風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

ニセアカシアの花を眺め、味わう 

2014-06-29 | 北海道の夏 7年目 (2014)
 
6月中旬、この町を車で走ると目に飛び込んでくる白い花。
大きな木いっぱいに、藤の花のような花が垂れ下がり、それはそれは見事

見たこともない花の名前を地元に人に訊いたら《ニセアカシア》とのこと。
なんでも外来種らしいのだが、北海道の気候に合ったのか、その生命力が強かったのか、
今では在来種に取って返して増殖中とか。

花が甘い蜂蜜のような香りがするな~と思ったら、
やはり、あの美味しいアカシア蜂蜜というのは、このニセアカシアの蜜だそうだ。
あの「アカシアの雨がやむ時」という歌になったのも、この「ニセアカシア」のこと。

では何故「ニセ」という言葉がついているかというと、
明治時代に日本に入ってきた時以来「アカシア」と呼ばれて馴染んだものの、
後になって本物の「アカシア(ミモザ)」という花があることが判明した。
そこで、この花と区別するために「ニセ」と言う言葉を前につけたと言うことだ。

「強すぎて生態系が変わるので困る」という話も聞くが、
こんな綺麗な花で楽しませてくれるのだから、私は好き。
おまけに「花を食べられる」ということを聞いたので、ますます気に入った。



こんなに綺麗で、おまけに食べられるとは!
ドライブの途中、畑の脇の、砂埃がかからない場所に咲いている《ニセアカシア》を夫に採りに行ってもらったら、
「痛たたー」と大きな声が
良く見たら、この木にはバラのような棘がある
ニセアカシアを採る時はくれぐれも気をつけて



花の部分だけを料理に。

 料理その

《天ぷら》(左がニセアカシアで、右は山ウドの天ぷら)
味に癖がないので、いくらでも食べられる。
好みとしては、開いているより蕾のほうが美味しい気がする。


 料理その
 
《甘酢漬け》
青いボールに入っているのは調理前のニセアカシア
熱湯でサッと茹で、水にとり、水気を絞ってから甘酢に漬ける。
白い器に入っているのが甘酢漬けで、その花の部分だけをとり、
ラディッシュの酢の物に加えたら花びらが散っているようで綺麗(右の赤い器の写真)

近くのペンションでランチ

2014-06-27 | 北海道の夏 7年目 (2014)
  
近くにあるペンション
ここでは宿泊客の少ない季節にはランチを提供していて、その評判はとてもいい。
が、私がこの町を訪れるのはペンションの繁忙期である夏ばかり。
何度問い合わせても「今は泊まり客が多いのでランチは出来ません」と断られてばかりだったが、
6月上旬、やっとOKの返事を貰った。
最初に問い合わせて以来、5年目にして初訪問。

建物は手入れが行き届いて、シンプルで素敵。
外壁の壁も外国産の塗料で、ご主人が自ら足場を組んで塗るそうだ。


  
ダイニングの大きな窓からは、やはり手入れの行き届いた庭が眺められ、
観察用双眼鏡などがあるので、鳥や小動物の好きな人にはもってこいの場所だろう。
部屋の片隅には薪ストーブがあるし、冬にストーブの薪の火を見ながら外の雪景色を眺めるなんていいだろうな。

部屋の隅々までお掃除も行き届き、趣味のいいテーブルセッティングを見るにつけ、
料金の安さを棚にあげ、お料理につい期待が膨らんでくる。


                                


《ごぼうのポタージュ》
ほのかな牛蒡の風味が美味しい。
 この風味をまた味わいたくて、後日、この味を思い出しながら作ってみたら同じように美味しく出来た
玉葱を炒め、じゃがいも、輪切りの牛蒡、水を加え、柔らかくなるまで煮て、ミキサーで粉砕。
味付けはコンソメの素と、塩・胡椒。
ジャガイモで適当なとろみも付き、美味しいポタージュが出来た



《長芋のココット》
この辺りは長芋の生産が盛んなので、地元の特産を生かした一品。
洋食のような、でも長芋!という意外性が楽しめる。
 作り方を訊いたら
長芋を擦り卸し、その中に小さいサイコロ状の長芋、マヨネーズを混ぜ、
上にチーズを乗せてオーブンで焼くという簡単なもの。
今度、寒い日に作ってみよう。


 
《豚肉の柚子胡椒のパスタ》 と 《パエリア》
パエリアと言えばムール貝にイカに海老に・・・と考えがちだが、
このように身近にあるアサリだけでもパエリアは出来るし、結構満足した。




今日のランチ代金1,500円を考えると、豪華な内容は期待していなかったものの、嬉しい誤算で味も量も満足。
高価な材料を使わずとも、身近にあるものを利用して工夫することで、
こんな満足できる料理が出来るということに感心した。


今日のランチは、昨年この地で知り合った埼玉のご夫婦と一緒に。
一年ぶりの再会を果たし、ペンションの若いオーナー夫妻との会話も愉しく、
和やかな楽しい時間を過ごせた。

それに、料理に関しても新しい発見もあった。
お客様料理を作る場合でも、要は大袈裟に構えず、
冷蔵庫に入っている材料を工夫するだけでも素敵な料理が作れるということ。
マンネリ化している自分の料理メニューに少し新しい風が入ってきた感じがした。


思わぬアクシデント

2014-06-18 | 北海道の夏 7年目 (2014)
 
いつものお蕎麦屋さんへ行くと、わずか2週間ぶりと言うのに、
お庭の趣きがガラッと違っていた。
春の花から初夏の花に移り変わって、一気に華やかになっていた。

このお店で食べるお蕎麦も美味しいが、この庭を眺める楽しみもある。


                                   

北海道に来るようになって初の交通事故・・・と言っても単なる接触事故ではあるが。

私は道路左側でハザードを出して停車していた。
そこに、右前方の庭から車がバックで出てきて・・・一旦は停止した。
そのまま前進で出ていくのだろうと思っていたら、何と、そのままススーーと更にバックしてきた。
慌ててクラクションを鳴らしたけれど間に合わず、ガリガリッと接触。

相手の言うことは
「出る時に右と左を確認したけれど、まさか後ろに車がいたとは思わなかった」と。
バックする時は、まず後ろを確認しないと駄目でしょうに

相手はお年寄り。
息子さんの話では耳が遠いということだ。
修理はしてくれるとは言うものの、まだ新車1年目なので言いたいことが沢山あった。
が、警察署に行った時、自分の非を認めてしょげ返っている相手を見たら、何も言えなくなった。

でも、被害が車だけで良かったと考えよう。
あの時、車から降りて横に立っていたら、
相手は後ろを確認していないのだから、間違いなく人身事故になっていたはず。
こうして無事でいられたことを良しと考えるしかない。
(と、自分に言い聞かせている)

 今後も、みんな、用心に用心を重ね、交通事故には気をつけようね 

キルトのベッドカバーを作成中

2014-06-08 | 北海道の夏 7年目 (2014)
以前にも書いたが、今年の夏はベッドカバー作成に取り組んでいる。

実は、この作品については2~3年前、偶然同じ作品を作っているかたとネットで知り合い、
作りやすいコツを見本と共に送っていただいた経緯がある。
が、初心者の私にとってベッドカバー作成に取り組むのはあまりに無謀なことで、
見本に沿ってのキルト芯と裏布を裁つ作業で頓挫して以来お蔵入りしていたのだ。
が、「今年始めなければ何時やるの
「今でしょう
ということで再び自己流(要所は本で確認しながら)で挑戦することにした。


 まず裏布、キルト芯(綿芯)、表布を合わせてしつけ糸で縫い合わせる。

 
和室いっぱいに広げた布はピンと張っているので、しつけが縫いにくい。
スプーンをすくうように持って針を引き抜くとやりやすい。


 しつけが済んだら、いよいよキルティング。
が、せっかく勢い込んで買った大きなフープが使いづらい。
多分、布が表も裏もブロード布を使ったために針が通りにくいのが原因だと思うのだが、
仕方なく今回はフープなしで進めることにした。
 せっかく買ったので写真だけでも


 一針一針の作業に疲れたので、今日は気分転換で小さな針山を作ってみた。


これは以前お友達が使っていたのを思い出して作ってみたが、土台はペットボトルの蓋。
中身はキルト芯の残りで、やはりパッチワークの残り布でくるみ、ふたの部分はチロリアンテープを貼り付けた。
至って簡単に出来るものだが、これがとても使いやすい。

この針山を傍に、雨の日はチクチク、家事の合間にチクチク、テレビを見ながらチクチク・・・
今度こそ完成できますように・・・

山の幸と、海の幸

2014-06-06 | 北海道の夏 7年目 (2014)
誘われて、今日も夫は山菜採り。
そして同じ日、釣ったばかりの魚も頂き、
我が家の食卓は山と海の恵みが満載。
本当に有難いことだ。


左上から、山ウド、三つ葉
左下から、こごみ、タラの芽、ワラビ、フキ
ワラビはこれから沢山とれるが、「タラの芽やこごみの時季はもう終わり」とか。
よく味わって食べなければ

山の恵みを毎日のように頂けて、山の自然と、案内してくれる知人に感謝。
そして時には山の幸だけでなく、新鮮な海の幸の差し入れも



今日は釣ったばかりのニシンを頂いた。
ニシンは「春告魚(はるつげうお)」とも言われ、この季節のニシンは脂が乗っておいしいとか。

九州育ちの私にとって生のニシンを食べる習慣はなかったし、
関東に住んでいても身欠ニシンは食べる機会はあっても、同じように生を見かけることは滅多にない。
さてさて、どう調理したものか・・・とネットで調べると、
どうも鰯と同じ調理法ということが分かった。


 
いろいろと味を確かめたかったので、2匹は塩焼きに、残り3匹半は蒲焼、酢の物(大根、クレソンと)に。
期待していた塩焼きは(写真を撮るのを忘れたが)身が柔らかすぎるような・・・
で、最も食べやすくて美味しく感じたのは蒲焼き。
(因みに、この判定は夫も同じ)

ホッキガイ(北寄貝)を存分に味わう

2014-06-04 | 北海道の夏 7年目 (2014)

5月末、知人にホッキガイ(北寄貝)を頂いた。
網走のホッキガイは、6月からしばらく産卵期に入り禁漁になるので、今日はギリギリ



私の掌にスッポリ入る程の大きな身は、1つ120gもの大きさ!
ってことは、身を取り出す前の貝の大きさって凄いのだろうな

獲ったばかりの新鮮な身は、包丁を入れると身がキューっと締まってくる。
身も、ヒモも、内臓も、甘みがあって美味しい!
産卵直前の今のホッキガイは特に美味しい気がする。



一度では食べきれないので、1日目も2日目もお刺身。

3日目こそバターで表面だけをサッと炒めて・・(火を通すと黒い部分が赤くなり味も甘みが増す) 
と思っていたけれど、新鮮で余りにお刺身が美味しいので迷った挙げ句、またまたお刺身で頂いた
うーーん、いつもながら白ワインがすすむ

晴耕雨読、時には晴耕雨縫

2014-06-02 | 北海道の夏 7年目 (2014)
図書館に行くと、手入れの行き届いた花壇に花が満開
きれい


《スズラン》別名《キミカゲソウ(君影草)》


《黒ユリ》

                                



今年も、滞在場所の横に小さな畑を借りることが出来た。

友人にそのことを話すと、さっそく種や苗や肥料や作業用具を持ってきてくれた。
じゃがいも、トマト、トウモロコシ、インゲン豆、茄子、枝豆、大根、葱、サラダ菜、
ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、ラディッシュ。
この後にまだ、ズッキーニ、胡瓜、大葉、バジルなども持ってきてくれるとか。
果たして、この小さな畑に収まるのかな?と、嬉しい悲鳴だ。
今年も八百屋に縁のない夏になるかも!と、期待いっぱい

お天気のいい日は、農作業着に着替えて、畑を耕し、牛フン堆肥を混ぜ込み、苗を植える。
雨の降る日は、図書館の本を読んだり、パソコンに向かったりだが、
今年はそれにキルトのベッドカバー作りが加わった。


 
これはずーっと以前に作りかけていたものを数年前に再び取り出して作り始めていたが、
忙しさにかまけて又もや挫折していたもの。
「今度こそ完成させよう!」と、ここ滞在地に持ってきた。

晴耕雨読、たまに雨縫。
何も北海道まで来ていながら、家の中で縫物をすることもないだろうが、
花や景色を求めて走り回るばかりでなく、こういう過ごし方こそ北海道人に近づいたことなのかもしれない