北方民族博物館で「東シベリア・サハ共和国の文化紹介」があり、
サハ共和国の刺繍を体験できるというので参加してきた。
サハ共和国の気候は、冬はマイナス50℃以下、夏は20℃前後になり、
その差は多い時で80度にもなるとか。
日本の首都圏では雪に大騒ぎし、夏の猛暑にもゲンナリし、エアコンなしでは暮らせない状態だが、
その気温差はせいぜい、サハ共和国の半分もない。
そんなサハ共和国で昔から伝わる刺繍の、ほんの初歩的なものを体験させてもらった。
フェルト地で作ったコースターの見本と、先生が現在制作中のもの
サハ共和国にはコースターなどないらしいが、
今日は簡単に作れると言うことでコースターにしたとのこと。
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まず模様を決め、型を作り、チャコペーパーでフェルトに型を写す。
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刺繍糸1本取りか2本取りで、型に沿ってチェーンステッチをしていく。
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本当は、チェーンステッチの中側に独特な模様をステッチしながら埋めていくのだが、
今日は時間的制約があるので、内側にもう1回、色を変えてチェーンステッチを繰り返す。
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裏にフェルトを重ね、周囲をステッチで囲いながら2枚を合わせていく。
(願いを守る為に、必ず刺繍をした図柄をステッチで囲むのを忘れないこと)
独特な図柄は
動植物や信仰を表わしたものが多く、
主婦は家族の洋服や持ち物に、思いを込めて刺繍に励むとのこと。
受講者から「刺繍の苦手な主婦はどうすればいいのですか?」と質問があったが
先生は苦笑いしながら「それでも刺繍はします」と。
サハ国の主婦にとっては刺繍することは避けては通れないということなのだろう。
空間を埋めるステッチには、
樹木・草花を表現した線、
鳥や動物の足あとを表現した線、
などいろいろ。
まるで地図記号のようで、単純明確な線がおもしろい。
ふと、日本の刺子と重なるような気がした。
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参考作品 極寒から手を守るために作られた手袋の表と裏
お母さんの想い・願いがこもった手袋は愛情いっぱいで温かそう
因みに私の作品は、選んだ刺繍糸が途中で不足したために、
完成には至らず・・・
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近いうちに刺繍糸を買いに行かなければ・・・