目黒雅叙園の朝食はバイキング。
卵料理はリクエストに応えてくれるので、「出来るだけ柔らかいチーズオムレツ」をオーダー。
そして、朝のバイキングにしては珍しくケーキもアイスクリームがあったので、欲張って5種類ものアイスを。
勿論ケーキも。
お陰で、夕方までお腹がいっぱい・・・また太る・・・
その後、通常は一般公開していない保存建築《百段階段》を宿泊者限定で案内してくれるというので、
午前10時から解説をお願いした。
このホテルはチェックアウトが12時なので、こうしてゆっくり出来るのが嬉しい。
専任ガイドさんの案内で、専用エレベーターに乗って、
いよいよ東京都有形文化財に指定されているという《百段階段》へ
専用エレベーターの螺鈿装飾は唐獅子、牡丹、蝶など、ドアも内部も豪華なこと!
この先にはケヤキの板材で造られた百段(正確には99段)の階段があり、
その南側には7つの豪華な部屋が並び、その装飾はまるで竜宮城のよう。
傾斜地を利用して建てたので、こうして階段で部屋をつないだらしい。
残念ながら写真撮影は禁止なので写すことは出来なかったが、
鏑木清方はじめ高名な絵師や彫刻家が腕を振るっていて、部屋ごとに表情が違う妙が楽しめる。
これは百段階段の部屋ではなく、ホテル4階にある宴会場の入り口。
旧本館玄関を再構築したということだが、こんな華やかな玄関に当時の人は驚いたに違いない。
かく言う私も、最初にこの場に立った時はその豪華さに圧倒されて立ちすくんだ。
これが全て絵ではなく、螺鈿装飾や木製の浮き彫りで構成されているので更に迫力が違うのだろう。
宴会場、格天井の中の絵も照明も素晴らしい。
口をあんぐりと開けながら、しばらく見上げ眺めていた。
組子障子が、また美しい。
きらびやかな装飾も美しいけれど、こんな職人芸にも心が惹かれる。
今回は、思いがけないプレゼントで夢見心地の2日間を過ごすことが出来た。
まさに昭和の竜宮城に行って来たような気分で、あの装飾空間を思い出している