風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

富良野ツアー 5日目(最終日) ツアーを終えて

2012-03-17 | 冬の北海道《富良野》 (2012)

朝8時半にロビーに集合し、そこで解散。
全国からこの場所に集まり5日間過ごしたツアー仲間は、更に旅を続ける人達、家に戻る人達と、それぞれ。

 

今まで、「冬に来なくては本当の北海道の良さが分からないよ」 と北海道の人に言われていたが、
確かのその通りで、今回思い切って一歩を踏み出したことで新しい世界を知ることができた。


ピーンと肌を刺すような冷たい空気、
空からキラキラと舞い降りる雪、
童話の世界のような雪景色などに感動しながら、冬の北海道だからこそ出来る体験が出来た。

これからは、夏だけでなく冬の北海道にも足を運び、
今回見ることのできなかったダイヤモンドダストの中に身を置きたい、
夜の森で、雪の上に寝そべって星空を眺めたいと、
その夢はだんだんと広がっている。

この年齢にして新しい世界を広げてくれた感動の日々に、心からの感謝!


富良野の丘にある「ワインハウス」から見た富良野の街

夕暮れのラピスラズリブルーに染まる景色は、空からのプレゼントかな?


富良野ツアー 4日目 《スキーレッスン》 《地元高校生や移住者との懇談会》

2012-03-14 | 冬の北海道《富良野》 (2012)

とうとう心配していたスキーレッスンの日。
九州育ちの私は、スキーはまったく駄目で、
30数年前に子供を連れてスキー場に初めて行った際は立つことさえ出来なかった。

でも、スキーが出来れば冬に北海道に来る楽しみが出来るかも・・・・という儚い夢が捨てきれず、
迷いながらも、とりあえずレッスンだけは受けてみようかと一大決心して参加。

   

私を除いた全員は、準備体操を終えるとすぐにリフトで上って行ったが、
私にはインストラクターがついてくれて、平坦な場所で個人レッスン。

だが、立つことは出来るようになったものの、恐さが先に立って思うように滑ることができない。
それに転んだら、今度は体が重くて立つことがなかなか出来ない。
二度転んだところで、「骨折でもしたら大変」と、残念ながらギブアップ。

10分も持たなかったけれど、この歳で挑戦するだけでも良しとしてもらおう。

                                      

 夜は、地元高校生や富良野への移住者との懇談会が開かれた。

実はこのツアーは富良野の高校生が作ったプランが土台となっていて、
その高校生たちはそのプランで「観光甲子園」グランプリを獲得したということだ。

    

懇談会の会場は駅近くの居酒屋さんなのに、高校生が一緒という事でアルコールは無し。
でも、一度食べてみたいと思っていた富良野ご当地グルメのオムカレーを食べ、
美味しいお料理も食べ、
高校生からプランを作ったいきさつや発表の苦労話を聞いたり、移住者の体験談を聞たりしていると、
富良野との距離が近づいてくるのを感じる。
さて、今年の夏は、富良野滞在を考えようか・・・な?? 


富良野ツアー 3日目 《雪はね》 《越冬野菜の収穫》 《夜の森散策》

2012-03-11 | 冬の北海道《富良野》 (2012)

いよいよ3日目にして、実生活に基づいた体験。
農家さんにお邪魔して、畑の雪はね(雪かき)をして、畑に残している野菜を収穫する。
保存を兼ねて雪の下で越冬させた野菜は甘みが増すらしい。



まず、人参畑に行って雪はね(雪かき)




次は土からちょっと出ている葉を見つけ、人参を抜く。
コツは、上半分が出たところで、クルリと回すと抜きやすくなる。



次は雪の下に保存していたジャガイモの取り出し。
前日の説明で「甘いジャガイモを食べにネズミが入り込んでいる事があります」と聞いていた私(ネズミが苦手)は
遠巻きに眺めていたが・・・
「あっ、かじられている!」の声が。
飛び出しはしなかったものの、ネットが噛み切られて、中のジャガイモにはネズミのかじったあとが。

雪の下の野菜を食べにネズミがやってきて、そのネズミを狙ってキツネがやってきて・・・と、
ここでも厳しい生存競争の世界が繰り広げられているらしい。
そういえば、道路を走っていると畑の中に動物の足跡を見ることがあるが、獲物を探すキツネのものなのかもしれない。

その後、大根の取り出しを終えて、越冬人参で作ったジュースを頂いた。
人参だけを絞り出したものだが、とっても甘くて美味しいので、みんな「おかわり!」の大合唱。



掘り出した野菜をお土産にくださったが、他のメンバーは「重いので」と遠慮気味。
でも私は 「こんな越冬野菜はなかなか手に入るものではない」と欲張って、袋いっぱい気合いで持ち帰った。
でも、重くて重くて


                           
                                
農作業のあとは、打って変わって芸術鑑賞。
日本画の「後藤純男美術館」へ。

  
  
美術館                               以前からある後藤純男さんのアトリエ



  

そして、ここで食べたランチの野菜料理がとても美味しく、
女性陣の間ではしばらく、この料理の話が話題に上ったほど。
味付け、茹で具合ともに、パーフェクト。(特にブイヨン煮の大根が!)



                                                                       

  
  
私の大好きな場所で、毎年のように訪れている《美瑛の丘》

花と緑に彩られた夏の美しさはないが、この雪で覆われた景色も、それに負けず美しいと思う。
悲しみも、辛さも、冷たさも、雪の下に包みこんで、じっと春を待つ凛とした美しさを感じる。


  
  
夏はラベンダーを見る客でごった返す《ファーム富田》も、この時季は訪れる人はほとんどいない。
が、それにもかかわらず、花が咲く時期を調整しながら、温室で一年中ラベンダーを絶やさないという配慮が嬉しい。
(ここまで管理しながら、このファームは一年中無料)
そういう信念があるからこそ、ここまでの発展があったのだろう。



                             

                                    
夕食は小高い丘の上にある 《ワインハウス》でチーズフォンデュ、ステーキをいただく。

ついているものと思い込んでいたグラスワインが出てこなかったりのバタバタはあったけれど、
あとから注文したワインが美味しかったので、結果オーライということに。



  
そして夕食後は、雪道を信じられない程の猛スピードで飛ばしていった吹上温泉で、スノーシューを履いての森散策。

期待していた星空は見えなかったけれど、代わりに結晶がハッキリ見える雪を体験。
懐中電灯を一斉に消してみたら、森の中だと言うのに(月も出ていない)雪のおかげで想像以上に明るい。
「まさに『蛍の光、窓の雪』の世界だ」
「そう言えば昔、螢雪時代という本があったね」
と、同世代ならではの話が出てきて、森の中でみんなの笑い声が響く。


富良野ツアー 2日目 《わかさぎ釣り》 《犬ぞり》

2012-03-09 | 冬の北海道《富良野》 (2012)

朝8:30 ホテル出発。
富良野の街の様子や、冬の生活の状況などの説明を受けながら、
バスは1時間程走り、やってきたのは《かなやま湖》
午前中は、ここで《わかさぎ釣り》の体験。


長靴に履き替えて、湖上の釣り場に向かう。
歩いている場所は水深9メートルの湖上。

  
寒さに備えて着込んで行ったが、テントの中は意外と暖かい。
テント内では既に氷に穴があけられ、釣り針には餌までつけられ、
あとはワカサギが掛かってくれるのを待つだけ。

  
ツルツルと滑りやすい椅子に腰かけ続けること2時間。
その釣果は二人で7匹 (この写真のあとにプラス1匹)
だが他のツアー仲間が頑張ってくれて、1人6匹の天ぷらを食べることが出来た。

                              

  
その後は、湖を見下ろせる場所にあるログホテルのレストランで、エゾ鹿カツカレーのランチ。

エゾ鹿のステーキは食べたことはあるけれど、カツは初めて。
ご飯の上にカツをのせ、周りにはジャガイモ、ブロッコリー、カリフラワー、赤と黄色のパプリカ、茄子、インゲン。
上にかけるカレールーが、甘さと酸味が効いて美味しかった。

                               

 
午後は、最近大変な人気という 《犬ぞり》体験

大型犬の6頭ながら、大人2人とソリを引っ張るのは何とも可哀相にと思いきや、
犬自体は走りたくてしようがないらしい。
「セット、ゴー」の掛け声を待ちきれなくて、何度も後ろを振り返り「ウォー・ウォー」と催促する。
走りたいと言う本能があるらしいが、2キロもの距離を乗せて貰うと、さすがに申し訳ない気持ちになってしまう。
ありがとう、ワンちゃん達。

                               


 夕食は倉本作品では有名な「くまげら」で。

エゾ鹿、鴨肉、鶏肉が入った味噌味の山賊鍋。
その後も続く、ご馳走の数々。

  
チーズ豆腐                              玉葱と人参の味噌漬け

  
 カレイのから揚げ                          最後はドカンとボリュームのあるトウモロコシ、じゃがバター

この他にもカルパッチョなど数種類も出されたが、
鍋で終わりと思った私達は、うどん麺まで注文してしまい、結局 最後まで食べきれずに途中で降参。
あーーーおうどんなんて食べなきゃよかった   


富良野ツアーに参加 1日目

2012-03-07 | 冬の北海道《富良野》 (2012)

会員登録しているサイトから
格安料金の「冬の富良野モニターツアー5日間」への参加を呼び掛けるお知らせが届いた。

私は九州で生まれ育ったせいか大変な寒がりなので、
夏の北海道は大好きだが、敢えて極寒の北海道に行くなど考えもしなかった。が・・・
当選人数10名と言う少人数に「どうせ当たりっこないし」と申し込んでみたら、
なんと「当選しました」と連絡が来た

当選通知がきたものの「この寒い中、わざわざ寒い所に行くこともないし・・・」の気持ちもあったが、
ちょうど3月で利用期限が切れてしまうマイレージがあることを思い出した。
試しに航空券の空き状況を訊いてみると、直前であるにもかかわらず希望の便のチケットが取れると言う。
「これは行けという運命かも・・」と、思い切って事のスムーズな流れに乗ることにした。

     

出発当日は早朝(5時20分)にタクシーを予約。
夜明け前の暗い中、自宅を出発。


朝9時に、マイナス10℃の旭川空港に到着。
ピーンと肌を刺すような冷たい空気に震え上がりながら、富良野行きの「ラベンダー号」に乗る。



バスの中から見かけた一両編成の電車。
雪を巻き上げて走る姿に「あーー雪国に来たんだなーー」の小さな感動をおぼえる。


                           

現地集合した参加者への簡単な説明のあとは、夕食の時間まで
近郊にあるチーズ工房とニングルテラスに案内してくれた。
どちらも、夏時季とは違った表情を見せてくれて、まるで初めて訪ねた場所のように感じる。


 《チーズ工房》 

  
富良野の郊外にあるチーズ工房                    白い雪の帽子を纏った街路灯
斜め格子の窓から眺められる林は、真っ白な銀世界。


 《ニングルテラス》 

 
ニングルテラスの入り口では、小さな雪だるまが出迎えてくれ、手作り品を販売する丸太小屋ショップが点在

                           


これから4泊するホテルは富良野スキー場のそばにあり、小高い場所なので
部屋からは富良野の街が眺められる。


暮れなずむ空が雪に反射して、辺りは青色に染まる。

白い雪にすっぽりと包まれた富良野の街に灯る明かりが、暖かく歓迎してくれているようだ。