風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

私のキルト作品、ベッドカバー完成!!

2015-02-25 | 暮らしの中で

やっと、キルトのベッドカバーが完成した!
先月はキルトフェスティバルに行ってきたばかりだが、今度は私の作品。

特にキルトの経験もないのに、いきなりベッドカバーに挑戦したとは「大それたことを!」と、我ながら驚くが。
横185cm、縦275cmの大きな物で、30枚の図案は、季節も、昼夜も、お天気も、全てが違う。
(それぞれ左上から斜め下にかけて繋がりのある図案になっている)
ずっと以前(何十年も前)に取りかかりながら、一旦は諦めて押し入れに眠っていたものを、
これまた数年前に引っ張り出して再び取りかかっていた作品だ。


 
星空 & 流れ星


 
雨 & 虹

 
風 & 飛行機

 
雲に隠れそうな月 & 鳥の群れ


一旦は作り上げるのも諦めつつあったが、ネットを通して同じ作品を作っている神戸のかたと知り合い、
応援して頂いたことも力になった。
作品を作るきっかけと原動力になった子供に
応援してくれた友人たちに
継続の力になった孫に

出来たよー
ありがとー

秋田 マタギの里へ 《山奥の宿》 《帰路のハプニング 》   

2015-02-22 | 小さな旅
 
鷹巣(たかのす)から少し北にある綴子という地区には、
大太鼓を数人がかりで打ち鳴らして町を練り歩くお祭りがある。
雨乞いの神事として天に届くように大きな音を轟かせるそうだ。

今ではお祭り期間以外は「大太鼓の館」に展示されているので、一年中こうして近くで見ることが出来る。
中でも最も大きいのは直径3.71もあり、世界一大きい太鼓としてギネス認定された。
750年前に始まった時には70㎝ほどの小さなものだったが、
一年置きにお祭りを交代する上町と下町とで大きさを競いあううちに、こんな大きさになったとか。


                                        

今晩の宿は、山深い先の、更に奥の森吉山の麓にある温泉宿
今回の旅は飛行機なので行くのは無理だろうと思っていたが、調べてみると空港との送迎をしてくれるとのこと。
ならば大丈夫!と、日程を延ばして行くことにした。



冬の、それも山奥の雪深い所にある宿なので、泊まり客は私達を入れて5人。
部屋が余っていたからだろう、洋室から和洋室の広い部屋に変更してくれた。 



部屋から眺められるのは、山と木々と川。
同じ景色なのだが、降る雪の多少や日の暮れ具合で刻一刻と変化する。
その墨絵のような景色を独り占めしていることが、なにか勿体ないような気持ちで眺めていた。



ここでの夕食にも「きりたんぽ鍋」が・・・
秋田に来てから何度食べたか。
まあ、冬だし、体が温まるし、美味しいし、秋田の代表的な料理だし、この際食べ尽くそう。



女性の泊まり客は私1人で、いつ入っても浴場は私だけなので、カメラを持って行ってパチリ
外の真っ白い雪景色を眺めながら入る温泉は、何とも贅沢なことだ。
冬以外は露天風呂にも入れるそうなので、また違う季節に来なければ


                                        

昨日から降り続いた雪は止むこともなく、ずっと降り続いたまま。
おまけに強風まで吹いているので、上も下も周りも真っ白の世界。
やはり此処は豪雪地帯だ。


宿から空港まで通常は1時間位だが、猛吹雪なので余裕をもって早めに出発。
時々強風が雪を巻き上げ視界が真っ白になり、対向車も信号も見えなくなることもあったが、
なんとか出発の40分前に空港に到着。

空港では、荷物検査も終わり、搭乗口まで行っていたのに
「欠航になりましたので、カウンターで変更手続きを・・・」の放送があった。
えーーーーー
説明では、私達が乗るはずの飛行機が、羽田から飛んで来たものの大雪で着陸できず、
上空で旋回していたが引き返してしまったとのこと。
そんなーー今さらーーー


カウンターには長い列が。
で、対応策がいくつかあったが、私達はリムジンバスで秋田空港に移動して
羽田行きの飛行機に乗ることにした。
秋田空港発も絶対に乗れるという保証はないが、この大館能代空港よりも便数が多いし、
仮に泊まることになってもホテルが多いだろうとの判断だった。
そして、その結果、予定より5時間以上遅れたものの無事に帰ってきた



秋田空港で買ってきた空弁で夕食にする。
JR東日本の駅弁大会で2位になったとかの「鶏樽めし」と、秋田ならではの「ハタハタ押し寿司」
この4日間で出会った人、味、自然を思い出しながら、秋田の味を頂く。

帰路に思いがけないハプニングもあったけれど、八郎潟を通るバスにも乗れたし、
行ったこともない秋田空港にも行けたし、こうして思い出も1つ増えたし、結果オーライということに
全てに感謝、ありがとう

秋田 マタギの里へ 《 マタギの宿 》   

2015-02-20 | 小さな旅
もう20数年前になるが、子供を連れて「イタズ」という映画を観に行ったことがある。
内容は、はぐれ小熊を育てたものの成長して大きくなったので山に放したが、
その熊が人間を襲うようになってしまったので、マタギが山に入って仕留めるまでの話だった。
その舞台となったのが、この北秋田一帯だ。

昔と違って近頃はマタギが少なくなったとは言え、いまもマタギは存在している。
そんな数少ないマタギでもある宿のご主人に、もしかしたら話が聞けるかも!と、楽しみに宿泊した。



宿には射止めた熊の剥製や毛皮、マタギの道具などが並べられている。



宿の歴史は古く、現在のご主人は15代目だそうだ。
二階には秋田出身の画家・寺崎広業が描いた襖絵もあるし、珍しい唐傘天井も見られる。



マタギとして北海道まで鹿の狩猟に出掛けるそうで、食事にはエゾ鹿肉も出してくれた。
その他に、ご主人が釣ったイワナ(岩魚)や、山で採ってきた山菜やキノコが並ぶ。

食事時にはご主人も同席してくれて、マタギの話を聞く機会となり、とても貴重な時間となった。
マタギとは、熊の狩猟だけだと思っていたが、山に入って山菜を採ったり魚を釣ったりすることも含まれるそうだ。
数少なくなった現役マタギのお話を直接に伺えて、本当に嬉しいひとときだった。



朝起きると一晩のうちに30センチほどの雪が積もっていて、さらに今日も明日も大雪になるそうだ。
あまりの寒さに私は外に出ることは出来なかったが、夫は宿のご主人に指導を頂いて、
スキー板をかんじき代わりに歩く練習。
歩くスキー板は滑り止めをしているので、スキーを出来ない人でも歩きやすいそうだ。



運動したあとの朝食は美味しい。
ここでも珍しい食べ物があって、奥さんに説明をしていただく。
食卓に並ぶ食材のほとんどは、山で採ってきたり自家製のものだそうだ。
(なんとお米まで自家製!)



右上から時計回りに、サワモダシ(ナラタケ)の佃煮、みず(ウワバミソウ)の実、ワラビの一本煮、ブナカノカの味噌漬け。
みずの実は初めて食べたが、コリコリとした食感が楽しい。
ワラビは、刻まずに長いまま煮ているが、手間を省くため? 1本のままが美味しい?
(うっかり訊くのを忘れてしまった)

ブナカノカは、最初は鮭の身をほぐしたものと見間違ったほど色がソックリ。
初めて食べた味は・・・ちょっと塩辛かったような・・ゴメン
きっと味噌に漬けすぎたんだろうね。

次回は、採ったばかりの味が楽しめる、山菜の春か、キノコの秋に来てみたい


秋田 マタギの里へ 《 森吉山の樹氷 》 《だまっこ鍋作り》  

2015-02-18 | 小さな旅

昨夜の宿は、40人の宿泊が可能という大型ペンション
大型と言いながらも、この季節は宿泊客が少なく、昨晩は私達を含め4名だけ。

 
朝食は、土鍋で炊いたご飯や、オーナー手作りのおかずが並ぶ。
こだわりの食材を使い、どれもが美味しい。

オーナーとの会話の中で、本当のご自宅が我が家に近いことや、
お母様が昔、私の郷里に住んだことがあったなどの共通のご縁が判明。
次回は、森吉山の花の季節にゆっくりと伺う事を約束した。


                                        

標高1454mの森吉山は花の百名山に入っており、
春から夏は高山植物の花が次から次に咲き
秋は紅葉
冬はスキーや樹氷見物
と、一年中楽しめる山だ

 
私達はスキーが全く駄目なので、今日は樹氷見物だけでゴンドラに乗る。
こんな楽して、一挙に山頂近くまで行けるのは本当に有難い。



暖かなゴンドラの中から周りの山を眺められるのは最高!
おまけに今日は風が強いと言う事でゴンドラのスピードを緩めているので、ゆっくりと眺められる。
スキーで滑るとあっと言う間だけれど、こうしてじっくり雪山を眺めるのもいいもんだな~と、
スキーが出来ない者の負け惜しみかな?


 
樹氷で真っ白な姿になったアオモリトドマツが、別名「アイスモンスター」と言われる通り、
奇妙な姿で楽しませてくれる。
が、風が冷たい
顔に刺すような冷たい風が吹きつけ、痛い感覚だ。



樹氷も綺麗だが、ここから眺められる山並みの美しさにも感嘆する。
遠くは八郎潟も見ることができて、寒かったけれどラッキー


                                        

昨日に続き、今日もまた郷土料理作り体験だが、
昨日と重ならないように、今日は「だまっこ(だまこ)鍋」
「だまっこ」の材料は「きりたんぽ」と同じだが、「きりたんぽ」のように焼く手間がないので、
思い立ったら簡単にできる



炊きたてのご飯をビニール袋に入れて、ご飯粒がなくなるように潰す。
(すり鉢で擦る方法もある)
食べやすい大きさに分け、塩水をつけながら丸める。
この塩水をつけることが煮崩れないポイントだとか。



鶏ガラでとった出汁に、鶏肉、マイタケ、糸こんにゃく、牛蒡、を加え、最後に「だまっこ」と葱を入れる。
今日は更に胡桃を擦ったものを上に盛り、コクをプラス。



ランチを兼ねて、山菜や野菜を使ったおかずも一緒に頂く。
指導してくださった方達が「田舎料理だから・・」と謙遜するが、とんでもない、どれも本当に美味しい



デザートに出してくださった黄色っぽい「バターもち」と、二色の「かまぶく」も手作り。
「バターもち」は最近作られるようになったものだが、
「かまぶく」は以前より、祝儀・不祝儀などで作られてきたお菓子で、
今日は「ひな祭り」バージョンでピンクと黄緑だが、その季節や行事で色を変えるそうだ。
味は「すあま」に似て、どちらもとても美味しい

秋田 マタギの里へ 《 きりたんぽ作り体験 》   

2015-02-16 | 小さな旅
今回の楽しみの一つが、秋田の郷土料理を覚えること。
今日は、そのうちの《きりたんぽ》作り。



炊きたてのご飯をつぶす。
つぶす方法は、擦りこぎで潰したり、ビニール袋に入れて潰したり、いろいろな方法があるらしいが、
今日は1升以上を炊いて量が多いので臼と杵で潰す。



冷めないうちに100グラム位に丸め、杉の棒を差しこんで伸ばす。



手水をつけながら、破れない様に薄く伸ばす。
時々、水で湿らせた布巾の上で転がすと表面が綺麗になり、形も整ってくる。



横に置くと形が崩れるので、しばらく立てておく。


 
表面がきつね色になるように焼く。
焼きながら、熱々のきりたんぽに甘い味噌タレをつけながら食べたのも美味しかった
今日は40本も出来て食べきれないので、残ったのはお土産にと下さった。
20本もの重さは結構重かったけれど、もちろん全部、エンヤコラと持ち帰り



鶏ガラでとった出汁に、地鶏、マイタケ、糸こんにゃく、牛蒡、葱を入れ、
最後にきりたんぽを加える。



きりたんぽ鍋を中心に、あらかじめ作っておいて下さった料理が並び、そのまま今晩の食事に。
テーブルの上には、ワラビ、山菜の白和え、ポテトサラダ、天然なめこ、紅白なます、白菜漬け、
他にデザートの、胡桃ゆべし、あさづけ等が並び、もうお腹いっぱい



あさづけ
最初は「あさづけ」と聞いて、漬け物の浅漬けと思ったら、この料理だった。
甘酸っぱいデザート風な食べ物で、中には胡瓜やリンゴなどの果物が入った初めて食べる味。
地域によっては「粉なます」「こざき練り」とも呼ばれ、祝儀・不祝儀の取り回し料理としても使われるようだ。

甘さと酸っぱさが絶妙なバランスで、モチっとしたトロミが不思議な食感。
酢の物のようであり、またデザートのようであり、不思議な味は私にとってハマる味だ。

【材料】
米  150g(1カップ)
水  1200㏄(6カップ) 
砂糖 250g
塩  少々
酢  80㏄
胡瓜、カブ、果物など

【作り方】
①米を水に漬け、数時間おく。
②すり鉢に水切りした米を入れて、擦りつぶす
 (ミキサーの場合は水を少し入れて)
③鍋に入れて中火で練り、砂糖、塩を加え練る
④透き通ってきたら火を止め、酢を少しずつ加える
⑤冷めたら、塩もみした胡瓜や、茹でたカブや、果物を混ぜる

秋田 マタギの里へ 《秋田内陸縦貫鉄道の旅》   

2015-02-14 | 小さな旅
早朝に家を出て、秋田へ。
秋田県へは10年以上も前に角館に行ったことはあるけれど、それより北方面に行くのは初めて。
さてさて東北の、日本海側にある秋田の冬は、どこまでの雪だろう、どこまでの寒さだろう
と、厚着に厚着を重ねて 緊張と期待で出掛けた。


羽田から秋田までの飛行時間は1時間ほどと短いが、お天気がいいので窓から見える雪山が綺麗
機内にある航空誌の地図を開いて、下に見える地形をなぞり、しばし空の旅を楽しむ。



この大きく高い山は、鳥海山のようだ。



これは、八郎潟。
広い干拓地や調整池がよく見える。

窓にへばりついて景色を楽しんでいるうちに、あっと言う間に大館能代空港に到着


                                               


ランチは、カフェでパスタ定食
白い器に統一して、パスタにマートル(ハーブ)の葉を添えたのがとってもオシャレ。
特に美味しかったのは、比内鶏の卵で作ったプリン。
持ち帰り容器になっているし、安いし(150円)、戻る日なら買って帰りたかったが、
残念、今日来たばかりなので諦めざるを得なかった


                             
  
   
 
《秋田内陸縦貫鉄道》は、角館(かくのだて)と鷹巣(たかのす)を結ぶ総延長94キロの鉄道。
今日は合川(あいかわ)から阿仁合(あにあい)までの45分間の乗車。
1輌きりの列車に乗って、乗り込んでくる地元のお年寄りの柔らかな方言をBGMに、
コトコトと山あいの雪景色を眺めながらの列車旅だ。



白い雪帽子を被った面白い形は、乾燥させている材木。
ヤマハに納めている木材で、ピアノに使用するらしい。



比立内(ひたちない)駅のホーム
駅の前には広い雪原、そして雪を抱いた遠くの山々。
「この風景は、映画やドラマの撮影にいいな~」と呟いたら、既に韓国ドラマ「アイリス」で登場したとの話を聞いた。
そう言えば、主役の男性が日本の秋田を訪ねるシーンがあったが、それが此処だったなんて
また今度DVDでも借りて見直さなくては


 
車窓からは、町の景色から山間の眺めへと移っていく。
雪に埋もれた移りゆく景色ばかりを眺めていると、だんだん幻想世界に踏み入れるような気分になってくる。
さあ秋田北部の白銀の世界で、どんな人と、どんな味と、どんなものと出会えるのだろうかと期待が膨らむ。

キルトフェスティバルで、一番のお気に入り作品

2015-02-01 | 近郊の散策
キルトフェスティバルでの作品は、そのどれもが素晴らしいものだったが、
その中でも特に心に残った作品をひとつ紹介。


「旅ノススメ・パリの空の下」というタイトルには、
「地図帳を開き、ちょっとパリまで行ってきました。5分23秒の空想旅行です。
 エレガントなパリを皆様にもおすそわけ(笑)」

と説明されていた。

最初に見た時には特に心惹かれたわけではない。
が、2度目にこの作品をじっくり見始めたら、この前から離れられなくなっていた。
大きな作品なので、つま先立ちで見上げたり、かがみこんだり、
他の人の邪魔にならない様に場所を譲ったりしながら、この前でパリの街をじっくり愉しんだ

 
右端にある赤い観覧車の中から落ちそうになっている男性の姿を見つけた時から、
この作品の楽しさにハマってしまった!
殆どの人が気が付きにくい、こんな隅っこに、こんな遊び心を忍ばせるなんて



次に見つけたのは、左下にある「盗まれたモナリザ」
ルーブルから盗まれたんだろうね。
モナリザの細かい絵も、歩道のレンガも、表現が上手



シスターたちも、チョコレート屋さんの前で楽しそうにダンス



泣いている小さな女の子は迷子かな?
その子をなだめるお巡りさんの姿も。



自転車に乗った若者が集まって、ツール・ド・フランス?



星の王子様も見つけた!



「翼よ、あれが巴里の灯だ」の、リンドバーグの飛行機かも



ムーランジュールの風車も。

このキルトの中にパリの全てが詰まっているようで、いつまで見てても見飽きない。
久し振りにヨーロッパに行きたい・・・の思いが沸々と
キルトを通して心を揺り動かされたひと時だった