって眺めがいい。



「肩に力を入れないで、腿の内側で体を支えてください」との指示に、
馬の歩みに体を任せようと思うのだが・・・どうしても力んでしまう。
その時には感じなかったが、そのあと数日は体中の筋肉が痛くて痛くて。

「毎週来ると、一人きりで乗れるようになりますよ」とは言ってくれるし、
夫も「また行こう」と乗り気だが・・・
さて、筋肉の痛みに耐え続けられるかな 

礼文島 5日目(最終日) 稚内⇒オロロンラインを走って⇒滞在地

2016-07-05 | 北海道の夏 9年目(2016)
6月16日
稚内の宿を9時に出発。
来た時と同じオロロンラインを通って滞在地へ


礼文島に行っている間は全貌を見せなかった利尻富士が、帰る最終日になってまた姿を見せた。
2日間降った雨が雪になったのだろうか、往路の時よりも雪渓の部分が増えた気がする。 



利尻島が一番近い場所に寄ってみようと立ち寄った。

利尻島があまりに近くに見えるので
「泳いで行けそうだよね」
「いや、無理じゃないか」
と話しているうちに、ふと横を見ると「利尻島までの達成記念碑」が目に入った。
説明によると20時間弱で遠征に成功したという。
こんな近くに見える島を見ていると泳ぎの達者な人は泳ぎたくなるはずだ。
無謀にみえる思いに挑戦する人がいることに喝采を送りたい。


                        

ランチは、羽幌にある「北のにしん屋さん」で。
ここは新鮮で安いと評判のお店で、数年前に来たことはあるが、
その時は定休日で食べることが出来なかったのだ。
数年来の願いが叶って、やっと食べることが出来た。

 
ランチは、私は左のウニの小丼ぶり(850円)、夫はウニ・ホタテ・鯛の3色丼ぶり(750円)
今日のウニは私の好きな塩水ウニを使用していたのでラッキー!
それにしてもお味噌汁までウニ入りで、小ぶりの器ながら何という安さ!



鮮魚コーナーで買い物も。
勿論、一番にウニを買ったのは言うまでもない。



殻が割れたツブ貝が大盛りで380円だった!
店員さんが「殻が柔らかいから新聞紙を重ねて押さえると割れるよ」と教えてくれたが、
なるほどその通りで簡単に割れる。
大きいのはお刺身に、その他は味噌汁と煮物に。
煮物は一度で食べきれなかったので、そのあとに卵を入れてツブ丼にと美味しく食べた。
ただ、割ったり、身を取りだしたり、アブラ(船酔いのような症状が出ることあり)を取り除いたりが面倒ではあるが。

                        


復路の「オロロンライン」には≪エゾカンゾウ(ゼンテイカ)≫が咲き始めていた。

「礼文島にもう一度」の思いで出掛けた5日間。

お天気はイマイチだったが、花も沢山見ることが出来たし、
50年ぶりにメノウ浜に行けたし、
今まで行ったことのない「ハイジの丘」にもいけたし、
忘れられない思い出がまた出来た。
やはり思うだけではなく、「行動ありき」と感じた5日間だった。

礼文島 4日目 「北のカナリアたち」ロケ地⇒知床⇒桃岩トレッキングコース⇒香深フェリーターミナル

2016-07-03 | 北海道の夏 9年目(2016)
6月15日
朝、宿の車で「差閉(さしとじ)」まで送っていただいて、
映画「北のカナリアたち」のロケ地に立ち寄った。



映画の舞台である岬分校
映画の為に、この利尻島を望む場所を選んで校舎を建てたということだ。



教室に入るとヒロイン吉永さんのバーチャル映像が!
まるで本人が立って話しているみたいで驚いた。

その後は一端「知床」まで歩いて「桃岩展望台」までのトレッキングコースに入った。

                        

歩き始めこそ道は良かったが、その後は悪くなる一方。
ヌルヌルと粘土のようにぬかるんでいるので、滑りやすい。
実際、滑って転ぶ人を何人も見かけたので、私も滑らないように一歩一歩と足元を確かめながら歩く。


 
この「桃岩歩道」は、礼文島の中でも屈指の花畑が広がる所。
お天気のいい日に歩きたいと最後に残しておいた。
それにお花だけでなく、その一帯の景色も、それは素晴らしい。
断崖絶壁が連なる西海岸、振り向けば海の向こうに利尻富士、
そして散策路の周囲には花が咲き乱れる。



元地灯台



昨日歩いた「メノウ浜」の海岸線



残念ながら今日の利尻富士は上半分が隠れてしまっている。


  
  

私はお花も楽しみではあるが、この景色が大すき。
岩肌と緑のバランスも美しいし、なだらかな丘陵も歩くごとに変化が見られて見飽きない。



レブンコザクラ(礼文小桜)
礼文島固有種と思われていたが、最近、利尻島でも見られたらしい。


 
レブンキンバイソウ(礼文金梅草)(礼文島固有種)
蕾の時には黄緑だが、開花するにしたがって黄色が強くなってくる。
花びらに見えるのはガクで、花弁は内側にある短冊状のもの。


 
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)
キンバイソウに似ているが、この花は八重ではない。


 
チシマフウロ(千島風露)



レブンハナシノブ(礼文花忍)


 
レブンソウ(礼文草)(礼文島固有種)



イブキトラノオ(伊吹虎尾)も咲き始めていた。


 
場所はハッキリと言えないが、ある場所で≪レブンアツモリソウ≫を見つけた!
昔はよく見かけたと言うが、盗掘されて今は限られている場所にしかないという。
このアツモリソウが増えて群生になれば素敵なんだけれど


  
  
  
  
 

6月はまだ草も花も背丈が低いし、派手な花はないが、
冷たい風の中でも健気に咲いている花が愛おしく感じる。

花に誘われ、鳥の声に元気をもらい、トレッキング・ポールに支えられての6時間(昼食を入れて)
歩くのが嫌いな私が、あんな雨上がりのヌルヌルとした悪路を良く歩き通したものだ。
「今度また」がなくなりつつある年齢だからこそ、こうして頑張れたのかもしれない。
2人とも怪我もなく無事に最後まで歩けたことに安堵と感謝。

                        


礼文島からの最終便フェリー(17:05発)で稚内に向かい、稚内駅の近くで宿泊。
(今日の歩いた歩行数は25,000歩!!)


礼文島 3日目(後半) 礼文林道⇒ハイジの丘⇒香深港フェリーターミナル

2016-07-01 | 北海道の夏 9年目(2016)

福岡のご夫婦の車で、礼文林道の入り口まで乗せてもらって、
いよいよ林道を歩き始めた。
すぐに、いろいろな花が目に入ってくる。


≪マイヅルソウ(舞鶴草)≫と、≪ツリガネニンジン(釣鐘人参)≫



≪ネムロシオガマ(根室塩竃)≫と、≪レブンシオガマ(礼文塩竃)≫


 
≪コケモモ(苔桃)≫と、≪イワツツジ(岩躑躅)≫



 
 

その他にも、いろいろな花が咲いていた。
もう半月もすればレブンウスユキソウも満開になるだろうし、
その後も次から次に違う花が咲き出してくる。

ここは桃岩道と違って道幅も広くて歩きやすいので年配者でも来やすいし、
体の不自由な人はタクシーでも来てくれるらしい。
(ただし健常者の車進入はダメ)
でも歩いてこそ草木の中や足元に花を見つける楽しみがある。

お花を見つけながら歩けるのも元気ならではのこと。
もっと足を鍛えて元気でいなければ


                        


ウスユキソウ群生地まで行ったものの、まだ蕾ばかり。
ちょうど雨も上がってきたので、その先の礼文滝方面に行くことにした。
宿のかたに「礼文滝」に行く途中の「ハイジの丘」にウスユキソウが満開という情報を聞いていたのだ。



背丈の高い笹の道を通って、先を目指す。



転がるような急坂を上り下り、沢を渡り、歩くこと1時間弱。
「ハイジの丘」に到着 



≪エゾツツジ(蝦夷躑躅)≫が満開


 
≪ウスユキソウ(薄雪草)≫も満開
星のような形が可愛い!



≪クロユリ(黒百合)≫も、咲いたばかりの綺麗な状態。
やはり此処は礼文の中でも高地なのだろう。



≪ゴゼンタチバナ(御前橘)≫も満開



あの川を挟んだ山肌に点在する白い花の正体が気になる。
夫は「もしかしたらアツモリソウかもしれないぞ」と気になることを言う。
が、あの大きさから考えて多分「ネムロシオガマ」のような気がする。

いつか傍まで行って確かめたい・・・と、またもや私の好奇心がムズムズするが、
今回はここらで止めておこう。



この先に礼文滝があるはずだが、雨上がりで道も滑りやすいので、ここで勇気ある撤退。
自分の年齢を考えると無茶はできない。

その後は、来た道を引き返し林道入り口まで歩き、
更に香深港フェリーターミナルまで歩き通した
(結構歩いたと思ったが、今日の歩行数は13,000歩)