風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

散歩はいつも、キングスパーク

2010-02-18 | オーストラリア 春のパース (2010)

バウバブの木

バウバブという木の存在を知ったのは《星の王子さま》という本の中だったが、
実際に見たのは今回が初めて。

高さが10メートル以上にもなり、幹の下の部分がボトル状に肥大するので
ボトル・ツリーとも言うそうだ。


                        


パースの滞在場所からキングスパークまでは歩いて15分程なので、
運動不足の私たちにとってはちょうどいい距離。



それに、この時季、キングスパークには各地から集められたワイルドフラワーが美しいので、
つい足が向いてしまう。






途中、なだらかながら坂道もあるが、通る車も少ないし、
庭の花などを眺めながら・・・




公園入り口付近には、こんなに大きな木がいくつも。
日差しの強い日には、家族連れやグループなどが、これらの木陰で寛いでいる。



9月10月のワイルドフラワー開花時期には、フェスティバルがあったり、
ボランティアによる解説・案内などもある。

今日はちょうど、園内案内と時間があったので参加した。

英語の説明が良くわからず退屈でもあったし、「途中抜けても構いません」とのことだったけど、
説明ボランティアのかたが何度も「わかる?」と気にしてくれるので、却って抜けにくく、
最後までついて回った。
ふーー



オーストラリア各地から集められたワイルドフラワーの寄せ植え花壇。

花のそばには名前を表記したプレートがあるので、ガイドなしでも名前がわかる。
ただ植物辞典などあれば別だろうけど、通常の英和辞典に載っている植物は代表的な花だけで、
オーストラリアのワイルドフラワーの名前などは載っていない。

まあ、日本の花さえ詳しくはないのだから、その名前が分かるだけでも良しとしなければね。



ラベンダーの花

ここのラベンダーは、
南フランスで見た楚々としたラベンダーでもなく、
日本で見る優しげなラベンダーでもなく、
茎も花も大きくて逞しさを感じる。




ここのベンチは私のお気に入りの場所。

公園の先にはスワン河と対岸の町サウス・パースが眺められ、
右にはバウバブの木、
目の前には黄色のエバーラスティングの花。

ここに座っていると、自分だけの世界に浸れる




なだらかな傾斜の芝生に囲まれて噴水がある。
ちょうど、カルガモの親子の姿が。

芝生で遊んでいる小さな子供が、そのカルガモの姿をヨチヨチ歩きで追っている。
なんとも平和な光景だ。

パース お気に入りの食材店

2010-02-14 | オーストラリア 春のパース (2010)
パッと心が明るくなるようなワイルドフラワー2種



レッド・モリソン



メラリューカ



                           


パースでの買い物は、週末マーケットの他には、
ウールワースやコールズなどのスーパーマーケットに行くことが多い。
が、その他に行くのが楽しみなお店を幾つか見つけた。



お気に入り店のひとつ、ノースブリッジにある食料品店。
アジアの物を中心に、世界各国の味を扱っている。

棚には初めて見るような、世界中の珍しい調味料が並べられている。
表記が英語の場合でも理解するのが大変なのに、見たこともない言語などがあり、
原産国やイラストを見たりしながら、その味や使い方を想像するのも結構楽しい。

何十種類の香辛料や粉類など、大きな袋ごとのディスプレー。
買う時は、自分で必要な量をビニール袋に入れて、レジで計って料金を計算してくれる。




大袋から自分でビニール袋に入れて買うものは、
粉類や香辛料の他にも、ナッツ類や乾燥フルーツなども。

今まで食べたこともないようなナッツを、ごく少量ずつ買っては味を試してみる。


                           

1月末からは、5度目の渡豪の予定。

真夏の強い日差しもなんのその。
また新しい景色と味の開拓が、とても楽しみ

キングス・パーク、記念植樹の並木道

2010-02-10 | オーストラリア 春のパース (2010)

スモーク・ブッシュ

なるほど煙のような雰囲気の花。
この花は、この季節、郊外を走るとよく見かける。


グラス・ツリー

よく見かけると言えば、この花も至る所に咲いている。
花は、このようにすくっと空に伸びているものもあれば、
横にクルリと巻きながら伸びたり、それはもう思い思いに伸びている。

今年の5月に来た時は、全く花は咲いていなかったのに、
半年でこんなに伸びるのか!と驚いたのは花だけで、幹は1年でほんの数センチしか伸びないそうだ。
だから、私たちがこうして目にしているグラスツリーは、もう何百年もその位置にいたということ。



そういえば、このグラスツリーという名前になったのは、割と最近のことらしい。
前の名前が、差別用語というのが事の起こりらしいが、
そんな事も含め、グラスツリーはオーストラリアの歴史を、じっと佇んで見ていたんだな~と、
ちょっと感慨深く眺める。


                           




キングス・パークには、こんな並木道がいくつかあるが、そのほとんどが個人の記念樹のようで、
その木のそばに、いつ、誰が、何のために、などを記したプレートを立てている。

その一つひとつを読んでいくと、どうもこの通りは、
戦争で亡くなった人を偲んで家族や友人が植樹したものがほとんどのようだ。


プレートの中に記された、年齢、日付け、何が原因で、などを読み、
その木を植えた人の思いに胸が締め付けられる。




そして、その中で目に飛び込んできた、4月25日の日付け。
28歳の若さで、戦時中に怪我が原因で亡くなった男性を偲んで、母親が植えた木だった。

短い人生を終えた男性も、その男性を偲んで木を植えた家族も、今はもう誰もいない。
だが、その人達に会ったこともない日本人が、この木の前で涙を流している。

こうして、この場所に導かれたご縁の意味、きっとあるのだろう。
大きな存在に、その意味を問いながら手を合わせる。

ユーカリ & とかげ

2010-02-06 | オーストラリア 春のパース (2010)

ユーカリの花


これも、ユーカリの花


抜けるような青空、赤い土、広大な大地のオーストラリアで、
ひときわ目立つ白い幹のユーカリの樹木。

このユーカリは、オーストラリアで特異な進化を遂げ、
その種類は500を超えるとか。

そう言えば私も、葉も花も形が違うのにどれもユーカリだとの説明に、頭が混乱してばかりだった。


原住民アボリジニは、ユーカリの樹皮をはがして絵を描いたり、
枯れて中が空洞になった枝を使って《世界最古の管楽器》と言われるディジュリドゥを作ったり、
ユーカリは、大昔からオーストラリアでは生活に密着した樹木だったようだ。

コアラの食用樹木としても有名だが、500種もあるユーカリなのに、
その中のほんの数種の葉しか食べないそうで、その理由は謎だそうだ。
コアラは、美味しい種類しか食べない美食家なのか??



                        


以前、フリーマントル沖のロットネスト島に行き、一人で海岸近くを歩いている時、
50センチもあろうかという大きなワニのようなトカゲを見て、
ギョッと固まってしまったことがある。

その後、何人もの人に「こんな大きなトカゲを見たよ!」と話しても、いまひとつ反応が・・・
「本当に本当よ!!」と言っても・・・

でも今回は50センチとはいかなかったけれど、大きなトカゲの姿を写真に収めた




ワイルドフラワー・ツアーで出かけた場所で、ガイドのジョンさんが捕まえて見せてくれた。

「もっと大きいのもいるよね?」と確かめたら、
「いるよ。これは小さいけれど」だって

それから注意をして探してみると、あちらにも、こちらにも、ゴソゴソしている。




遊歩道に出てきたトカゲをパチリ
それにしても、この姿、幻の《ツチノコ》に似ているような・・・(右側が頭)

ケープ・ルーエン灯台と、鍾乳洞

2010-02-02 | オーストラリア 春のパース (2010)

ピクシー・モップ

ピクシーは妖精。
そう、確かに妖精の雰囲気をしているし、モップのようでもある。

楽しい名前を思いつくものだ。


                        


マーガレットリバーのある地域はオーストラリアの南西。
分かりやすくいえば地図の左下。

その地域は見どころも多いのだが、交通の不便さからか、まだ観光客も少なく
従ってガイドブックにも詳細はあまり載っていない。
そのために、4回目の渡豪ながら、この辺りに大規模な鍾乳洞があることなど全く知らなかった。

今回の旅で初めてその存在を知り、マーガレット・リバーに行った折に案内してもらった。




見学者は私たちだけ。
曲がりくねった通路や階段を、ガイドさんが手動で電気を点けたり消したりしながら説明をして案内してくれる。



こんな鍾乳洞が、ほかにも沢山あるけれど、現在公開しているのは、このほかに3か所とか。
勿体ない気もするけれど、保護の観点から考えれば、それもいいのかもしれない。




天井からつららのように下がっている、針のような細い鍾乳石。


                     


鍾乳洞の後は、オーストラリア大陸の最南西端にあるケープ・ルーウィン灯台に向けてドライブ。




この場所、風が強いということで有名らしいが、
この日は、ほとんど風もない暖かなお天気だった。





右はインド洋、左は南極海という、二つの海洋が合わさる、
まさにその境目の灯台ということになる。




この時季(6~12月)はクジラが海岸のそばで見られることもあると聞いて、
しばらく目を凝らしたが、あいにく見ることは出来なかった。
ちょっと残念・・・




この先の海は南氷洋、そして南極。
どんなに冷たいか!と期待して、波打ち際まで行ってみたら・・・
当たり前だけど、この辺りではまだ普通の冷たさ。
というか、無理すれば泳げるくらい。

それにしても美しい海だ。
次は、ここでお弁当を広げるのもいいかもしれないな