風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

寒さが織りなす美しさ 《冬滞在を終えて》

2014-03-17 | 冬の北海道で過ごす(2014)
大変な寒がりの私なので、腰が引け気味にスタートした冬の北海道滞在だったが、
日を増すごとに慣れてきて、吹雪かない限りは出掛けることも多くなってきた。
冬ならこその美しい自然を眺め、美味しい味に出合い、ますます北海道に魅了されつつある


  
ふわふわとワタの花が咲いているような木もあれば、霧氷と雪で尖っている木もあって面白い。
それに降ってきた雪が結晶の形のまま見ることが出来るのも、気温が低い場所ならではのことで、
これにも大感激



そして、私が大好きなのが川の景色。
特に、岩の上に積もった雪がポコポコッと丸くなっているのが可愛いし、
どの川も違う表情を見せてくれるので、見ていて見飽きない



夏には朝な夕なに眺めることが多かった《メルヘンの丘》を、今回は冬に見ることが出来た。
夏もいいけれど、この真っ白な丘もメルヘンっぽくて素敵だった。



網走の街角で見かけた雪だるま。
こちらの雪はサラサラしているので、なかなか固まらない。
この雪だるまも、きっと水分を足しながら作ったのだろう。
ブーケを持って、かぶせた帽子にもお花がいっぱいで、幾つか見た中でも私の一押し。

 
南国育ちの私にとって冬の北海道の景色は、新鮮な驚きで胸が躍る。
この年齢になっても感動できる気持ちがあることを、それを実感できることが嬉しくなる。

今回の、冬の北海道では沢山の感動があったが、
中でも、願っていた《ダイヤモンドダスト》と《流氷》を見ることが出来たことは忘れられない。
夏だけでなく、冬だからこその美しさや楽しさ知るにつけ、更に北海道に魅せられている。

寒さが織りなす美しさ 《冬の記憶》

2014-03-15 | 冬の北海道で過ごす(2014)
北海道に来る前は、極寒の中でどんな生活をしているのだろう・・と思っていたが、
吹雪いていない限り、堪えられないような寒さではない。
それに、寒いからこそ見ることが出来る美しい物もある。

今回、冬に来た1番の願いは《ダイヤモンドダスト》を存分に見ること。
(因みに2番目は、流氷を見ること)

このダイヤモンドダストは、単に気温が低いだけでは見られなく、
空気中の適度な水分、無風、澄み切った空気、晴れていることなどの条件が
全て揃わなければ見ることは出来ないらしい。


玄関の外に温度計を置いて(これは計りにあらず)
朝起きると気温をチェックしては、ダイヤモンドダストが現れるのを待つ日々・・・
そして、マイナス19℃になった朝、念願の《ダイヤモンド・ダスト》を見ることが出来た

朝の太陽を浴びてキラキラと舞う小さな光は、儚さのなかに凛とした輝きで心を魅了する。
「天使のささやき」と表現されるらしいが、確かにそうだなと納得。
晴れて寒い朝の素敵なひとときだった。
(カメラで写したけれど、よく撮れていなかった



部屋の中から眺める《つらら》も、太陽の光を反射してキラキラと綺麗


  
寒い日の窓ガラスに広がる結晶も、羽のような模様で楽しませてくれる。

家の外は勿論、家の中にいても珍しい現象や景色で感動を与えてくれる北の地や、
温かく迎えてくれる北の人に感謝の気持ちでいっぱい

この他にも寒さが織りなす美しさは沢山あるが、この続きは次回に!

網走に流氷接岸! 砕氷船に乗船

2014-03-13 | 冬の北海道で過ごす(2014)
2月9日
自宅に戻る日の午後、網走「道の駅」に寄ると「流氷接岸」の表示が
実はこの4日前に一度、砕氷船に乗りたいと来たのだが、残念ながら流氷が到達していなかったのだ。
それ以来、毎日のようにネットで確認してはいたが、連日「流氷なし」ばかり。
もう今回は無理だろうと諦めていたのだが、これはチャンスかも
それに帰りの飛行機の出発時間にも何とか間に合いそうなので、急遽、船に乗ることにした。


  
船は流氷を砕きながら進んでいく。
寒さもそれほど感じないので船室ではなく、甲板に出っぱなしで鑑賞。


  
まだ流氷自体は薄かったけれど、蓮状の氷が海水面を覆っている光景も綺麗だし、
真っ白い氷を砕きながら進んでいくのが気持ちいい。


    
船上から《流氷まつり》の会場も見ることが出来たし、オジロワシを2羽見ることもできた。

後から聞いた話では、今日が網走の流氷接岸初日で、
平年より7日、昨年より23日も遅い流氷接岸初日だとか。
もう今回は見られないと諦めていたのに、最後の最後にチャンスがやってきた。

今回の、冬の北海道では沢山の感動があったが、
中でも、願っていた《ダイヤモンドダスト》と《流氷》を見ることが出来たことは忘れられない。
夏だけでなく、冬だからこその美しさや楽しさ知るにつけ、更に北海道に魅せられている。

 《カーリング体験》 & 《厳寒の焼肉まつり》 

2014-03-11 | 冬の北海道で過ごす(2014)
  初めて《カーリング》を体験 (北見にて)

  
20㎏あるというストーンを動かす感触や、デッキの使い具合を試したが、
氷の上は想像していた以上に滑るし難しい。
運動神経の鈍い私は転倒してしまうのが関の山なので、無理せず早々に撤退。


  
同じ初めての体験ながら若い人はすぐに上達するが、年寄りは転倒に気を付けるのが精いっぱい。
だが実践はともかく競技ルールが良く解ったので、今後はテレビ観戦が楽しめそうだ。


                                

  厳寒の夜《焼き肉まつり》

何を好き好んで、雪も降る氷点下の夜空の下で焼き肉をすることもあるまいに、
北見では1500人以上もの人が集まって焼き肉を食べて楽しむお祭りがある。



「寒い」と家に閉じこもるのではなく、極寒を逆手にとって、
こんな無謀なことで楽しむという発想が面白い。

相当着込んで行ったにもかかわらず、とにかく寒い。
時間の経過と共に、お肉もタレも凍ってくるし、
紙コップについでいたジュースもシャーベット状になるので驚いた



よくもまあ、こんな無茶なことを考えるものだと妙な感心をしてしまうが、
来ている人達はそれなりに盛り上がって大いに楽しんでいる。
もちろん私も「どうせ参加するのなら」と、この寒さを楽しむべく (会費の元をとるべく
お肉を焼く七輪で暖をとりながら何とか1時間半を耐え抜いた



そして、何と言っても驚いたことが、3年前に知り合ったのに音信が途絶えていた方と偶然に出会ったこと
知り合った場所でもない、こんな離れた地で、こんなに大勢の中で、まさか出会えるとは!
お互いに、この偶然に驚くやら喜ぶやらの再会だった

知床 《オーロラファンタジー》&《流氷》

2014-03-09 | 冬の北海道で過ごす(2014)
観光客が大挙してやってくる夏とは違い、冬の北海道を訪れる観光客は少ないので、
各観光地ではいろいろな催しを考えて集客につなげようとしているようだ。
ここ知床でも冬時期に限って、50年ほど前に知床の夜空に現れたオーロラの感動を再現したいと、
ファンタジーの世界を創り上げている。



会場へ行く途中にあるトンネルもライトアップされて幻想的。
道路がツルツル滑るので一歩ずつ慎重に歩きながら、この先にあるファンタジーの世界に期待ワクワク。


階段状になった観覧席に立ち、固唾をのんで開始を待っていると・・・
暗闇の中からライトが浮かび上がってきた。

 
藁を焼き、その煙にレーザーを当ててオーロラのイメージを出しているが、
冬の夜空に照らされるレーザーと、心に響く音楽が創り出す幻想空間に感動

              


  
バス車窓からは、接岸したばかりの流氷を眺められた。
今はまだ流氷の先端部分が流れ着いたばかりだが、これからは、この海が流氷で埋め尽くされていくのだろう。

こうして知床には接岸しているが、このあとに寄った網走では、流氷は全く見ることが出来なかった。
流氷はオホーツク北方面から紋別⇒網走⇒知床と南下するものと思っていたが、そうではないようだ。

今回の知床も急な展開で来ることになったが、
遠距離のバス送迎、食事、温泉、オーロラファンタジー、流氷など、一粒で幾つもの美味しい旅となった。

深川⇒北見⇒知床 列車とバスの旅

2014-03-07 | 冬の北海道で過ごす(2014)
滞在場所を引き上げたあとはオホーツクの流氷を見てから帰路につきたいと思って
網走方面へのアクセスを検索していたら、
網走よりずっと先の知床のホテルが、北見から送迎バスを走らせていることが分かった。
先週の層雲峡の旅で送迎バス付きの良さを実感していたので、コレとばかりに即予約。

個人で行くには遠い場所でも、こんな送迎付きプランを利用すると気軽にお得に行くことが出来る。
週末には遠く離れた札幌からも無料の送迎バスがあるらしいし、
こんなサービスを利用すると、道内を車なしで一周出来るかもしれない

                                

深川駅から臨時特急の《オホーツクの風》に乗って、送迎バスが来てくれる北見駅へ。
この臨時便は、2月から3月上旬の流氷の時期だけ走っているようで、通常の特急にないサービスがある。

 
車高が高くて天井にも窓があるので眺望がよく、誰でも利用できるラウンジがあり、移動ではなく固定の売店もある。
おまけに、一両に何台かあるモニター画面では、先頭に取り付けたカメラからのライブ映像が流される。



列車の中で食べるのは、ネットで見つけた人気の「遠軽かにめし弁当」(900円)
予約しておかなければ手に入りにくいとのことだったので、列車に乗ってすぐに売店で予約しておいたら
遠軽駅での積み込みのあと、すぐに座席まで持ってきてくれた。
ご飯の上には、ほぐしたカニ、炒り卵、紅生姜、海苔。
味は、期待し過ぎていたせいだろうか・・・ちょっと拍子抜け。(もう少しカニの身が欲しい・・

                                




今回の旅も、北見から知床へのバス往復、食事、温泉がついての格安プラン。
大型ホテルではいろいろな料金設定があるが、送迎サービスや温泉施設は同じように利用できるので、
長時間滞在するのではなく宿泊するだけであれば格安プランで充分だ。
今回も部屋が空いていたらしく、和洋室の大きな部屋にグレードアップしてくれたが、
滞在時間が短いので和室は全く使わずじまい。
高いプランにしなくて正解だった

札幌《雪まつり》 3日前

2014-03-05 | 冬の北海道で過ごす(2014)
この地を離れるのも残り僅かになった。
この機会を逃すといつまた来られるかも分からないので、
《雪まつり》の開催3日前ではあるが、札幌に出掛けた。

  


雪像が大きいので、作業をしている人達(自衛隊員)が、まるで小人のように見える。
この像のテーマは《冬季オリンピック》

 
殆どの雪像が、最後の仕上げの追い込み中。
「今日の夕方に足場を外す」というチームが多いようだ。


《雪まつり》が開催されれば、もっと賑やかで楽しいのだろうが、
その頃はオホーツク方面に移動しなければならない。
まあ、雪像を作っている過程も見ることが出来たし、これはこれで良しということに・・・

 
何処かで見た顔と思っていたら・・・ 「お・も・て・な・し」のクリステルさん

大きな雪像の前に小さな模型を置き、チェックしながら最後の仕上げをしていた。

                                   


昼食は、すすきのにある「まつじん」でジンギスカン。
ここは、あの松尾ジンギスカン直営のお店で、お願いすればお店の方が焼いてくださる。
「まず野菜を敷いて、そのあとに上の部分にお肉を焼きます」と、焼き方も教えてくれて。
タレは甘みがあり、お肉は軟らかくてお勧めのお店だった

札幌の道は人通りが多いせいか雪がカチカチに固まっていて、ツルツルとよく滑ること
「札幌の景色を見ながら歩こう」と、時計台⇒大通り公園⇒狸小路までは地上を歩いたけれど、
雪道というよりは凍結した氷道。
あまりに滑るので、後半は地下街に逃げ込んだ。
冬の札幌に行く時は防滑靴ということは当然ながら、
更に滑り止めのカバーは必携ということをつくづく感じた。

男子厨房に入るための教室通い

2014-03-03 | 冬の北海道で過ごす(2014)
こちら滞在場所の近くには立派な加工体験施設があり、
空きがあれば一人でも受講できると言うので、興味のあるメニューに申し込みをした。
それも私ではなく、夫が参加すると言うことで。

夫は九州男児ながら厨房に入ることに抵抗はないようで、
食事作りに関しては、以前から結構やってくれてはいる。
が、「更にレパートリーを増やして欲しい」との私の思惑もあり・・・


   今日は《ウィンナーソーセージ》 


豚ひき肉500gに香辛料と調味料(塩12g、砂糖2g)を入れ、白くなるまで混ぜる 
   
  
羊腸に詰め終わったら、好みの長さでねじる
(詰める時はねじることを考えて詰め過ぎないように)
   
  
水の入ったお鍋に入れて、落とし蓋をして火にかけ、85℃で20分ほど茹でる。
   

出来上がり
羊腸が軟らかで、香辛料も味付けも程良く、やはり自分で作ったものは美味しいし、
当たり前ながらビールによく合う
羊腸が手に入らなければラップで代用できるので、家でも思い立ったらすぐに出来そう。

                                

   数日間にわたって、他にもいろいろと・・・ 


   《アイスクリーム》 



   《蕎麦打ち》 



   《恵方巻》 

こんなに通って習ったのだから、これからはもっと美味しい物を作ってくれるかも・・・と、
期待してま~す
 

層雲峡の《氷爆まつり》

2014-03-01 | 冬の北海道で過ごす(2014)
たまたまテレビを見ていたら、層雲峡の《氷爆まつり》の様子が映っていた。
雪や氷で造った建造物がライトアップされている映像がとても幻想的で、行きたいなーと・・・
だが、層雲峡に行くには足がない。
あきらめモードで情報検索していたら、ホテルが旭川からの無料送迎バスを出していることが判明
すぐに予約して出掛けた



つい昨年の秋に来た時は紅葉の景色が見られたのに、今はこんな雪景色。
思いがけずに見ることが出来た層雲峡の冬景色を堪能。
バスだと、外の景色をのんびり鑑賞できるのが嬉しい



石狩川沿い一帯が《氷爆まつり》の会場  (左上に見えるのが旭川に向かう国道)
国道を横切り、更に川を渡った向こうの河原に氷の宮殿が出来ていた。


 

   
夜になると、暗闇の中に七色のライトが照らされて、幻想的な雰囲気が高まる。

 
一番奥にある宮殿のような建造物に入っていくと・・・
迷路のような通路が張り巡らされていた。

  
柱も壁も天井も、氷と雪。
特に天井から垂れさがった氷のつららが鋭い槍のようで、危うく美しい。

主要都市からの送迎バス付きで、食事がついて、温泉がついて、
おまけに、こんな美しいものを見ることが出来るなんて!
随分お得なプランではないかと、ひとり悦に入っている

増毛で頂いた親切 

2014-02-27 | 冬の北海道で過ごす(2014)
今回、増毛(ましけ)に来る楽しみの中に、新鮮な魚介類を買うことがあり、
その買い物は戻る直前がいいだろうと、午後に後回しにしたことが事の始まりだった。


見るだけで寒さが増すような増毛港の近くのお店を目指して行ったら、
冬時間の為に、なんと30分前に閉まっていた

ガッカリと海沿いの道を戻っていると「購買部」の看板が目に入ったので、
「もしかして何か買えるかも・・」と入ってみると、全く見当外れの商品ばかり。
またまたガッカリしていると、そこにいた若い男性が、他の鮮魚店の場所を教えてくれた。

列車の出発時間を気にしながら、そのお店を目指して歩いていると、スーッと車が横に止まり
「出発時間が気になるでしょうから乗っていきますか?」と、先ほどの若い男性だった。
雪道は滑るし、寒いし、時間もないしで、言うまでもなく喜んで「救いの神の車」に乗せて貰った。

しかし、その鮮魚店にも新鮮なものは残っていなく、
売っているのは佃煮などの加工品ばかりで、ここでもガッカリ。

その後、駅まで送っていただいて待合室で列車の来るのを待っていると、
なんと先ほどの男性が現れて「せっかく増毛まで来てくれたのに、何もないんじゃ申し訳ないから」と、
何やらビニール袋を提げて持ってきてくれた



家に帰って開けてみると、大皿からはみ出るほど大きい毛ガニ
身もミソもぎっしり詰まって、なんと美味しかったこと!

身も知らない相手なのに車で送ってくれて、
更にはまた取って返して自分の家にあるものを持ってきてくれたことに、驚きと感激で胸がいっぱいだった。
多分、ガッカリが重なって、くたびれ果てた老年夫婦の姿を見るに忍びなかったのだろうが、
一気に《増毛》と言う町が忘れられない大好きな場所になった。

本当にありがとう
今度また、必ず増毛に行きますね

増毛へ、日帰りの列車旅 

2014-02-25 | 冬の北海道で過ごす(2014)
「日本海まで、沿線の雪景色を見ながらの列車旅をしたい」と、夫が言い出した。
何もわざわざ目的もなく、この寒い中を行くこともないだろうに・・・と思うものの、
冬に来るのは、この先あるかどうか分からない。
ならば・・と腰を上げ、留萌(るもい)線に乗って終点の増毛(ましけ)駅までの日帰り旅に出掛けた。


  
留萌線を走る列車は一両編成。
吹きつける雪で、車両の前後とも真っ白。


 
「終着駅」という言葉は何かしら寂しい響きがあるが、言葉だけでなく
実際に線路が終わっている光景を見ると、この先がないという更なる寂しさを実感する。


 
《国稀(くにまれ)酒造》は日本最北の酒造であり、北海道最古の酒造でもある。
ちょうど今は仕込みの時期。
新酒のいい香りのする貯蔵室には、絞り終えたばかりの新酒タンクが並んでいた。



ちょうど歩いていた地元のかたに教えてもらった食堂で、海鮮丼の昼食。
ご飯の上にイカ刺し、更にその上に新鮮な魚介が。
日本海側の町で頂く美味に満足。

そして昼食後に、心に残る親切を頂く出会いがあったが、
その詳細は、次回に・・・

                                

マイナス26℃の朝、雪中貯蔵のキャベツを掘り出す

2014-02-23 | 冬の北海道で過ごす(2014)
雪中貯蔵されているキャベツを掘り出す日は、北海道に来て最低気温を記録。
迎えに来てくれた方が「今朝はマイナス26度でした」と、ちょっと申し訳なさそうな顔。
そして「とにかく暖かい格好をして下さい」とのこと。
タイツの上にズボン2本を重ね、厚手靴下2足、ヒートテックを4枚重ねた上にダウンコート。
更に帽子とマフラー、そしてマスクまで掛けて達磨のようになって出掛けた。


 
外気の冷たさがピリピリと肌を刺し、マスクを通す空気が冷たい。
広い畑の中を農家の方に案内されて歩くが、これか結構遠い場所。
「まだなの~?」と、つい弱音も・・



「ここかな?」
「いや、あっちの方かも」と、勘で掘り進めると・・・


やっと掘り当てて、キャベツが出てきた!


  
その後は、次から次にとキャベツが出てくる。
時には調子に乗り過ぎて、キャベツにスコップが刺さってしまうこともあり、
そのキャベツを「雪の中で糖度を増しているから甘いよ」と試食させてくれた。


が、後から食べようと残りを置いておくと、短時間なのに凍ってしまった
この朝の気温は、冷凍庫に入っているのと同じみたい。
それに「持って帰れるだけ持って行っていいよ」とは言ってくれたけれど、何しろ重い。
つい欲張って1個ずつ持って帰ったけれど、やっぱり重かったーー

木工体験所で、時計を制作

2014-02-21 | 冬の北海道で過ごす(2014)
音威子府(おといねっぷ)村には豊富な森林があり、
その森林素材を使って工芸に力を入れている。
美術や工芸の専門家を育てる美術工芸高校には全国から生徒が集まっているし、
誰でも木工作りが楽しめる作業所もある。


この木工所は、昨年夏に行って、是非にまた来たいと願っていた場所。
ここでは材料を買うだけで、どの工具や機械を使ってもOK。
それに、専任職員の方の指導もしていただけるという、木工作りの好きな者にとっては願ってもない場所だ。


 
今日は時間の制限があるので、キッドを使っての時計制作。
中でも一番大変な作業は文字盤を作ること。
 
 
自分でデザインを考えて、カーボン紙で板に書き写す。
 
 
これが一番難しい作業で、色の違う板を重ねてデザイン線に沿って電動糸ノコで切り取る。
電動の糸ノコを使うのは初めてのことで一体どうなる事かと心配だったが、
ミシンを使う要領で何とかクリア。
 
 
中心に穴をあけて、針を付けて、箱にセットしたら・・・出来上がり

指導の先生が「初めてで、こんなに上手に糸ノコを使える人はいないよ」と褒めてくれた
私も、こんな作業は大好きなので、
次はもっと大きな作品作りに挑戦したいと、また次の夢が広がってくる。
いつか、また来なくては

砂澤ビッキ終焉の村、音威子府へ

2014-02-19 | 冬の北海道で過ごす(2014)
昨年夏、旭川から北上した場所にある音威子府(おといねっぷ)という村に行った時、
この村で作品を作り続けた天才彫刻家の砂澤ビッキという人物の存在を知り、
その作品に感動し、
村の人たちが、如何にビッキの人物や作品を愛して誇りに思っているかを知った。

それ以来、この音威子府のことが何かしら気になっていたが、
今回は、その音威子府村に再訪する機会に恵まれた。



木工の村らしく、ホームには可愛らしい汽車のモニュメントが。
雪深い地でこの可愛い汽車を見ていると、
童話の世界に降り立ったような気もしてきて、ホッと温かさを感じる。



この地に来たからには、もう一度『砂澤ビッキ記念館・3モア』に行きたいと思ったのだが、
冬期は閉鎖しているとのこと。
残念がっていると、村役場にビッキの作品が残されていることを教えてくれた。
ビッキ自身が展示場所を決め、その場所に合わせて作品を作ったということだ。


 
2階への階段の踊り場に、蝶と魚の作品。
魚は鮭のようだ。



吹き抜けの窪みに掛けられた細長い作品と、1階ロビーにある大きな作品。

吹き抜けに掛けられた細長い作品は、
飾っている場所がうす暗く狭いので、場所としては「?」の印象だが、
ビッキが生前に決めた場所なのだから、これはこれでいいのだろう。
でも・・・出来ればもっと広い場所に移してあげたいような・・・

牛の頭部の剥製のような彫刻に関しては、
リアルではあるし、周りのデザインも素晴らしいとは思う。
が、私自身が動物の剥製は好きでないので、この作品に関してもあまり好みではない。
(動物の頭部の剥製は、ハンティング・トロフィーと言うそうな)

                          



山の中を走る列車の窓からは白い世界が広がり、次々移り変わる景色から目が離せない。
まるで映画の画面を見ているような景色を眺めながら食べるお弁当の味も最高
ウニ、カニ、帆立、イクラなどの北海道の海の幸が満載。(1000円)
《花も団子も》の北海道の旅を実感しながら・・・ごちそうさん

雪に包まれた北海道へ

2014-02-16 | 冬の北海道で過ごす(2014)

1月上旬、いよいよ冬の北海道へやって来た。
飛行機から眺める北の地は、どこも雪に覆われていて真っ白。
これから、どんな毎日が待っているのだろうかと、期待と不安が入り混じる。


                                   


 
最初に目に付いたのは、雪が積もってベルのような形をした赤い実。
白い帽子を被って、とても可愛い。
よーく見たら、ナナカマドの実だった。

今までは、ナナカマドは真っ赤に染まった秋以降は実を落とすものと思っていたが、
冬も実を残したままで、こうして雪の中で目を楽しませてくれることを初めて知った。



ここが、これから滞在する町。
この景色の中で1ヶ月の生活が始まる。

雪は、関東の雪と違ってサラサラ。
歩くとキュッキュッと、片栗粉を踏むような感触が新鮮。

北海道の人は雪が降っていても傘をさす人が少ない
最初は不思議に思っていたが、雪自体に水分が少ないし、気温が低いし、
服や髪に積もっても手で払うとサラサラと落ちてくれるので、傘の必要がないのだろう。

「歩く時は足元だけでなく、屋根から落ちてくる雪にも気を付けて
「ブラック・アイスバーンに気を付けて歩かないと
「家を長く留守にする時は、水道管の水抜きをしないと管が破裂して大変なことになる
など、今までの生活にはなかったアドバイスを受けて、
ちょっと緊張と共に、北海道の冬滞在が始まった。