最終日
宿でゆっくりしたかったけれど、早めにチャックアウトして層雲峡奥にある黒岳ロープウェイ乗り場へ
ロープウェイに乗り5合目まで。
花の季節も終わり、紅葉にもちょっと早いこの時期は乗る人も少ない。
そのあとは7合目までリフトに乗っての空中散歩。
私はロープウェイよりリフトの方が好き!
足元や左右に咲く高山植物の花を手が届くような近さで見ることが出来るので、
下を見たり右や左をみたりとキョロキョロ
黄色の「ミヤマアキノキリンソウ」も紫色の「エゾオヤマリンドウ」も満開だった。
7合目からの眺めを楽しんだ後は、登山はせずにそのまま引き返すつもりだったが、
昨年の秋に完成したばかりの新遊歩道があることを知った。
「黒岳カムイの森のみち」と言って、なかなか見ることが出来なかった「あまりょうの滝」を遠くに見ることが出来るという。
「あまりょう」とは想像上の動物で龍の一種。
天に昇って雨を降らせる龍で、めでたい前兆をもたらし幸運を呼ぶと言われているらしい。
「あまりょうの滝」を今まで見たこともないし、片道15分程度の軽いトレッキングコースだというので、
お天気はイマイチだったが行くことにした
展望できる場所まで行くと向かいの山に架かっていた雲が消え、滝が姿を現した!
(白い雲の左側に滝が見える)
でも、滝と言うので流星・銀河の滝のような大きな滝を想像していたので、ちょっと拍子抜け・・・
ぬかるんだ道を上ったり下ったりして来たと言うのに・・・
でも、遥か遠いので小さく見えるだけで実際は大きいに違いない(と思いたい)
この場所からは黒岳頂上が、いつもとは違う角度で見える。
あと1ヶ月もしないうちに、この散策路も頂上付近も紅葉に染まってくるだろう。
旅の終わりは、電車出発までの短い時間で上川ラーメンを
限定「特みそラーメン」は、秘伝味噌は勿論ながらチャーシューもメンマも大きいのがウリらしい。
お店(あさひ総本店)は地元で人気らしく、満席に近かった。
ちょっと味噌味が濃く感じたが、チャーシューがとても美味しかった
今まで層雲峡には相当回数行き、その存在は知っていながらも、
「今更、写真を見ても・・・」と行ったことがなかった「層雲峡・大雪山写真ミュージアム」だったが、
今回初めて行って大感激!
廃校になった小学校を写真ミュージアムにリニューアルしたのでスペースが十分にある。
その広さを使って大きな写真を展示しているので雄大な景色が更に伸び伸びと広がり、とにかく雄大、壮大、それに美しい!
それに運よく、写真家の市根井孝悦さんがいらしたので、説明を伺うことが出来たのも有難かった。
市根井さんは、冬でもテント・寝袋などの装備を持って山に入り、一人で何日も過ごして撮影するそうだ。
それに、何枚もの写真を撮るのではなく、その一瞬を待って一枚だけを撮ると。
通常のフィルムでは寒さの為に粉々になってしまうので、
特殊なカメラ(私は詳しくないので聞いても頭に入らない)を使うそうだ。
勿論、山に何日も入るので危険な目には何度も遭ったそうで、
多忙だろうに、そんな話をいちいち真摯に応えて下さる姿にも感激。
どうして今まで行かなかったのだろう・・と悔やまれる。
今回は時間がなかったので駆け足で回ったが、
次回は是非じっくりと、納得のいくまで観賞したいと思っている