風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

4ヶ月滞在の北海道をあとに

2012-10-12 | 北海道の夏 5年目 (2012)

滞在住宅の前に広がる田園風景


北海道の、6月・7月・8月・9月の4ヶ月の旅が終わった。

いつもの滞在場所で、また新しい友人が出来た。
占冠の知人にも会えた。
稚内に、以前行ったレストランを訪ねた。
冬の富良野で知り合った友人のお宅(北広島と、鹿追)にも伺った。


北広島にあるお宅の、お花いっぱいの公園のようなお庭

こうして思い出してみると、
今年は、以前会ったことのある人との再会が増え、
より北海道との距離が近くなったように感じた。



6月・7月・8月前半は花を追いかけ
8月後半・9月は地域の農業やボランティアに励んだ。

その空で、咲く花で、食材で、移りゆく季節を満喫できたことの感動。
そして、無事に旅を終えたことへの感謝。
本当にありがとう


  
赤と白の《ハマナス》

【10月4日 台風19号の影響でフェリーの着岸が3時間も遅れてしまったが、無事、我が家に戻る。】

占冠(しむかっぷ)の秋 お勧め宿

2012-10-10 | 北海道の夏 5年目 (2012)
北海道を去る前に、もう一度訪れたいと占冠に寄った。


鬼峠から眺めた占冠村


                                    

去年・今年とお世話になった方を訪ねたら、
ちょうど《なめこ》が収穫時期なのでと、案内してくれた。   

  
深い森のなかに《なめこ》のホダ木が整然と並べられている。
そして、よーく見てみると・・・
ある、ある! 小さな《なめこ》が!
差し込む木漏れ日を受けて、その表面がキラキラと艶のいいこと!



ほんの30分ほどで、こんなに収穫!
森の中で育った天然なめこは、ぬめり、香りが違う。


                                    

次は《赤岩青巌峡》へ

  
来年には取り壊されてしまう古い橋からの眺めは
その清流、赤や青の岩肌、山の木々・・・・
例年より秋の訪れが遅く、見事な紅葉は見られなかったが、十分心に沁み入る。


  
驚いたことに《赤岩青巖峡》そばの岩でロッククライミングしているのは・・・
今年、坊主山登山でお世話になったTさんだった

仕事が休みの日にはこうしてロッククライミングを楽しんでいるとか・・・
命綱をつけているとは言え、切り立った岩を登っている様子は、
見ているだけでも力が入って、自分が登っている訳ではないのに疲れてしまう。
「気をつけて!」


                                     

さて、今晩の宿は、4日前にリニューアルオープンしたばかりの
「湯の沢温泉 森の四季」

  
去年来た時とは全く印象が違って、素敵に変身。
お部屋も、お風呂も、食堂も手が入れられ、まるでホテルのよう。

   

ランチも始まり、これは「鹿丼定食」

鹿肉のローストはクセは全くなく、柔らかい。
それにタレが美味しく(甘さに、ちょっとの酢が効いて)
これで850円とは、近くであれば毎日でも通いたい。


  
夕食は《おまかせメニュー》に。

あまり好きではない《カツ》が山のように出て(これで3人前)「えーー!」と思ったが、
この豚は普通の豚ではなく、野山を駆け回っている放牧豚で、これがウマイ
「もう一つ、もう一つ」と、いくらでも手が伸びてしまう。

 

朝食(食後のコーヒー付き)

そのどれもが、手抜きのない感動の味。
梅干しに至るまで、「美味しい」の言葉が尽きなかった。
(お味噌汁は、私達が収穫した「天然なめこ」)

これほどの満足で
素泊まり 3500円
朝食付き 4500円
二食付き 6500円~
なのだから、ここを素通りするのは勿体ない。

フェリー港の苫小牧も近いし、来年からは楽しみに訪れたいと思っている。

オホーツク 秋の味《海の幸》

2012-10-08 | 北海道の夏 5年目 (2012)
今年の北海道は暑かったが、ようやく秋の気配が漂い始めた。
海の水温も下がってきたのだろう、釣れなかった鮭もやっと釣れ始めたらしい。
近所の方から鮭を頂くことが増えてきた。
有難いことだ。

  

メスのお腹のイクラも美味しいが、オスの白子も美味しい。
今までは煮ることだけだったが、こちらの人にバター焼きを教えて貰って、
それ以来、バター焼きばかり。

サラダオイルを熱したフライパンに白子を入れ、火を通し、
最後にバター、塩・胡椒、風味付けに醤油を加えて火を止める。
これはビールでもワインでも日本酒でも合う。


                                    

北見の知り合いから頂いた《ホッキガイ》


こんなに大きい!

《ホッキガイ》は、身の先が赤いものだと思い込んでいたが、
《生のホッキガイ》の身の先は黒っぽくて、火を通すと赤くなることを知った。

最初の日は、勿論お刺身に
2日目は、バター焼き
3日目は、ホッキご飯

特に美味しいと思ったのは、私はお刺身とバター焼きが、
夫はバター焼きだそうだ。


炒めると甘みも旨みも増す。
ただし、火を通し過ぎると硬くなるので手早く。


                                    

網走湖で獲れる《しらうお》


味はシラスに似ているが、シラスより大きい(体長5~6㎝)ので食べる時の食感がプリプリしている。

生姜を効かせてお刺身で食べたり、かき揚げ天ぷらにしたりで、
食べ方もシラスと似ている。


                                    

やはり網走湖で獲れる《スジエビ》


下処理は面倒でも頭にある硬いトゲのような部分を取る方が食べやすい



大きいのは塩茹でして食べてもいいが、やはりかき揚げがパリパリ香ばしくなって美味しい

今日は、スジエビだけのかき揚げと、長葱と混ぜたかき揚げ
作り過ぎたので次の日は天丼にと思っていたのに、全部食べてしまった。
(この写真は、半分ほど食べた後)


                                    

秋は、魚介類だけでなく、野菜も果物も美味しいものが目白押し。
体重が気になりながらも、その魅力にひれ伏してしまう。

10月上旬までの滞在では物足りなく、来年は10月いっぱいに延ばそうかな~の話もチラホラ

女性だけの探鳥会

2012-10-06 | 北海道の夏 5年目 (2012)
お友達から誘われて《女性だけの探鳥会》に参加


朝9時に集まったのは、ベテランあり、私のように初心者あり。
網走湖畔の自然探索路を《鳥ガール》と一緒に鳥探し

集合場所で早速見たのは《カラス》
私は単なるカラスと思っていたら
「あれは《ハシブトカラス》かな?それとも《ハシボソカラス》かな?」の話となった。
みんなは双眼鏡で確かめて
「《ハシボソ》だね」と

見分けるのは慣れと言うが、私はさっぱり、その違いがわからない。
が、姿の特徴ではなく、生態の違いといえば
《ハシボソカラス》は広い場所が好きで、よく歩いている。
《ハシブトカラス》は町中に居ることが多く、歩くことは少ない。
《ハシブト》は元々森の中にいる習性があり、
町の建物などが森のように感じて出てきているのでは・・・という説明だった。

その他、この3時間近くの中で見ることが出来たのは28種類で、
なかでも感激したのが《カワセミ》と《キクイタダキ》

《カワセミ》は写真などでは見たことはあるが、実際に見たのは初めて。
真っ青な(コバルトブルーの)羽、黄色のお腹、眼のふちの赤と、絵の具を塗ったような鮮やかさ。
「飛ぶ宝石」と言われるのも頷ける。

《キクイタダキ》は、
体の色は緑っぽく、頭の上に黄色の菊の花を乗せたような色をしているのが名前の由来とか。
体長10㎝、重さは5g、国内の鳥の中で一番小さいそうで、よく動き回る。


                                    

この湖畔には、鳥だけでなく、お花も

  
《ミソソバ》

  
《エゾミソハギ》と《ナミキソウ》


                                    

その後は、近くの中華料理屋さんでランチ
女性同士は気軽に話せるし、食事でもしようものなら、すぐに打ち解けてしまう。

早速、その場で連絡先を教え合い、
来年の「花散策」の話が出て、《エンレイソウ》を見に行こうと約束が出来た。

約束をしたからには来年も来なくては
来年も来るためには元気でいなくては

ヤマベ(ヤマメ)の甘露煮を作る。

2012-10-04 | 北海道の夏 5年目 (2012)
川釣り名人に頂いたヤマベ(ヤマメ)を冷凍庫に入れたままだったので、
今日こそ、じっくり作ってみようと、初めての甘露煮作りに挑戦。

  ヤマベを解凍。

重さは1㎏
釣ったものなので、大きかったり小さかったり。
でも、ハラワタを出してくれているので有難い。


  焼く

弱火で、尻尾も焦がさないよう、丁寧に。


  お鍋に並べて火にかける
  
お鍋に隙間なく並べ、煮汁(これも頂いたもの)を入れ、
更にザラメ(100g)醤油(100cc)水(100cc)お酒(40cc)を足し、
生姜、葱を乗せて火にかける。


 弱火でコトコト
煮ては冷まし、煮ては冷ましを繰り返し(新聞やバスタオルで包んでエコを心がけても可)
それを2日間ほど繰り返す。


 出来あがり

骨まで軟らかくて、作り方を教えてくださった名人の奥様と同じ味に出来た(と思う)


さて甘露煮の作り方はマスターしたが、肝心のヤマベを今後は手に入れる術がない。
願わくば、今度は夫に川釣りをマスターして欲しいのだが・・・

根室 その⑥ 《落石岬》 

2012-10-02 | 北海道の夏 5年目 (2012)
ラムサール条約に登録されている春国岱(しゅんくにたい)に行こうと思っていたら、
熊が目撃されたとかで立ち入り禁止になっていた。

仕方がないので《落石岬》(おちいしみさき)へと変更。

この辺りの花は咲き終わったという話だったが、
よく探してみると、辛うじてまだ秋の花がまだ咲いていた。

  
秋の花《サワギキョウ》や《リンドウ》
地味だけれど、深みのある紫が綺麗。


  
《ウラギク》(別名ハマシオン) と 《キソチドリ》

ウラギクは、この辺り一面に咲いていたそうだが、年々その数が減って
今では探すのが大変な位に減少してしまったらしい。


  
ここは《根室十景》のひとつで、
確かにこの散策路は、草原あり、林あり、水芭蕉群落地ありと、変化に富んでいる。
特に水芭蕉が咲く情景は見事らしい。


  
駐車場から歩くこと30分ほどで、岬の突端にある灯台に到着。

この時季は花が少ないのが残念だったが、
それでも、草原を吹き渡る風、断崖に打ち寄せる波など、雄大な景色に感動。
次は季節を変えて、またゆっくり再訪したい。


                                    

花の季節は終わっていたが、鶴の姿を何度も見かけた。
地元の人の話では、この季節の鶴は、つがいが子育てをしているのだとか。
そういえば、どこに行っても3羽ひと組だった。

  
写真をよく見ると、1羽だけ首の部分が黒くなくて白い。
多分、あれが子供なのだろう。

人間であっても鳥であっても、子供を想う気持ちは同じ。
つがいの鶴が子供を大事に育てている姿を、
以前の自分の家族とダブらせながら、愛おしい気持ちで眺めた。

                                    

根室 その⑤ 酪農体験

2012-09-30 | 北海道の夏 5年目 (2012)
《厚床》(あっとこ)にある牧場での酪農体験。
(厚床は、根室市街から釧路方面に車で30分ほど走った所にある)

この牧場は以前にもランチを食べたことはあったが、
酪農体験するまでの気持ちはなかった。
(と言うより、私は牛があまり好きじゃないし)

が、今回は、どういう訳か夫がとても乗り気・・・ 


   
乳搾りも、子牛にミルクを飲ませるのも、私より積極的に。



最初は腰が引けていた「餌やり」も、
だんだん慣れてきたのか「可愛い」と言いながら何回も。
私は結局「餌やり」はパス



たまたまご主人が牧草ロールの作業をしていて、「今日は特別に」と乗せてくださった。

ガッタンガッタンと決して乗り心地は良くないが、
(というより、両手で取っ手をしっかり持っていないと落とされそう
風を切って緑一面の牧場を走るって爽快!

やはり私は、牛よりこの方がいいな~


             

次は《バター作り》


 ① 瓶に、牛乳と冷水を同量入れる。
  (今日は気温が高かったので氷も)


 ② 蓋をして、10分近くシェイクすると⇒分離してバターの塊が出来る。


 ③ バターを取り出して、ゴムべらで水分を押し出し、塩を加えて混ぜる。

パンに塗って試食したが、塩をちょっと入れ過ぎたみたい 
でも、一生懸命シェイクしたからには捨てる訳にはいかない。
もちろん全部お腹の中に。


                                    

夕食のバーベキュー


ホッキガイ、帆立、花咲ガニ、サンマと、地元の海産物が並び、
お酒はもちろん地元の「北の勝」

花咲ガニの食べ方は、民宿ではハサミで切る食べ方を教えてくれたが、
今日一緒に食べた人は
「ハサミなんか使ったら駄目」
「手で折って、お箸を突っ込んで口に落とし込むのよ」と、豪快な食べ方を教えてくれる。
お行儀のいい食べ方ではないけれど、確かにその方が数倍美味しい気がした。

帆立の食べ方は
「こちらの人は帆立の貝柱だけ食べて、あとは投げる(捨てる)よ」と言うけれど
さすがに勿体なくて、それは真似出来なかった

根室 その④ 北方原生花園

2012-09-29 | 北海道の夏 5年目 (2012)
ラムサール条約に登録されている春国岱(しゅんくにたい)に行こうと思っていたら、
熊が目撃されたとかで立ち入り禁止になっていた。

仕方がないので、北方原生花園へ。
お花の季節は終わったけれど、秋の花が咲いているのでは・・・と、楽しみに出かけた。


原生花園の入り口では、餌を期待しているのだろうかポニーの親子数組が集まって来た。

整備されている木道は、ポニーのフ○でいっぱいなので、
夫は歩こうとしない。
特に汚くはない(と思う)が、もう少し綺麗に片づけてくれていると歩きやすいのだけれど・・・

夫が外で待っているので、私は入口あたりの花を観賞し、短時間で切り上げたが、
それでも、秋の花が楽しませんてくれた。


  
白い《キタノコギリソウ》                     《クサフジ》

  
《トリカブト》                          《ツリガネニンジン》


《エゾフウロ》


ここで、北海道に咲く《フウロ》(風露)の知識

一般的に、早い時季(6~7月頃)に咲くのは《チシマフウロ》で、
遅れて(8~9月頃)咲くのが《エゾフウロ》だそうだ。
《フウロ》は、どれも似ていて区別つきにくいが、この説明も参考になりそうだ。


                                    

夕食は、
ご当地グルメ《さんまロール寿司》を食べに、お寿司屋さんへ。

4年前に食べて、その美味しさに感激した「誠鮨」は残念ながら閉店していたので、
今日は「辰政」で。

  
値段は4年前と同じく840円で、安い!
但し、お寿司でお茶漬けを楽しむための出汁(昆布味)は別料金で200円

出汁は昆布の出汁がよく出ていて美味しいが、お茶漬にするには勿体ない。
サンマから味が出るので、熱い番茶で十分な気がする。

根室 その③ 《サンマ水揚げ・セリ見学》  

2012-09-27 | 北海道の夏 5年目 (2012)
サンマの水揚げを見学させて頂けるというので、朝7時過ぎに出発。

  
霧の根室港にはサンマ漁船が寄港し、漁船からの水揚げ作業中。
クレーンで漁船からサンマを大きな網ですくい上げては、大きなトラックに積み込んでいく。



水揚げのそばでは、その漁船が運び込んだサンマをザル一杯取り出し、
大きな魚と小さな魚を選別し⇒その割合を出し⇒等級をつけていく。



等級が付けられたサンマが次々に運び込まれてくる。
まさに、サンマの山、山、山。

サンマ漁船には、1日で戻ってくる小型船と、沖で船いっぱいにして2日かけて戻る大・中型船があり、
それぞれ「日帰りサンマ」、「沖止めサンマ」と区別しているそうだ。
もちろん「日帰りサンマ」の方が鮮度もいいし値段も高いことを初めて知った。

それ以来、サンマを見ては「これ、日帰りサンマかな?」などと、
知ったような会話を面白がっている。

その後、漁協関係者のはからいで、特別にセリを見せていただけることになったが、
セリは神経を集中させているので、
①声は出さない。
②携帯の電源は切る。
③写真のフラッシュは禁止。
と、何度も注意説明があった。


  
開始と共に、ピーンと静まり返り、セリの掛け声が始まった。

最初は何を言っているか皆目分からなかったが、
しばらく聞いていると、だんだん、その内容が分かってくる。

この僅かな仲買人(業者)を通して全国にサンマが流れていくんだな~と、
ちょっと感動の場だった。


                                    


昼食は、道の駅「スワン44ねむろ」で、サンマ丼を頂く。
花咲ガニの鉄砲汁、小鉢などがセットで、1000円

丼ぶりの上には、サンマのお刺身、サンマのそぼろ、うずら卵、生姜、葱。
お刺身は《魚醤油漬け》になっていて当然美味しかったが、
初めて食べたサンマのそぼろが、思った以上に美味しく、また一つ美味しい食べ方を知った

根室の旅 その② 《昆布干し体験》 《ネイチャー・クルーズ》

2012-09-25 | 北海道の夏 5年目 (2012)
根室の町は細長い半島にあり、
太平洋側とオホーツク海側とでは天候がガラッと変わることが多い。
特に太平洋側は霧に包まれることが多く、今日も朝から霧が深い。

予定している昆布干し体験は無理かも・・・と心配していたが、
快晴より霧が出ている方が昆布干しには向いているそうだ。

  

長い昆布の根元を数本ずつ引っ張っていって、砂利の上に広げるのだが、
重なったり裏返った部分を修正したりで、慣れている人のように上手に広げられない。
おまけに中腰でする作業が多く、すぐに疲れ果てて一休みばかり。

お手伝いするつもりだったのに、どうも邪魔してしまったような・・・
スミマセン

                                    

午後は、楽しみにしていた《ネイチャー・クルーズ》

      
落石(おちいし)港に着いた時には晴れていたのに、いざ出港の頃から怪しげな霧が海に出始め、

  
《ユルリ島》付近は深い霧に包まれ、その島影がやっと見えるくらい。

この島は、以前は人が住んでいたのに、現在は立ち入り禁止の無人島となっていて、
6~7月には花々が咲き乱れているらしい。
いつか行ってみたい

この辺りの小さな島は海鳥たちが集まってきて、
夏時季には珍鳥《エトピリカ》も見られるそうだ。
今日も、霧で視界が悪いのに、《オジロワシ》が《ウミウ》を襲う瞬間や、
珍しいと言われる《チシマウガラス》を見ることが出来た。

現在日本で確認されている鳥の種類は550種類ほどだが、
そのうちの370種類くらいの鳥が根室で観察できるらしい(海鳥・山鳥含めて)
鳥好きの人には興味をそそられる話だろうが、それでも私は花の方が好きだな


                                    

宿の夕食がイマイチなので、今日から素泊まりにして外食することにしたが、
お目当てのお寿司屋さんがお休みだった。
仕方なく、近くのスーパーに行ったら、あるある新鮮な魚が
それも驚くほど安い


夕方に水揚げされたばかりのサンマ

刺身用で売られていたサンマは1匹50円
「旅の途中なので包丁もないの」と言うと、
こんなに丁寧に切ってくれた。

お醤油・わさびまでつけてくれて、これで2匹分100円也
安くて新鮮な魚介類を食べるには、やはり根室は最高

根室の旅 その① 《知床》経由で根室へ 

2012-09-23 | 北海道の夏 5年目 (2012)
9月11日~15日
根室への4泊5日旅行

網走⇒斜里⇒ウトロ⇒知床峠⇒羅臼⇒のコースで、根室に入る。


《オシンコシンの滝》は、昨日の雨の影響で迫力ある流れ。

昨年は、土砂崩れの恐れがあるとかで入口辺りで通行止めになっていたが、
今年は滝の近くまで行くことが出来た。


ウトロ・知床峠ではキタキツネのお出迎えあり。

人間がくれる美味しい食べ物の味を知ったばかりに、自分で餌をとることもせず
こうして道路に出てくるようになる。

可愛いけれど、餌は与えない方が、このキタキツネにとっては大事なこと。
「ここにいると自動車に跳ねられるよ。」
「早く森に帰った方がいいよ。」


                                    

  
羅臼・道の駅の新鮮な魚売り場。

最近になってやっと獲れ始めた鮭は、オスは1365円なのに、メスは3900円。
メスはお腹の卵(イクラ)が人気で高いのだろうが、それにしてもオスの3倍の値段とは驚く。
オスの白子だって美味しいのに。
(白子のバター焼きなんて最高!)

その他、魚介類の新鮮さと安さにも驚いた。
滞在地に戻る時なら買うところだが、
今から根室に向かっているのだからと、買いたい衝動をグッと堪えた。


                                    



根室の町に入ると、ロシア語の看板が目に入った。
私の頭では最北の地・稚内がロシアに一番近いという感覚があったが、
千島列島を考えると、根室がロシアに一番近いということになる。



根室港に行くと、
ちょうど明日から北方領土へのビザなし訪問に出発する船 《えとぴりか》が横付けされていた。

「思っていたより小さな船ですね」と話すと
「島への距離は20~30キロ程で、直ぐそこなのです」と。
確かに、とても近くて、それでいて遠い国となってしまったのが北方四島なのだ。

いろいろな思いを乗せて出港しようとする船を見ながら、
北方領土への思いをまた新たにした。


                                    


《ナガボシロワレモコウ》(長穂白吾亦紅)

9月も半ばだというのに北海道は例年にない暑い日が続いているが、
今日は、空には薄い秋の雲が流れ、草原には秋の花が咲いている。

どうか明日も明後日も秋晴れで、爽やかな根室の旅となりますように・・・

まんまるズッキーニ  (ついでにバラの花も)

2012-09-19 | 北海道の夏 5年目 (2012)
この地に滞在を始めた頃は、近くに農家さん直売所があり、その新鮮さと安さに感激したものだが、
最近は知人から野菜を頂く機会が多くなり、直売所で買うことは少なくなった。

丹精込めて作った無農薬野菜を頂けるって、本当に有難い。



今日も、町のイベントで知り合った友人が、家庭菜園で作った野菜を届けてくれたが、
その中に、珍しい真ん丸のズッキーニがあった。


真ん中を切ってみると、南瓜のような、瓜のような感じ。

「手を加えず、サッと炒めて塩・胡椒だけで美味しいよ」との説明だったので、
中の芯の部分を取り出して、薄めのスライスにして炒めた。


  
1日目、ちょうど頂いていた鹿のロースト肉と一緒に頂き(インゲンと一緒に)
次の日は、同じく鹿のスペアリブと。

食材が新鮮なので、あまり手を加えずとも美味しい食事ができる。
北海道だからこそ頂ける味に、感謝・感動。


                                    

 いつも食べ物ばかりの話になってしまうので、ちょっと花の話も 



 
すぐ近くのバラ畑は、ここに到着した6月上旬から途切れることなく、ずっと咲き通し。

そのバラを手入れをしている時に何本か下さるが、夏だと言うのに花もちがいい。
こんなことも「やっぱり北海道だ」と感じる事のひとつだ。



「今日はお客様があるの」と言ったら、
「それなら綺麗なのを」と選んで切ってくれた。

玄関開けたら、フワッーといい香り
ありがとう

ブルーベリー摘んで、ジャムを作る

2012-09-17 | 北海道の夏 5年目 (2012)
8月末



トマト収穫を手伝っている畑の一部にブルーベリー畑がある。


  

もうすでに何回かの収穫を終えたブルーベリー。
葉もだんだん色づき始め、実もポロポロと落ち始めているが、
よーく見たら、まだまだ美味しそうな実が結構残っている。

そのいくつかを口に含んでみたら、結構甘い。
そんな話をしたら「収穫終わったから、残っているのを採っていいよ」と嬉しい言葉をもらった。

そして1時間ほどの収穫で、2キロほどの量。
全部は食べきれないのでジャムにすることにした。

  
ジャムを煮て、瓶も煮沸消毒

ブルーベリー2キロに砂糖800g弱、レモン汁少々
そんなに煮詰めたつもりはないのに、結構かたいジャムになってしまった。
なんだか、一昔前の固くて安いジャムみたい・・・  




出来あがったら、手作りラベルを貼ってリボンをかけて、と意気込んでいたのに、
出来上がりに納得がいかないので、気持ちが乗らず、瓶に入れたまま。

味はいいと思うのだけれど、自信を持ってお友達にあげられないし、
自分で食べるしかないなぁ・・・ 
あ~また肥ってしまう・・・ 

ゴッホのご縁で、山の水族館へ

2012-09-09 | 北海道の夏 5年目 (2012)
先月のゴッホ祭で知り合ったご夫婦と、
北見市にリニューアルオープンしたばかりの「山の水族館」へ行ってきた。

  

この水族館は、
有名な水族館プロデューサー(新江ノ島水族館や池袋サンシャイン水族館を手掛けた)がボランティアで携わり、
山に棲む魚の様子が楽しめると言うことで話題になっている。



外の流れる川を室内から眺められる水槽もあり、ここでは冬時季の河面が凍る様子も眺められる。

水面が雪や氷に閉ざされた川の中がどんな状態なのかが見られるなんて、スゴーイと思う。
こんな展示は世界初だとか。



幻の魚イトウが、ここでは1メートルを越す大きなものが40匹ほどもいる。
そのイトウが、水槽の端でお行儀よく縦に並んでいる様子をパチリ

その他にも、滝つぼを下から眺められる日本初の水槽や、
ヤマベなどが産卵の為に遡上ジャンプする様子を見られる水槽など、
超低予算(3億5千万円)で建設されながらも、至る所の工夫された展示方法で人気が高まっている。


                                    

水族館で海の魚を見る機会はあっても、山の魚を見る機会は少ない。
が、今日は水族館で眺められ、その後お邪魔したお宅でも美味しい川魚が!


ご主人が川で釣った大きなニジマスを、お土産に持たせてくださった。


    
他にも、やはりご主人が釣ったヤマベ(ヤマメ)を奥様が数日がかりで作った甘露煮と、南蛮漬けも。
 


そして、同じくお土産に頂いた手作りの紫蘇ジュースを飲みながら感じることは、
この出会いのご縁のこと。

1ケ月前に行こうかどうしようかと迷いながら出掛けた「ゴッホ祭」
もし、あのポスターを見かけなかったら・・・
もし、行くのを止めていたら・・・
もし、あのテーブルに座らなければ・・・
もし、お互いに話しかけなければ・・・
と、いくつもの「もし」を越えて、このご縁が生まれた。

一緒に水族館に行き、一緒に食事をし、一緒に温泉に入り・・・
新たに生まれた北海道でのご縁に、ありがとう
そして、このご縁を繋げてくれたゴッホにも、ありがとう

東シベリア・サハ刺繍を体験

2012-09-05 | 北海道の夏 5年目 (2012)
北方民族博物館で「東シベリア・サハ共和国の文化紹介」があり、
サハ共和国の刺繍を体験できるというので参加してきた。

サハ共和国の気候は、冬はマイナス50℃以下、夏は20℃前後になり、
その差は多い時で80度にもなるとか。
日本の首都圏では雪に大騒ぎし、夏の猛暑にもゲンナリし、エアコンなしでは暮らせない状態だが、
その気温差はせいぜい、サハ共和国の半分もない。

そんなサハ共和国で昔から伝わる刺繍の、ほんの初歩的なものを体験させてもらった。


        
フェルト地で作ったコースターの見本と、先生が現在制作中のもの

サハ共和国にはコースターなどないらしいが、
今日は簡単に作れると言うことでコースターにしたとのこと。


  

 まず模様を決め、型を作り、チャコペーパーでフェルトに型を写す。
 刺繍糸1本取りか2本取りで、型に沿ってチェーンステッチをしていく。
 本当は、チェーンステッチの中側に独特な模様をステッチしながら埋めていくのだが、
   今日は時間的制約があるので、内側にもう1回、色を変えてチェーンステッチを繰り返す。
 裏にフェルトを重ね、周囲をステッチで囲いながら2枚を合わせていく。
  (願いを守る為に、必ず刺繍をした図柄をステッチで囲むのを忘れないこと)


独特な図柄は
動植物や信仰を表わしたものが多く、
主婦は家族の洋服や持ち物に、思いを込めて刺繍に励むとのこと。

受講者から「刺繍の苦手な主婦はどうすればいいのですか?」と質問があったが
先生は苦笑いしながら「それでも刺繍はします」と。
サハ国の主婦にとっては刺繍することは避けては通れないということなのだろう。

空間を埋めるステッチには、
樹木・草花を表現した線、
鳥や動物の足あとを表現した線、
などいろいろ。
まるで地図記号のようで、単純明確な線がおもしろい。
ふと、日本の刺子と重なるような気がした。



参考作品  極寒から手を守るために作られた手袋の表と裏
お母さんの想い・願いがこもった手袋は愛情いっぱいで温かそう


因みに私の作品は、選んだ刺繍糸が途中で不足したために、
完成には至らず・・・
近いうちに刺繍糸を買いに行かなければ・・・