風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

震災にも守られた瑞巌寺 《松島》

2015-11-11 | 北海道の夏 8年目(2015)
東北を南下するにあたって、震災地域の三陸方面に行くことも考えたが、
まだ道路網が整備されていないので今回は中止した。
やはり東北道を真っすぐ南下したほうが楽なのだ。
だが、せめて一か所だけでも行きたいと、
そして私達が立ち寄ることで極々僅かながらも復興の一助になるかもと、松島に泊まることにした。
松島には10数年ぶりの訪問。



宿は、すぐ前が海。
真正面に福浦島が臨める。


各地に居酒屋を持つ漁業関係者がホテルを建てたというだけあって、豪快な船盛がつく夕食を堪能。
この後には、天婦羅、牛タンの軟らか煮などもあり、「もう一泊したいね」の声も出てくる。



翌朝は早起きして、日の出を観に行った。
日が昇るまで、鯛釣りをしていた地元の方との世間話。
今年の海はいつもと違って全く釣れないと、北海道の釣り人と同じようなことを言っていた。



うす曇りの中、やっと出てきた太陽に「今日も無事故でありますように」と手を合わせる。


 
夫は宿に戻ったが、私は福浦島を1周しようと橋を渡って歩き始めた。
が、小さく見えた島が思いのほか大きく、おまけに一人っきりなので小走りで回ること30分。
昼食前のいい運動になった。



朝食にもお刺身が!
それに自家製というソーセージが美味しかった。


                                

出発前に、宿に車を置いたまま瑞巌寺へ。
ちょうどガイドさんがいたので案内をお願いした。(拝観料共に1人1,200円)

 
境内に入ると正面の参道は閉鎖されて、杉の植え替えをしていた。
海水に浸かったために700本もの杉は駄目になり、土の入れ替えと、新しい苗の植樹を施している。


 
本堂拝観できない代わりに、日頃は見られない庫裡(くり)内部や、
仮本堂でご本尊や正宗の位牌などを間近で見ることが出来る。


 
これも日頃は非公開という陽徳院(正宗正室・愛姫めごひめ)の墓堂も見学できた。

  
3年かけて平成21年に豪華絢爛な姿に修復された。
よく見ると、象らしきものや虎らしき細工もあり、装飾全体に女性らしい繊細な印象を受けた。
孫によって造営されたというが、正宗だけでなく周囲の人に愛された女性だったのだろう。


                                

案内の中で、
津波の海水は、松島湾に点在する島が防波堤代わりになって、境内の途中までしか入ってこなかったこと、
ちょうど平成の大修理中にあって、屋根の瓦を下していたので地震の影響が少なかったこと、
などの説明があった。
瑞巌寺は、きっと大きな力で守られているのだろう。

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