風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

S君の朝顔

2008-09-14 | 暮らしの中で



                    

夫の症状がひとまず落ち着いてくると、今まで目にも入らなかった庭の荒れ具合が気になりだした。
日照りの続く夏の1ヶ月を留守にしていたので、大事な草木のいくつかは枯れてしまい、
草は伸び放題で無残な状態だ。

だが、その劣悪な環境の中でも健気にも花を咲かせて心を和ませてくれる存在がある。
それは朝顔。



朝顔は、今年は留守にするために種は蒔かなかった。
しかし、1ヶ月ぶりに帰った我が家の庭に、
それも土の無いはずのテラスと踏み石の隙間から蔓は伸びて、花を咲かせていた。
おそらく昨年の花のこぼれ種が、わずかな隙間にある土から芽を出したのだろう。

これはS君の思い出の朝顔で、去年お母様から分けて頂いたもの。
毎朝、ピンクと紫と青の花を順番に咲かせてくれる。

雨戸を開けながら、「今日は何色かな?」と朝顔を見るのが今の楽しみ。

S君、綺麗なお花を今年も咲かせてくれて「ありがとう!」

退院、そして通院

2008-09-09 | 暮らしの中で
夫は先週に無事退院し、今日は退院後初めての診察日。

久しぶりの外出で見上げる空は青く澄みわたり、
百日紅の花びらは、ピンクのフリルドレスのようで可愛らしい。



              


外来の待合室で順番を待ちながら、
3週間前に同じ待合室で過ごした時のことが思い出された。

あの時は日ごとに右目の視野が狭くなっていたので、
「このまま失明してしまうのでは・・・」という心配と手術への不安を抱えて、
同じように椅子に座って順番を待っていたものだ。


そして今日の診察では、「経過は良好」とのこと。
まだ完全に視力は戻ってはいないが、まだ手術から3週間しか経っていないのだ。
焦らずにゆっくりと回復を待つことにしよう。


病院内に併設されている展望レストランからは、海や近くの遊園地が眺められる。
澄みわたった空と、青く広がる海を眺めながらのランチ。
とりあえずの平穏なひとときに浸る。

無事に手術を終えられたこと、緩やかながらも回復に向かっていることに、
心からの感謝をしながら。